ベトナム・ラオスバイクの旅:第8話~南ラオスの滝めぐり~
夏休みを取ってツーリングに出かけてきたお話の第8話です。 これまで、ホーチミンからバンメトートまで北上し、ダライヌア、ダライサップの滝を見に行きました。 2日目はラック湖の大自然を象に乗って楽しみ、中部高原の自然を堪能した後でプレイクに向けて北上しました。 3日目、プレイクの街を楽しんでから、ラオス国境近くまで北上し、バイクに乗ったまま国境を通過し、ラオスのセーコーンで1泊しました。 今回はツーリング4日目、南ラオスの滝を巡ります。
目次
- 1 セーコーン(Sekong)の目覚め
- 2 タートフェックの滝(Tat Fek)
- 3 タートファコンの滝(Tat Huakhon)
- 4 タートファコンの滝(Tat Huakhon)リベンジ
- 5 セーコーン(Sekong)へ
- 6 セーコーン(Sekong)の市場
- 7 セーコーン(Sekong)の商店
- 8 セーコーン(Sekong)からパークソーン(Paksong)へ!
- 9 パークソーン(Paksong)
- 10 滝巡りに出発
- 11 タートニュアンの滝(Tat Nyuang)
- 12 タートファーンの滝(Tat Fane)
- 13 タートイートゥーの滝(Tat E-tu)
- 14 タートパースワムの滝(Tat Pha Suam)
- 15 本日3回目のコーヒーブレイク
- 16 ラオスの夕暮れ風景
- 17 夜の国道を走りパークセー(Pakse)からチャムパーサック(Champasak)へ
- 18 チャムパーサック(Champasak)への渡し船
- 19 チャムパーサック(Champasak)の夜
- 20 次回:世界遺産ワットプーと周辺の寺院
- 21 ルートマップ
セーコーン(Sekong)の目覚め
ラオスで迎える初めての朝。昨晩降っていた雨もすっかり上がっています。ホテルの前のこの砂利道から今日の旅が始まります。まず向かうのが昨日はガソリンがギリギリだったのでスルーしていたタートファコンの滝。昨日通ってきた道を20キロほど戻ります。
タートフェックの滝(Tat Fek)
タートファコンの滝の手前にタートフェックの滝という看板を見つけました。英語の看板があるから観光地に違いない!ということでとりあえず行ってみます。
国道から滝へと曲がるとすぐに赤土の道路。雨季ということもありぬかるんでいることもよくあります。景色としては赤土の道路ってもの凄く綺麗なのですが、実際走るとなるともちろん舗装路の方がいいですよね。この道路の周りにもぽつぽつと家が建っています。
走ること数分、滝の立派なゲートをくぐるとレストランがありました。朝早かったのでどうやらまだ営業を始めたばかりのようです。しっかりと駐輪代はとられましたが、ご飯はまだ準備出来ていないと言われてしまいました。まずは滝を見に行きましょう。
こちらがフェックの滝。横幅が大きすぎて写真ではスケールが伝わらないのがラオスの滝。写真に水しぶきが沢山飛んでいるのがわかると思います。かなり豪快です。メコン川の濁流が流れ落ちる滝は日本にはない迫力ですね。
レストランも開いてないので滝を見て次の目的地へと向かいます。
タートファコンの滝(Tat Huakhon)
元々の目的地はこちら、タートファコンの滝でした。タートフェックの滝から国道に戻ってすぐに看板があったので曲がりましょう。
点在する家の人に「滝はどっち?」と聞きながら辿り着いたところは川沿いに住む家族たちの家。小さな商店を開いているようでした。まだ朝早かったので川で体を洗っているところでしたが、話しかけると「滝なら案内してやるよ!」都の返事が。なんとも頼もしい限りです。ちなみに会話は99%ボディーランゲージです。ラオス語、わかりません。
家族も水浴びをしていました。旦那さんに紹介された奥さんもカメラを向けるとにっこり。ラオス、いい国です。
「滝はこっちだ!」と行って歩き始めるおじさん。えっ?と思いながらも外国人を楽しませようとしている気持ちがとても伝わってきたのと、なにか面白そうなのでついていきます。・・・川の中を。
もはや雨の中を走ったりしているので靴が濡れることへの抵抗はなくなっていました。ゆっくりゆっくり川の中を進んでいきます。転んでカバンの中のカメラや携帯が濡れることだけは避けなければと思いながら慎重に歩きます。ちなみに、写真で見えている対岸からさらにもう1本、もう少しながらの早いところを渡っていきました。絶対目的地はここじゃないと確信しているのですが、観光地化されていないなにか面白いものが見れたらいいなと思っておじさんの後をついていきます。
そして辿り着いたのがここ。たしかに、紛れも無くタートファコンの滝でした。写真奥がタートファコンの滝です。今、滝の上にいます・・。おじさんはさらに奥へと進もうとするのですが、ちょっと流れも早くなってきたので「OK、帰ろう」と言って戻ります。戻るのも一苦労。確かに滝に連れてってくれたけど、まさか上だったとは。川に浸かりながらおじさんと話すのが楽しかったからよしとします。
ちなみに、「シンガポール人か?」と聞かれました。シンガポールと聞かれたのは初めてです。「日本人だよ」と伝わるまで「日本」というラオス語を10回くらい言いました。やはり諦めずに伝わるまで伝えようとすればなんとか伝わるんですね!
