ベトナム・ラオスバイクの旅:第4話~高床式ゲストハウスと中部高原の自然を堪能~
更新日:2013年8月23日 (取材日:2013年8月10日) / ライター: aki
夏休みを取ってツーリングに出かけてきたお話の第4話です。前回の記事ではラック湖の大自然を象に乗って楽しんできました。今回も引き続きベトナム中部高原を観光し、その後プレイクに向けて北上します。
目次
ラック湖畔での昼食
象に乗ってラック湖を観光した後はお腹が空いてきました。そういえば、朝からなにも食べてなかった、と思いだして近くでご飯を食べるところを探します。探すと言っても、象を降りたところのスタッフに「このへんで美味しいご飯が食べられるところはどこ?」と聞くだけなのですが・・・。しかも帰ってきた答えは、「あそこ!」と100m先のレストランを指さしています。美味しいとか美味しくないとか判断してない気もするのですが、せっかく教えてもらったので食べてきました。
「ラック湖の特産が食べたい」と店員に言うとおすすめしてくれたのがこれ。魚のさつま揚げと豚肉の串。うん、確かに美味しい。食べている間も色々と話しかけてくる店員。でも、色々と誘ってもらってるけど、もう象には乗っちゃったし、次の目的地があるからこの場所に宿泊することはないんだよ、と言っても相手は期待することをやめません。食べ終わると、裏に少数民族式の建物があって中には入れるのはここだけだから見ていかないかと誘ってきます。せっかくなので見に行くことにしました。
エデ族の伝統的な高床式住居を見学
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ラック湖でエデ族の伝統的な高床式住居を見学ダラットとバンメトートの間にあるラック湖はエデ族などの少数民族が多く住むエリアにあり、彼らの集落も数多くあります。今回はエデ族の高床式住居を紹介します。 エデ族の伝統的な高床式住居 彼が案内してくれたのも高床式の建物。建物の下はバイク駐輪場として使われていました。とい…
自然を楽しむルートを回る
LAK RESORTでもらった地図には、山側に自然を楽しむルートが書かれていました。ちなみに、先ほどの彼がVan Long Elephantという名前と電話番号を書き足してくれましたので行く方は参考にしてください。
地図にはSuoi Da(ROCKY CLIFF)がハイライトされていたので、そこを目指して国道から山の方へと入っていきます。この地図、道の名前が書いてないので
もらうときに、ここはどうやって行ったらいいんだ?ガイドか?と聞くと、バイクでそのまま行けばいいと言われたので1人で向かいます。
草原の中の一本道を走って行きます。ただ、この道に出るまでに2人の人に「Suoi Daはこっちですか?」と聞いています。なにも看板がないのでどこで曲がればよいのかわかりにくいですね・・・。ただ、一度この道に来てしまえば最高の景色が待っています。
道は細くなり心細くなるのですが、農作業をしている現地の方々に目的地を確認して進みます。
道路の舗装が無くなって赤土の道になるともうじきSuoi Daに到着です。いくつか分かれ道があるのでここも現地の方々に聞いて進みました。これ、あの地図だけを頼りに進んでも非常に難しいです。外国人である私に「バイクで行けるよ」と彼らは言っていましたが、なかなかハードですので現地の人に道を聞きながらいくか、もし出来るならガイドをつけるなどした方がいい気がします。
ここが目的地。この草原の中にこんな岩場があるなんて驚き。もう少し上流よりでは子どもたちが水遊びをしていました。地図を見ると岩の橋をわたってそのまま抜けられるように書いてあるのですが、いくら探しても見つからず・・。来た道を戻ることにしました。その前に記念撮影。
と言っても私ではなくてバイクです。笑 空が少し黒くなってきているのとあわせて、冒険という感じがするこの写真、結構お気に入りです。来た道を戻れば国道です。
ラック湖からバンメトートへ
さらにバンメトートまで50kmほどの今朝通ってきた道程を戻ります。
