ベトナム中部に存在した偉大な王国「チャンパ王国」。現在も残るチャンパ遺跡巡り観光完全ガイド
更新日:2018年10月14日 (取材日:2017年5月1日) / ライター: Sayaka
2世紀末〜17世紀、ベトナムにはチャンパ王国という偉大な王国がありました。ベトナム中部に港町を作り他国と外交をし、他国の文化や技術を取り入れ発展してきました。日本との外交もあったと言われています。残念ながらそれらの遺跡は、ベトナム戦争等で崩壊し、現在は修復された姿となっていますが、今も尚、当時の偉大さ、神秘的な佇まいを残し存在しています。観光客が絶えず訪れる観光地となっている遺跡もあれば、町中にポツンと佇む遺跡もあったりとその姿は様々です。ベトナム中南部に残るチャンパ遺跡数々をご紹介します。
目次
ベトナム中部に栄えたチャンパ王国とは
チャンパ王国とは、2世紀末から17世紀までチャム族が築いた王朝で、ベトナム南部の海岸沿いを中心に栄えたと言われています。神秘の姿を今も残すチャンパ王国の遺跡の数々。チャンパ王国はどのように栄えたのか、チャンパ遺跡の様式など、まずはチャンパ遺跡についてご紹介します。
ベトナム・チャンパ王国を巡る旅~チャンパ王国とは~2世紀末〜17世紀、ベトナムにはチャンパ王国という偉大な王国があったことをご存知でしょうか。ベトナム南部に港町を作り他国と外交をし、他国の文化や技術を取り入れ発展してきました。残念ながらそれらの遺跡は、ベトナム戦争等で崩壊し、現在は修復された姿となっていますが、今も尚当時の偉大さ…
ミーソン聖域(クアンナム省・ホイアンから1時間)
山の中にひっそりと佇むベトナム最大のチャンパ遺跡。広い敷地内に、いくつもの遺跡のあとが残っています。神秘的な遺跡群に一歩入り込むと、なんだか神聖な空気を感じました。観光地としても人気で、絶えず観光客が訪れています。日中はツアーのお客さんがたくさんいるので、静かな遺跡を楽しみたい方は、朝一の訪問がおすすめです。
Thánh Địa Mỹ Sơn (ミーソン聖域)住所:Duy Phú, Duy Xuyên, Quảng Nam
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ポーナガル遺跡群(カインホア省ニャチャン市内)
8世紀から9世紀にかけて造られた遺跡。ニャチャン市街を見渡せる丘の上に建てられたポーナガル遺跡は、観光地としても人気があり、たくさんの人で賑わっています。ミュージアム(資料館)やカフェ、売店、お土産屋などもあります。ニャチャン市内の観光地からも近いので行きやすく、英語も通じるので、観光で訪れやすいチャンパ遺跡の一つです。
8世紀に建てられたチャンパ王国の遺跡「ポーナガル塔(タップバー)」を見に行こうニャチャンの街のすぐ北側、橋を渡ったところのニャチャン市街を見下ろせる丘の上にポーナガール遺跡があります。この遺跡は8世紀から9世紀にかけて建てられたと言われているチャンパ王国時代の遺跡。ベトナムのチャンパ遺跡といえば世界遺産のミーソン遺跡が有名ですが、その他にもたくさんの遺跡が…
ポーハイ遺跡(ビントゥアン省ムイネー)
ポーハイ遺跡は、8世紀末から9世紀にかけて作られた遺跡です。ポーハイとは、ベトナム語で「海の見える」という意味だそうで、海の見える高台に位置しています。ファンティエットの市街地とムイネーのリゾートエリアのちょうど中間にあり、タクシーやバイク、路線バスで行くことのできる観光地となっています。