タートファコンの滝(Tat Huakhon)リベンジ
さて、滝の場所がわかったのでこんどこそ滝を見に行きます。国道で川を渡って、対岸に来ると滝の看板がありました。この看板は期待できそうです。
視線を左に向けるとラオス式の建物が並んでいました。滝の周りに集落があるようです。地球の歩き方によるとバンガロータイプの宿泊施設があるとのことなのでホームステイ体験もできそうですね。
そして、ついにやって来ましたタートファコンの滝!!これです、これが見たかったんです!
さっきのタートフェックの滝よりも横に広く、写真では収めきれないほどの大きさ。今は雨季なので滝幅も広いようです。滝周辺には観光用の建物もあるのですが、どうやら営業していない様子。崩れそうな古い建物から、今新しく作っている建物もあったのでこれから観光地として再開発されるのかもしれません。
セーコーン(Sekong)へ
セーコーンからアッタプー方面に戻って滝を見てきたので、またセーコーンに戻ります。時間はもう11時。朝からなにも食べていないので市場にいってなにか食べることにします。
ラオスの国道ではトラックの荷台に人が乗っているのをよくみます。しかも、写真のように立っていることが多いのが驚き。確かに前の景色も見えるのですが、正直この乗り方は思いつきませんでした。実は乗ってみたいなーとか思いながら後ろからこの写真を撮っています。写真を撮った後は抜かして行ってしまいましたが・・・。
ちなみにラオスのローカルバスはトラックを改造したものがほとんどでした。写真のバスもトラックの荷台を客席にしています。屋上も作られていて、屋根には自転車やバイクを積んだり、冷蔵庫を積んだりと大活躍しているのをいたるところで見かけました。これなら疲れた時はバイクを載せてバスの旅もできそうです。そろそろ、もはやボディーランゲージでなんとでもなると思ってきています・・。
セーコーン(Sekong)の市場
セーコーンに帰ってきてすぐに向かったのが市場。やっぱり市場っていいですよね!ラオスでまだ市場に行ってなかったので行きたいと思っていたのでした。ちなみに上に書いたローカルバスも市場の前に止まっていました。
市場の中をブラブラと散歩。日用雑貨から生鮮食品など様々なものが売られているのはベトナムと同じ。バイクを止めるときにナンバープレートの番号を書いた紙を渡されるのもベトナムと同じ。バイクの警備員が私のベトナムナンバーのバイクを見て一瞬「あれっ」っていう顔をしていましたが、何もなかったかのように書いてくれました。でもベトナムナンバーは私一人。もうベトナム国境からは200km、さすがに来る人はいないのでしょうか。
美味しそうなものを見つけたのでついつい買い食い。揚げドーナツのようなものを2種類くらい食べて100円くらい。もはやぼったくられてるのかどうかなんてわかりません。英語の数字すら通じない屋台の男の子にありがとうを言って食べながら市場を歩いていきます。
こちらは食品コーナー。ラオスも農業国なので様々な農作物が売られています。ベトナムと売っているものは同じなのだろうか、と気にはなってみたものの、ベトナムでも野菜類を買ったりしないのでよくわかりませんでした。
市場をぶらぶら歩いてみたものの特に買うものもないし、ベトナムと結構似ているということがわかったのでお散歩はおしまい。
セーコーン(Sekong)の商店
さて、次の目的地に行こうかなと思ったのですが喉が渇いたのでどこかで水を買おう、そう思った時に昨日の商店を思い出して行ってきました。場所は市場のすぐ裏。とりあえずペプシを買って店前のベンチで休憩。
ちゃっかり店の女の子にポーズ撮ってもらっちゃいました。笑
ちなみに昨日いた英語の通じるおじさんの話では、パークセーの大学で勉強している大学生とのこと。今は夏休みだから実家のセーコーンに帰ってきているとのこと。大学生ですが、英語はほとんど、というかHello、Thank Youくらいしか通じません。うーん、ラオスではまだまだ英語の必要性が無いのでしょうか。街を出る前にこの商店の裏を案内してもらっちゃいました。というか店の裏手のトイレを借りた時に色々と見せてもらいました。