路面が悪いところを走ってタイヤの空気が減ったようなので道端にある小さなバイク屋で空気を補充。掘っ立て小屋のようなバイク屋でした。ベトナムでは1輪2000ドン(約9円)ほどで空気を詰めてくれます。
走ること1時間、バンメトートに戻ってきました。
バンメトートでコーヒーブレイク
バンメトートは市内には入らずに北上するのですが、コーヒーの街バンメトートを離れる前に郊外のカフェで一服。この辺りのコーヒーショップの看板はほとんどがTrung Nguyen Coffeeのもの。書かれている店の名前が違うだけで同じ看板がたくさんあります。
ブラックコーヒーで一服。熱いお茶も出してくれて一気に疲れが吹っ飛びます。美味しいコーヒーとお茶があれば毎日楽しく生きていける気がします。
バンメトートから国道14号線を北上
コーヒーブレイクが終われば国道14号線を北上。今日の目的地はザーライ(Gia Lai)省の省都であるプレイク(Pleiku)です。カフェを出てそのまま国道14号線を北へと向かいます。
ベトナムの幹線道路と敷くことで、車とバイクの車線が分離されているのですが、バイクの看板がウイリーしている感じでした。元気いっぱいですね。ちなみに市街地が終わると道幅は片側1車線となってバイクレーンも姿を消します。しばらく走ると小さな街を走っていました。空には青空、雨には降られずに済みそうです。
小さな街の中を走っていきます。こういう小さな街っていいですよね。ロードサイドには野菜や果物を売る屋台や小さなカフェが点在しています。ベトナムはどこに行ってもこんな風景のような気がしてきました。
しばらく走ると街も終わり、森のなかを走るようになります。もう交通量も少なくすれ違う車の数も一気に減りました。道はフラットでゆるやかなカーブを描いていきます。人が住んでいないところも山というわけではなく平らな土地なのでこれからの発展も期待できそうですね。
さらに走ると路面の状況も悪くなってきました。どんどん人も減っていきます。かなり街からは離れているようで、小さな集落もあまり見かけなくなりました。空には雨雲も浮かび、少しづつ雨が降ってきます。
ついに雨が降り出しました。穴だらけの道路の脇は雨水が川になっています。穴だらけの道路を越えて行くとダックラック(Dak Lak)省も終わりに近づき、ザーライ(Gia Lai)省へと向かっていきます。道も整備されていくようになり、気づくと走りやすい直前が延々と続いていました。写真も取らずにひたすら走り続けます。気づけば2時間くらい走っていたでしょうか、プレイク到着前にもう一度コーヒーブレイクを入れようかと考えていた時にこのカフェが現れました。
WHY NOT!この看板を見た瞬間に入るしかない、と決めてバイクを停めました。
しかし門が閉まっている・・。どうやらオープンしていないようです。名前で決めたのに開いてなくてがっかりしつつもさらに北へと北上します。次に見つけたコーヒーショップでストップ。
コーヒー、ファンタジー。バイクを停め、レインコートを脱ぎ、コーヒータイムです。
やはりここでも熱いお茶が飲み放題。美味しいコーヒーとお茶の両方を頂くなんてなんて贅沢。
店内のテレビはサッカーの試合を放映しており、店員も客もみんな釘付けでした。こんな田舎の小さなカフェにも液晶テレビがあってサッカーを楽しんでいるんですね。ちょっと体力が回復したところでまたバイクに跨ります。
さらに走ること1時間、プレイクの街にやって来ました。
次回:プレイクの特産品フォーコーを食べてラオスを目指す
次回はプレイクでバイクトラブルに遭遇するも町の人の厚意を受け、その後はこの街の特産品であるフォー・コーを頂き、海という名前の湖に向かいます!その後はラオス国境まで北上します!
ルートマップ
A:象乗り場&Van Long Elephant
B:Suoi Da(岩の渓谷)
C:バンメトートのカフェ
D:プレイク(Pleiku)
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。