ファンティエットとムイネーの間にある1000年以上前にできたポーハイ遺跡を見に行こうムイネー(ファンティエット)には1000年以上前に建てられたポーハイ遺跡(チャム塔)が残されており、チャンパ王国時代を偲ぶことができます。ビーチリゾートを楽しんで、シーフードも楽しんで、そして1000年前のチャンパ王国時代に思いを馳せるのはどうでしょうか。 チャンパ王国の寺院ポ…
クアンナム遺跡群(クアンナム省タムキー市周辺)
クアンナム省タムキー市にある遺跡群(クォンミィ遺跡、チェンダン遺跡、バンアン遺跡)で、10~12世紀の政治的不安定の時代に造営されたため、外敵からの防御するための城壁としての意味を持っていたようです。町から離れているので、若干行きにくいですが、静かに佇む遺跡を味わうことができます。
ベトナム・チャンパ王国の紹介〜クアンナム遺跡群〜2世紀末〜17世紀、ベトナムにはチャンパ王国という偉大な王国がありました。チャンパ王国は、ベトナム南部に港町を作り他国と外交をし、他国の文化や技術を取り入れ発展してきました。これらの遺跡は、ベトナム中部から南部に掛けて点在し、修復されながら存在しています。今回は、バイクで巡ったチ…
ビンディン遺跡群(ビンディン省クイニョン市周辺)
10世紀から14世紀にクイニョン郊外に建てられた8つの遺跡。金塔、銀塔、銅塔、象牙塔、雁塔、ビンラム、フンタン、トゥーティエン。遺跡は、見通しのよい高台に建てられていることが多く、遠くからでも遺跡が見えるよう遺跡の規模が大きく、装飾が少ない遺跡が多いことも特徴です。若干行きにくい遺跡もありますが、見応えのある遺跡なのでおすすめです。
ベトナム・チャンパ王国の紹介~クイニョンにあるビンディン遺跡群~2世紀末〜17世紀、ベトナムに存在した偉大な王国、チャンパ王国。今回は、ベトナムに6つある様式のうちの「ビンディン遺跡群」をご紹介します。ビンディン遺跡群は10世紀〜14世紀にかけてベトナム南部クイニョン郊外に建てられた8つの遺跡です。 ビンディン遺跡の特徴 遺跡が見通しのよ…
王国滅亡期(ポーハイ)遺跡群(ニントゥアン省ファンラン=タップチャム市周辺)
ファンランにあるチャンパ王国衰亡期(14世紀)の遺跡ポー・クロン・ガライ。この時期のチャンパ王国は越族の圧迫を受けて、領土が南へと狭まり、奴隷化した地方勢力になっていきます。ホイアンを中心にした広南阮氏の影響力がチャンパを圧迫していきますが、その後も海上交易を続けていきます。1606年には、鎮痛・強壮等の効果がある沈香という生薬を求めて、徳川家康がチャンパ王国に支社を派遣したという記録も残されている日本ともつながりのある遺跡です。
ベトナム・チャンパ王国の紹介〜王国滅亡期の遺跡群〜2世紀末〜17世紀、ベトナムにはチャンパ王国という偉大な王国がありました。チャンパ王国はベトナム南部に港町を作り、他国と外交をし、他国の認可や技術を取り入れて発展してきました。チャンパの遺跡を見る為に、バイクで巡ったチャンパ遺跡巡りの旅。今回はチャンパ王国衰亡期の遺跡、ポー・クロ…
チャンパ遺跡巡り、楽しいです
まだまだ謎の多いチャンパ王国ですが、現在まで残る遺跡群に足を運び、自分の目で見て、その偉大さや神秘を感じることが21世紀の今なおできることは感動ものです。なかなか行きづらい場所にある遺跡もありますが、ぜひ興味のある方は、足を運んでみてください。また、この記事を読んで、チャンパ遺跡に行った気分を味わってもらえたら嬉しいです。
ライター情報
Sayaka
2012年9月〜ベトナム在住。旅行、料理、自然、子ども、動物、制作活動、カフェでまったり…が好き! たくさんの人にベトナムの良さを知ってもらいたい。ベトナムの生活・観光を楽しんでもらいたい。そんな時に役立つ情報をお届けしていきたいです。