まずはハリネズミ。なんで飼っているのかは謎ですが、やっぱり毛は固かったです。絶対刺されたくないですね。。これがハリネズミなのかどうかも実はわかっていません。笑
食事中の猫もカメラを向けるとこっちを向いてくれました。というか、「なに見てんのよ」と言っている気がします。お食事の時間、邪魔してしまい失礼しました。他にもニワトリもあたりを歩いていたりと、いろんな動物と一緒に暮らしていました。
トイレを借りに行ったのですが、トイレはトイレだけの建物が建っていました。ベトナムと同じタイプのトイレ。もちろん紙も無ければ自分で柄杓で流すタイプ。ベトナムもきっと数年前までは洋式トイレじゃなくてこういうトイレだったんだろうなぁ、と思いながら綺麗に使わせていただきました。ちなみに店の裏手には高床式の住居もありました。昼間はお店の奥でテレビを見ていたのですが、お店が終わるとここで暮らしてるんですね。ラオスの田舎の暮らしぶりを垣間見た気がします。
トイレも借りて、いろいろ案内してもらいありがとう、とラオス語の「ありがとう」とボディーランゲージで伝えて出発。
セーコーン(Sekong)からパークソーン(Paksong)へ!
今日の目的地は何も決めていないのですが、とりあえず日没までは滝めぐりをして、それから考えよう、ということでスタート。
街を出るときに病院がありました。病院も、学校もだいたいこんな作りです。問があって、中には平屋の建物があります。この中で手術とかできるのでしょうか?小さな街の病院なので、きっと手におえない時は近くのパークセーや、さらに国境を超えたタイまで搬送する必要がありそうな、そんな気がしました。ベトナムにも病院に言ったことがない人は沢山いますが、そもそも病院に行くような場面はどんな場面なんだろう、と考えてみたものの答えはわかりません。
街を出る辺りの国道沿いにセーコーンのオブジェがある公園がありました。街の何処かで、このオブジェの夜景の写真があったので街のシンボルのような存在なのかもしれません。
しばらく走っているとまたもや日本のODAの看板を発見。やっぱり道路は日本強いなーと思いながらよく見ると国道1H号線。あれ、、たしか次の目的地へは国道16号線を通っていくはず、と慌ててGoogleマップを見ると道を間違えていました。あぶないあぶない。
ちょっと戻って先ほど何気なく通ったロータリーにきました。ここを左に曲がらないといけなかったんですね。左方向は市場が続いていたので街中に入っていく道だと思っていました。左折して国道16号線を西に向かいます。ラオスの国道は交通量も少なく、道もまっすぐで舗装もきれいなので走りやすくて最高ですね。
高原の町、パークソーンに向けてどんどん登っていきます。と言っても日本のような山道ではなく、なだらかに登っていくので道はひたすら真っすぐ。道の行側には大自然が広がっていて本当に何もありません。こんな気持のいい道を走って行くと、パークソーンに到着しました。
パークソーン(Paksong)
標高1000mの高原の町パークソーンはラオスコーヒーのメッカと聞いていたのでカフェを探す。街は小さく、端から端まで5分もすれば走り抜けられてしまうよな大きさです。そんな国道沿いに「COFFEE」と英語の看板が出ていたので停車。気づくと降っていた小雨も止んで晴れ間が出ています。
この古ぼけた感じが最高ですね。この看板だけで思わず止まっちゃいました。あとで聞くところによると欧米人経営のコーヒーショップとのこと。確かに、店内にはアドベンチャーツアーなどの英語のパンフレットも置いてありました。
こちらがパークソーンのコーヒーです!!と言っても写真じゃどこのコーヒーも同じですよね。このコーヒーケトルもいい味出してます。ラオスの他のところでも見たので、これがラオス式なのでしょうか。味も美味しく大満足です。テーブルの奥に見えるのは黒砂糖。こんな美味しいコーヒーがあれば毎日楽しく生きていけそうです。
滝巡りに出発
