メコン川を上って船でベトナムからカンボジアへ国境を越えちゃいました
更新日:2016年2月22日 (取材日:2016年2月1日) / ライター: Yohei
現在、ベトナムからカンボジアへの移動手段としては、飛行機を利用するか、ホーチミン市内からバスに乗ってプノンペン入りするのが一般的ですが、ベトナム側のメコンデルタの街から、メコン川を北上することによる水路での国境越えという方法もあります。今回はメコンデルタを観光したのち、スピードボートによってプノンペンへ移動するツアーに参加してみたので、その際の国境越えについてお伝えします。少し変わった国境越えがしたい、という方におすすめです。
プノンペンへの出発地:チャウドック
ベトナムとカンボジア国境を水路で超える際の出発地は、メコンデルタの街、チャウドックであることが多いようです。ツアーを利用している場合は、乗船場所まで連れて行ってもらえる場合がほとんどなので、港へ行くまでに迷う心配はありません。
チャウドックからプノンペンへボートで移動する場合、約6時間ほどかかります。そのため、ボートへの乗船時刻が早くなっている場合が多いので、朝が苦手な方は前日に早く寝ておくように心がけましょう。
メコン川を北上
ボートに乗った後は、メコン川をひたすら北上します。プノンペンのインターナショナルポートまでは、所要時間が約6時間ですが、前後する場合もあるので、余裕をもった計画を立てておきましょう。
今回移動したのは乾季で、水量が少ない時期ですが、それでも広い川幅の真ん中を風を切って進んでいくのは、とても気持ちがいいです。
国境越えの準備
チャウドックを出発して1時間ほど経過すると、ベトナムの出国手続きを行う施設へと到着します。カンボジアのビザを事前に取得していない場合は、それまでにビザの申請書類と必要書類を記入しておくと良いでしょう。
4×6センチの写真が必要となります。
氏名や生年月日、パスポート番号などを記入し、左側がカンボジア入国の際に、右側がカンボジアを出国の際に提出します。
なお、カンボジアビザの申請には、1カ月シングルの観光ビザの場合、今回利用したツアーでは35USドルが必要でした。カンボジアの通貨はリエルですが、同時にUSドルも流通しており、もはやUSドルがリエルと同じくらい一般的に使われているのでUSドルを用意しておくと安心です。ベトナムから移動する場合には、あらかじめベトナムドンをUSドルへ両替しておくと良いでしょう。
ベトナムからの出国
ベトナムから出国手続きは、陸地に上陸することなく、川に浮かんだ施設の上で行うことができます。
荷物を持って船を降り、手続きを行います。ツアーに参加している場合、ここでカンボジアビザの代金とパスポートをツアーの付添人に預けておけば、手続きを代行してくれるようです。
同時に手続きを行う人数にもよりますが、30分前後で手続きは完了します。完了したらボートに戻りカンボジアへ向かいます。
カンボジアへの入国
ベトナムからの出国に無事に終了したら、次はカンボジアの入国手続きを行う施設へと移動します。
移動している間に国境線を超えることになります。国境線を超えてから数分で、カンボジアの入国手続きを行う施設へと到着します。写真はだめだと言われてしまったので、写真をお見せできないのですが、ツアーの場合、パスポートを預けておくだけで、ビザを受け取ることができ、パスポートが、ビザを貼り付けられた状態で戻ってきます。その後パスポートにスタンプを押してもらい、カンボジアへの入国が正式に完了します。
プノンペンへ一直線
カンボジアへの入国が完了すれば、あとはプノンペンへ向かうだけです。風景を楽しみながらのんびりと到着を待ちましょう。
ベトナム側のメコンの川岸との景色の違いが感じられます。
動物たちにも見送られながら、カンボジアの入国手続き場所から約4時間ほどすれば、プノンペンの街並みが見えてきます。
プノンペンの発展中の様子が見えてくれば、インターナショナルポートへの到着まであと少しです。
プノンペンのインターナショナルポートは、観光スポットであるカンボジア王宮のすぐそばにあるので、時間があれば立ち寄ってみることもおすすめです。また、ボートを降りたらすぐにトゥクトゥクのおじさんが話しかけてくるので、すぐにベトナムからカンボジアへ移動したことを実感できます。ベトナムビザの更新にも便利なカンボジアへ、ぜひ空路でもなく、陸路でもない、スピードボートという選択肢を検討してみてください。
ライター情報
Yohei
現在、ベトナム生活・観光情報ナビのインターンをしている23歳。ベトナビからより多くの皆様の役に立つ情報を発信し、より便利で利用しやすいサービスへ近づけられるよう努めます。