ベトナム地方都市にあるベトナム最古のカトリック教会をご紹介します。
ベトナム国民の約10%がキリスト教(カトリック)信者ということ、ご存知でしょうか。1533年、ベトナム北部ナムディン省でポルトガル人の宣教師によって伝えられたキリスト教は、その後、各地に教会が建てられ、ベトナム各地に広まっていきました。今も尚、キリスト教を重んじるベトナム人信者は多く、週末には教会でのミサに参列する姿をよく見かけます。今回は、ベトナム人にも大切にされている教会の中でも、ベトナム最古のカトリック教会のひとつと言われているマンラン教会をご紹介します。ガイドブックには載っていない日本人にはまだあまり知られていない地方都市の観光スポットです。
マンラン教会とは
トゥイホア市の北約35kmの場所にあるマンラン教会は、1892年にJoseph de La Cassagneというフランス人のよって建てられたベトナム最古のカトリック教会のひとつです。ベトナムの観光地としてベトナム人には知られているようですが、日本人にはあまり知られていなくガイドブックにも載っていません。
歴史を感じる建物
紀元前1200年頃に建設されたゴシック様式の建物で、両側には2つのベルタワーがあり、真ん中の十字架がシンボルとなっています。ゴシック様式の特徴ともいえる先の尖ったタケノコのようなアーチが入口です。
中に入ると真っ先に目に飛び込んでくるのが、正面の十字架に吊るされているイエスキリスト像。観光地として訪れる人もいますが、地元の方には日々の祈りの場でもあります。
教会の他にも見所が…
行った後で気づいたのですが、この丘の下に地下室があったそうです。その地下室の中にはカトリックの守護神等の物語を伝える彫刻があるそう。また、ベトナム語で印刷された最初の教本もあるそうです。見たかった…と後で後悔しました。
感想
ニャチャンとクイニョンのちょうど真ん中くらいに位置するマンラン教会。紀元前からこの地に建ち、歴史を重ねてきたこの教会は、キリッとした空気を感じる神聖な場所でした。まるで物語にでてきそうな場所や建物に出会えるのも旅の楽しみですね。また、あまり知られていない地方の歴史的建造物だからこその趣を感じました。
ベトナムにいながら西洋の雰囲気を感じられる場所。少々行きにくい場所ですが、ベトナムツーリングやガイドブックに載っていない観光スポットに行ってみたい方、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
Nhà Thờ Mằng Lăng住所:xã An Trạch, huyện Tuy An, Tỉnh Phú Yên
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