美味しいコーヒーも飲んだことだし、滝めぐりに出発!ここパークソーンからパークセーまでの間には4つの大きな滝があるそうです。小さな物も含めるともっともっとあると思いますが、今回はこの4つの滝を順番に巡っていくことにします。まず1つ目はパークソーンから十数キロのところにあるタートニュアンの滝。かなり近いのですぐに着くだろうとバイクを走らせます。
滝へと曲がるところでまたもやコーヒーショップを見つけてしまいました。そのまま滝に左折すればよいのですが止まらずにはいられません。10分ぶりのコーヒーブレイクです。完全に飲み過ぎですね。
Bolavenというコーヒーブランドのお店。Bolavenコーヒーはパークセー市内でもカフェを持っているのでそちらの店舗のほうが行きやすいですね。ちなみに、この辺り一帯がボーラヴェン(Bolaven)高原というところなので、まさにこの地元のコーヒーブランドのようです。
さっき飲んだばかりですがまたもやコーヒーを注文。お茶も一緒に出してくれました。ポットの中がコーヒーだと思っていたのですがお茶。お茶はお代わりOKのようです。このお店には練乳もおいてありました。ベトナムと同じくラオスでもコーヒーに練乳を入れるのでしょうか??ちなみにラオスのコーヒーはベトナムとは違い、普通のコーヒーです。
タートニュアンの滝(Tat Nyuang)
コーヒーも飲み終わり、十分に休んだので国道から滝の方へと進みましょう!まずはタートニュアンの滝です。バイクを駐車場に置き、入場料を払ってから川へと降りていきます。
遊歩道を通って川まで降りていくのはラオスのどこの滝でも一緒ですね。歩いている時から、滝の音が聞こえてきます。
こちらがタートニュアンの滝!今までの滝とは違って日本の滝と似ていますね!落差は40m、かなり大きいです。あたりは滝の水しぶきに包まれていてカメラで写真を取るのも大変なくらい。マイナスイオンも飛んでそうです。
遊歩道は滝の正面まで伸びておりました。滝を見るには絶好のロケーションなのですが、水しぶきが半端ないです。写真でも霧のような水しぶきが写っていますね。滝の上流側にも水あそびできる場所があったりといろいろと楽しめそうです。その他にも売店やおみやげ屋もあったのですが、2回もコーヒーブレイクをしたので次の滝に向かいます。
タートファーンの滝(Tat Fane)
タートニュアンの滝から走ること10分、タートファーンの滝につきました。この2つの滝はものすごく近いので両方セットで行くのを勝手におすすめします。笑
入場料などは先ほどのタートニュアンと同じなのですが、こっちのほうが観光地らしく開発されており、ラオス人観光客も数組いました。なんといってもラオス最大落差の滝なので期待できます。レストランには目もくれずに滝に直行。
じゃーん!これがタートファーンの滝です!!!!落差はなんと200m!ってあれ、霧がかかっていてよく見えません、というか何も見えません。写真では白く滝のようにみえるところがありますが、本当にそこが滝なのかどうか・・・。レストランに欧米人スタッフ(オーナーかな)がいたので聞いてみると、「もう少し待てば晴れるかもよ?保証できないけど」とのこと。ちょうどお腹もすいてきたのでレストランで遅めのランチを頂くことに。
こちらがラオス料理のフーです。麺はベトナムのフォーに似ています、というか多分一緒です。色々と具だくさんで美味しいですね。食べてる間にデジカメの電池も充電させてもらっちゃいました。食べながら滝の方を眺めていたのですが、霧は薄くなったり濃くなったりはするものの滝の姿は一切見えず・・。次の目的地もあるので諦めることにしました。
帰り際にポスターの写真を一枚。なるほど、確かにすごい落差の滝です。今回見れなかったのは本当に残念・・。またいつか見に来たいところ。
「まだ霧晴れないかなー」などと片言の英語で相手してくれたレストランのスタッフ達。日本人カップルが後ろで残念そうにしているところを差し置いて現地のスタッフを独り占めしていました。笑
でも話しててもやはり霧が晴れそうもないので次の滝へ進むことにしました。
タートイートゥーの滝(Tat E-tu)
