ベトナム・ラオスバイクの旅:第12話~ラオス南部の大都市パークセー~
夏休みを取ってツーリングに出かけてきたお話の第12話です。
これまで、初日はホーチミンからバンメトートまで北上し、ダライヌア、ダライサップの滝を見に行きました。
2日目はラック湖の大自然を象に乗って楽しみ、中部高原の自然を堪能した後でプレイクに向けて北上しました。
3日目はプレイクの街を楽しんでから、ラオス国境近くまで北上し、バイクに乗ったまま国境を通過し、ラオスのセーコーンで1泊しました。
4日目は南ラオスの滝を巡ってチャムパーサックまで来ました。
5日目は世界遺産ワットプーを見学し、その後周辺遺跡をめぐりました!
6日目はシーパンドーンに宿泊し、メコン川に浮かぶ島々を巡りました。そして南ラオスの代表都市、パークセーに向かいます。
目次
いざ、パークセーへ
シーパンドーンと メコン川の滝を満喫した後はパークセーまでひたすら北上します。パークセーは南ラオスきっての大都市。このツーリングではラオス初の都市ということでどんな街なのか楽しみです。
道路の横に立っている看板によるとパークセーまでは145キロ。2時間ほどでしょうか。この何もないラオス国道13号線をひらすら北上します。
ひたすら北上という言葉が似合う一本道。ベトナムでは大きい部類に入るこのバイクも所詮125cc、フルスロットルです。広がる景色は見渡すかぎりの湿原。対向車もほとんどいないような一本道です。
そんな道にたまに歩いているのが牛さん達。これがあるから油断はできません。日本の高速道路とは違いますね。笑
パークセーに到着
そんな一本道を2時間ほど走り、パークセーに到着しました。市内南側の新市場の前で記念撮影。
後ろにある銀行はサイゴンハノイ商業銀行。偶然にもベトナム系の銀行が背景に入りました。この写真見るとバイクはかなり泥だらけですね・・・。12万円の中古バイクですが、こんな遠くまで頑張ってくれています。
こちらがパークセーの幹線道路。郊外の道路ではなく幹線道路です。なんか・・・ベトナムの地方都市のほうがよっぽど規模が大きいです。人口も少ないためか渋滞も殆ど無くこんな道路でも快適に走れます。というかパークセーを走っていて気づいたのですが、ラオスに入国して4日目にして初めて信号を見ました。そういえばこんなのあったなーという感じで存在すら忘れていましたが。笑
市内中心部の交差点には資生堂の大きなお店がありました。車もベトナムよりも多く走っている印象で、やはり貧富の差が大きいのがわかります。
ワットルアン(Wat Luang)
ラオスといえば仏教!お寺!ということでパークセー市内で一番大きなお寺、ワットルアンに行ってきました!!ちなみに先ほどの資生堂の建物からバイクで10秒ほどです。と言うか、ほぼ正面です。
こちらがワットルアン。入場料とかいるのかな?と思っていあましたが入口には誰もいません。勝手にバイクを停めて中に入ります。一応小さな英語の看板も出ていたので観光地という認識はあるとは思うのですが、あまりに何もないので逆に驚きました。
青い空の下でこの色鮮やかな建築は映えますねー!!建築は何もわからないのですがこの景色は美しい。
写真の枠いっぱいに広がっているこの菩提樹がとても神々しかったので思わず撮ってしまいました。でも写真では伝わりきれずに残念。是非行ってみて欲しいです。
奥の建物の中にたくさんのお坊さんがいました。写真には写っていないのですが、隣の建物ではお経をあげているお坊さんがたくさん。10台前半に見えるような若いお坊さんから年配のお坊さんまで40名程度はいたのではないでしょうか。いかにも仏教の国という感じでした。
このお寺の隣には学校が併設されていました。塀も何もないので同じ経営なのでしょう。
きれいな建物の中には学生が教室で勉強している姿が見えました。今までラオスで見た学校はほとんどが木造平屋だったのを見るとこの学校はかなり豪華な気がします。何の学校かは見ていなかったのですが高所得者層が通っているのでしょうか。
学校の前には売店がありました。と言っても屋台1つだけです。売っているものはお菓子がメインでした。なにやら電話番号が書いてありますが、呼べばきてくれるのでしょうか。
パークセーの街中を散策してみる
バイクで10分もあれば端から端まで走り抜けられそうなパークセーですがちょっと散策してみましょう。
まずはチャムパーサックショッピングセンター(Champasak Shopping Centre)です。ショッピングセンターという名前ですが、普通のローカル市場です。どうやら売っているものはほとんどがタイからの輸入品とのこと。
建物の前までお店が広がっていました。こちらは仏具屋さん。カラフルなお供え物がいいですね。
ちなみに肝心の建物は写真を撮り忘れてしまいました。3階建ての市場というとかなり立派に聞こえるのですが、ベトナムの市場と同じような感じです。しかも建物内はテナントが入っていない空きスペースが多かったです。新市場ができてみんな移ってしまったのかもしれません。
市場を出ると、街角にポップなカフェがありました。
水色でまとめられたkのカフェ、どうやらカラフルなどリンクやアイスクリームを売っていて若者向けという感じがします。今見ると別にそこまでキュートでもおしゃれでもないのですが、この街中では結構おしゃれな方だったような気がします。