タートファーンの滝が見れなかったので次こそは、とラオスの一本道を飛ばします。
うん、最高です。
そんな最高の道をしばらく走るとありました、タートイートゥーの滝です。
タートイートゥーの滝は最近観光地として開発されたとのことでレストランや宿泊施設などが全て新しかったです。ただ、ほとんどお客さんがいなかったのでこれからなのでしょうか。ラオスの観光自体、これからなのかもしれません。個人的にはこんなにいい国なのに知られていないのは勿体無いなぁと思っています。
バイクを停めて、滝へと歩いていきます。
滝へと降りていく道は昔からあるような、ちょっと急な階段でした。手すりも一部壊れていたりしているのでこの辺りも綺麗にされるともっといいですよね。
川にせり出している滝見台。よく見るとベンチのように座れるようになっています。滝を見ながらゆっくり、もよさそうですね。ただ、滝以外本当になにもないです。急な階段を降りてきた疲れを取るにはちょど良いです。
こちらがタートイートゥーの滝!落差は63mとのこと。やっぱり滝って美しいですよね。ボロボロの木の滝見台に座ってしばし休憩。
さて、次の滝に行くぞ!と駐車場に戻ろうとすると、、あれ、鍵がない。どこかで落としたかな、落としたとすると駐車場しか無いよな、と思いながら駐車場に戻ると警備員の若い子が鍵を保管しておいてくれました。なんていい国なんでしょう。ちなみにベトナムでもたまに鍵を抜き忘れて持ってきてもらってたりします。もっというとみなとみらいで鍵さしっぱなしにしたことあります。。危ない危ない。
タートパースワムの滝(Tat Pha Suam)
気を抜かずに行こう、と心に決めつつももはや全然アウェイを感じなくなってきています。ラオスの最高の道を快適なスピードで進みます。
今日のテーマソングはイージュー★ライダー。現実の仕事はやぶの中です。
パークセーに向かう道路から右折してタートパースワムの滝に寄り道。今日の最後の目的地です。
立派なチケット売り場に行くとおじさんが話しかけてきました。「日本人です」と答えると急に流暢な日本語を話し始めました。ラオス来てから初めての日本語にちょっとびっくりしましたが、なんとこのおじさん船橋に17年も住んでいて、奥さんは日本にいるそうです。やっぱり世界は狭いなぁ。
タートパースワムの滝周辺はエコツーリグム拠点にもなっており、少数民族の暮らしぶりを見たり、トレッキングをしたりと色々と楽しめるようです。吊り橋を揺らして楽しもうかと思ったのですが、前回のダライヌアの滝同様、1人でした・・・。4つの滝を回って来ましたが、次回はどこかに宿泊してもっとじっくり楽しみたいですね。
吊り橋から見るタートパースワムの滝。滝っていいですね。マイナスイオンとかよくわからないですが、良いです。
本日3回目のコーヒーブレイク
全ての目的地が終わったので横にあったレストランになんとなく入ってみるとこれがまたいい雰囲気なんです。思わず座っちゃいました。
座ったハイイケオでもそんなにお腹が空いているわけではないのでとりあえずコーヒーをオーダー。「とりあえずビール」、よりも「とりあえずコーヒー」派です。他に同士がいたら連絡ください、飲みに行きましょう。もちろんコーヒーを。
メニューを眺めてたら揚げバナナを発見。やっぱりこの辺りの国はどこもバナナ揚げるんですね。美味しそうなので揚げバナナ追加。うん、甘くて美味しい。最高のまったりタイムです。
ラオスの夕暮れ風景
コーヒーと揚げバナナでゆったりと休憩してから出発。もう太陽はほとんど沈みかけています。
道路の横にあった集落も夕焼けに照らされてピンク色。
夕日が沈んでいきます。水田にも映る空の色、最高ですね。私はこんな風景を見るためにバイクに乗ってるのかもしれません。
夕焼けを見ながら私を乗せたバイクは南ラオスの主要都市であるパークセーへと向かいます。ラオスに来て初めての大都市、ちょっと楽しみです。
夜の国道を走りパークセー(Pakse)からチャムパーサック(Champasak)へ
そして走ること数十分、パークセーに近づいてきました。道路看板を見ても新市場がもうすぐです。
それにしても、看板の下にある銀行はベトナムの銀行。ラオスにはかなりのベトナムの銀行が進出していました。
このままパークセーに行こうと思っていたのですが、ラオスの国道がとても走りやすいのと、明日の朝はゆったり休みたいということで明日の目的地であるチャムパーサックへ先回りすることに。夜のラオス国道を13号線をカンボジア方面に南下します。やっぱり交通量は少ないながらも、たまにバイクや車とすれ違うので不思議と心細くありません。
1時間も走ると看板がでてきました。
写真では暗闇ですが、道の向かい側には閉店準備をしていた商店があったので道があっているかを聞いてから右折。今日の最終目的地、チャムパーサックまでもう少しです。
バイクのライトだけを頼りに進むとメコン川に突き当たります。
チャムパーサック(Champasak)への渡し船
メコン川岸の小さな街でチャムパーサックはどっち?と聞くとこの家を指さしてくれました。中にいる人に「チャムパーサック!」と言うと英語を話せる人が出てきて今行きたいのか?と聞いてきます。「今行きたい」と答えると、「なら50000キープだ」との答え。船は1隻そのくらいと聞いていたのでまぁいいかなと思ったのですが、念のため「明日ならいくらなんだ?」と聞いてみると4万キープ。ほとんど変わらないので乗船決定。ラオスの人々は外国人一人旅にもそんなにふっかけないからいいですよね。
ちょっと待ってな、といっておじさんが準備を始めます。家族団らん中だったのに船を出してくれるおじさん、心強いです。船はボートを2隻並べていたを渡したような、というかまんまそんな船にHondaのエンジンが1機。板で橋が作られ、バイクで行け、とおじさん。もはや躊躇することもなく普通に乗ってしまうのですが、それにしても色々と想像を超えるボートでした。
ちなみに運賃の5万キープは手持ちがなく、「バーツならある」と見せたところ通貨混合で5万キープ分支払いました。ラオスではバーツも普通に使えます。
おじさんの頭のヘッドライトだけを頼りに暗闇の川を渡ること約10分後、対岸に着きました。チャムパーサック到着です。
チャムパーサック(Champasak)の夜
対岸について、ゲストハウスを見つけてからのレストラン。さすがは観光地、英語は通じるしゲストハウスもたくさんあります。これならお金の両替も明日朝できそうだ、と思ったけどごはんを食べるお金がない。
ゲストハウスのスタッフにUSドルを両替してもらってレストランへ。足元を守られてもおかしくないところでしたが、ここでも適正レートで両替してくれました。ラオス人優しい。
ゲストハウスの向かいにある、親戚が経営しているというレストランへ。メコン川に面した席は景色が綺麗なんだろうなと思うのですが既に真っ暗。革なのにあまりに広いから夜の海のような雰囲気です。
色々と移動して疲れたのでビールではなくジンジャーエールで乾杯!今日のディナーはラオスカレーです。味は、、、まさにベトナムとタイを足したような感じ。美味しいです。米とパンがあると聞かれたからラオスではどっちが普通なの?って聞いたらなんか両方持ってこられました。レストランはインターネットも使えて快適なのでつい長居してしまいました。お腹いっぱいになったところで就寝。おやすみなさい。
次回:世界遺産ワットプーと周辺の寺院
次回は世界遺産であり、あのアンコールワットまで道がつながっていたというワットプーに行ってきます!
ルートマップ
A:セーコーン(Sekong)
B:タートファコンの滝(Tat Huakhon)
C:パークソーン(Paksong)
D:ボーラヴェン(Bolaven)コーヒーとタートニュアンの滝(Tat Nyuang)
E:タートファーンの滝(Tat Fane)
F:タートイートゥーの滝(Tat E-tu)
G:タートパースワムの滝(Tat Pha Suam)
H:チャムパーサック(Champasak) ※本当はメコン川の対岸ですがGoogle mapで再現できず。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。