最後にお土産屋さん。パクセースーベニア(Pakse Souvenir)というそのまんまの名前のお店がありました。
ラオスのおみやげってどんなものだろう?と思って中を見てみるとほとんどが手工芸品。
布のバッグや小さな小物入れ、アクセサリー等が売られていました。ベトナムと共通する物も多いような気もします。昔は今のところに国境はなく、同じ文化だったから当たり前といえば当たり前かもしれません。ちなみにベトナムにもラオ族が1万人ほど住んでいます。
パークセーのルーフトップバー、ル・パノラマ(Le Panolama)
湖の街を見下ろせるルーフトップバーがあるというので行ってきました。ちなみに高さですが、
シンガポールの1-altitudeは63階。
バンコクのシロッコも63階。
ホーチミンのチルバーは27階
そしてパクセーのル・パノラマは7階です。
ちなみにこのパークセーホテルの中にあります。
ホテルに入るとかなり立派なホテルでした。バイク駐輪場も小さく、バイクに乗るような人々は利用しないのでしょう。まさか外国人がバイクで来るなんて思っていなかったようで、全く言葉の通じない警備員に手厚い歓迎を受けました。ベトナムナンバーのバイクを見てきっとベトナム人だと思っていたと思います。笑
このホテルの屋上に登ります。繰り返しますが、7階です。
店内は静かで雰囲気もよく、欧米人で賑わっていました。フランス人の観光客が多いのでしょうか。ちなみにアジア人はほとんどいませんでした。
窓際の席に座り、下を見下ろすと先ほど通ったチャムパーサックショッピングセンターが見えます。先ほどの写真は建物の前にいた屋台ですが、後ろの3階建ての建物がショッピングセンターです。
7階でも本当に街を見下ろせるんですね。市内には4階建て以上の建物はあまりないようです。その中で、遠くに光っている建物が市内最高層建物の一つであるチャムパーサックグランドホテル、12階建てです。こののどかな雰囲気と欧米人で溢れるルーフトップバーのギャップがもうなんとも言えません。
パイナップル入りラオス風チャーハンとラオス酒のカクテル、あとはデザートにクレープを頂きました。
メコン川沿いのレストラン
メコン川沿いにローカルの飲み屋から欧米人が盛り上がっているものまで、様々なレストランが並んでいました。ちょっとだけ紹介してみます。まずは普通のローカルレストラン。
このようなレストランがたくさんありました。なかなか雰囲気もよさそうです。
こちらのレストランはバイクがたくさん止まっており大盛況。なぜかクレヨンしんちゃんが看板に書かれています。ベトナムにもスシ・シンというしんちゃんが書かれたローカル寿司屋があるのですが、この辺りではクレヨンしんちゃんが人気なのでしょうか。
最後に、こちらが川に浮かんでいる高級レストラン。地球の歩き方にも乗っているレストランです。道路の入口のところからウェイターが案内してくれるようです。良いですね。
と、レストランをめぐってはみるものの先ほどルーフトップレストランで既に食事はしたのでただの見学で終わりとして、今日の宿に向かいます。
今日の宿、3THIPゲストハウスへ
パークセーではPTPという日本人経営の会社のゲストハウスに泊まりました。先日ホーチミンでお会いしたASEAN WORK NAVIの方から紹介してもらいました。こういうの、良いですね。旅に出てから初めて日本人と会う気がします。
向かっている途中で美味しそうな屋台があったので思わずストップ。
カメラを向けるとポーズを撮ってくれたお兄さんからゲストハウスに持って行って食べようと串焼きの肉を購入。こういうの、とっても美味しそうに見えちゃうんですよね。
ゲストハウスにつくと日本人が集まって食事をしていたので入れてもらいました。その食事はなんと和食。ホーチミンでもあまり食べない和食をまさかラオスで食べるなんて思っても見ませんでした。笑
自家製のお酒なども頂いてしばし歓談。ラオスでコーヒー農園をやろうとしている方など色々と面白いお話が聞けました。それにしても、日本語話すのがだいぶ久しぶりだった気がします。。
その後部屋でしばし作業。快適にインターネットが使えたのはラオス入国以来初めてだったので色々と夜更かししてしまいました。
ちなみにこのゲストハウス、こんな外観です。町のちょっと外れにあってなかなか辿り着くのが難しいかもしれません。
ちなみにここに行く時にGoogle Mapで検索しようと思って住所を聞いたところ、住所はない(!?)と言われてしまいました。そんなことあるのでしょうか。でもラオスは住所がない建物があり、郵便物は基本的には郵便局留めで各自が取りに行くそうです。世界はまだまだ知らないことだらけですね・・。
ロビーも広くて快適ですね!ラオスの指導者の肖像画と共に、ラオスの革命家であり独立運動を指導したカイソーン氏とホーチミン氏の肖像画がありました。カイソーン氏はベトナムとラオスのハーフで、ハノイ大学で学んでいたこともありホーチミン氏との親交もあったようです。そういえばラオスもベトナムも政治体制は同じような感じだったなと改めて気づきました。
次回:パークセーの街を出て一気にベトナムへ
次回はパークセーを発って一気にベトナム方面に走ります。ひたすら、走ります。
ルートマップ
A:コーンパペンの滝
B:パークセー(ワットルアン)
[authorcredit]
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。