ベトナム・カンボジアツーリング第12回(完結)~ベトナムのメコンデルタを観光しながらホーチミン市へ~
更新日:2016年1月16日 (取材日:2015年1月7日) / ライター: aki
ホーチミンを出発してからカンボジアをぐるっと一周してベトナムに帰ってきて、メコンデルタのチトン(Tri Ton)という小さな町に宿泊。ここから一気にホーチミン市を目指します。
カンボジア国境の町チャウドックへ
チトンという小さな町を出発してチャウドックへ。
道中でクメール寺院を見つけました。書かれている言語もクメール語。この辺りはカンボジア国境も近く、クメール民族も多く住んでいます。カム山という観光地を見つけたので入ってみました。
メコンデルタのダラットとも呼ばれるメコンデルタ最高峰のカム山(Nui Cam)を訪れてきましたメコンデルタ地方アンザン省にあるカム山は標高710mでメコンデルタ地方で一番高い山です。その標高から、メコンデルタのダラっとと呼ばれることもあるそうです。今年初めには山の麓から山頂を結ぶメコンデルタ地方初のロープウェーが開業しました。 カム山を登る カム山山頂までは舗装路が繋…
一通り見学したところでまた走り出します。この辺りは運河も多く、近いのに遠回りしないといけない場所もしばしば。橋が工事中で迂回を余儀なくされることもありました。
このような簡単な一本橋もいくつか見かけました。この道を毎日通っている方もいるのでしょう。走行している間にチャースー鳥類保護区に到着。チャースー鳥類保護区について詳しくはこちらをご覧ください。
メコンデルタ・アンザン省のチャースー鳥類保護区は鳥達に囲まれてリラックスできる楽園アンザン省(An Giang)にあるチャースー(Trà Sư)鳥類保護区はベトナム人に人気の観光地。英語ではTra Su Bird Sanctuaryと呼ばれており、アンザン省の観光の拠点チャウドックからは車で一時間ほどの距離にあります。 チャースーをモーターボート巡る…
とっても静かで美しい場所でした。近くに来た方は是非行ってみてください。
天気の良い青空の下を一路チャウドックへ。乾季のベトナムは本当にツーリングが気持ちいいです。チャウドック市の手前にあるサム山でちょっと休憩。
チャウドックの「サム山」の寺院を巡り、メコンデルタの平原を見下す。カンボジアと国境を接するメコンデルタの街、チャウドックの中心から数キロの所にある「サム山」を紹介します。頂上には寺院がある他、ベトナムとカンボジアの大地を見下ろす絶景が待っています。チャウドック観光の際には是非訪れてみてください。 頂上からの景色 まずは頂上からの景色をご覧く…
ここのホテルのカフェは絶景で本当にオススメ。
チャウドック市に到着!まずは市場を見学。市の中心部を走ってみるもかなり小さい都市のようでした。川沿いに広い公園があったのでバイクを停めて川を眺めていると一人のベトナム人男性が寄ってきてベトナム語でクルーズに誘ってきます。外国人だとわかると驚いたようで、しかし英語ができないようでジェスチャーで色々と伝えてくるのでクルーズに行ってみることにしました。クルーズの様子は以下をご覧ください。
メコンデルタの街チャウドックでイスラム教徒のチャム族と水上生活集落を巡るクルーズメコンデルタのカンボジア国境に位置する河川港湾都市チャウドック。ここにはメコン川の水上で暮らす方々や、イスラム教を信仰するチャム族も暮らしており、ボートでそれらの集落を訪れることができます。メコン川を進んで彼らの集落を見に行ってみましょう。 チャウドック市のリバーサイドから出港…
ひょんなことから参加したクルーズも楽しんたところでチャウドックを後にします。チャウドック、色々と見どころも多くもっともっと訪れる人が増えても良さそうなものですが、これからでしょうか。
ちなみにこちらは観光船乗り場。カンボジア・プノンペンまでメコン川を走る国際フェリーが運行されています。
チャウドックからカントーへ向かう
チャウドック市内からカントー市方面へ向かいます。写真はチャウドック市内中心部の幹線道路。
道路は幾つもの川を渡って行きます。川を眺めると水上生活者の家が沢山並んでいて、それぞれの家には船着場もあります。しばらく走ったところでアンザン省の省都ロンスエンに到着。
ここで突然のスコール。ロンスエン市中心のロータリーを見ながらコーヒーブレイク。30分後にはスコールはすっかりやみ青空が戻ってきました。カントーに向かって走り出します。
道中で出会った鳥満載のトラック。声がとても賑やかでした。
カントー市で一泊して水上マーケットへ
ロンスエン市から2時間弱でカントー市に到着。カントー市は中央直轄市でメコンデルタ地方の中心となる大きな都市です。
今まで通ってきたどの都市よりもネオンもバイクもとても多く賑やかです。カンボジアの幾つかの大都市を通ってきてからベトナムに戻りましたが、カンボジア第2の都市よりも発展しているベトナムの都市は数多くありベトナムの発展を感じます。
友人に教えてもらったバインセオのお店で夕食。
ナイトマーケットに繰り出します。食べ物の屋台や、ファッション、雑貨などの屋台が並んでいるのですが買いたいものは特に無くそのままホテルに戻りました。
相変わらずのローカルのホテルでしたが、政府系のホテルなので警察などの制服を着た宿泊客がたくさんいました。バスタブがあったので久しぶりのお風呂を楽しみました。
水上マーケットは朝が一番賑わうということなので、朝起きてすぐに船に乗り込みました。
メコンデルタのカントーにあるカイラン水上マーケットを見に行こうメコンデルタ地方カントー市にあるカイラン水上マーケット(Chợ Nổi Cái Răng)はホーチミンからのメコンデルタツアーでも訪れることができる水上マーケット。メコン川の流れの中で果物、野菜などたくさんのものが売買されています。観光客向けに食事やドリンクを売るお店もあるので水…
クルーズが終わり、市場へ。
市場はおみやげを売るお店などがあり、外国人観光客に向けたおしゃれなお店もいくつかありました。その市場の裏の川沿いにあった風が気持ち良いレストランで朝食。ベトナムコーヒーがフレンチプレスだったりとちょっとだけおしゃれ。
ホーチミン市に戻りツーリング終了
朝食を食べたらホーチミン市へ戻ります。
日本のODAで建設されたメコンデルタ最大の橋カントー橋。建設時には事故もありましたが、今では大動脈としてたくさんの交通に利用されています。
このまま国道をまっすぐ走ればホーチミン市なのですが、一つ行きたい場所があるので国道から左折。
ローカルの田んぼの中を進んでいきます。
運河を渡る小さなコンクリート製の橋。バイクは通れますが車はギリギリの大きさ。
運河の対岸は砂利道でした。この先にあるのが大きな蓮の葉に乗れるお寺。今回のツーリングの最後の目的地です。
蓮の葉に乗って記念撮影を楽しめるお寺「福景寺(Phước Kiển Tự)」メコンデルタ地方ドンタップ省、カントー市から近いところにある福景寺(Phước Kiển Tự)は大きな蓮の葉があることで有名なお寺。なんと人が乗ることができる蓮の葉があるということです。確かめに行ってきました。 一見変哲のない福景寺(Phước Kiển Tự) 福…
ヴィンロン省の省都ヴィンロン市。
市場は大きく幾つかの区画に分かれていました。
道路看板のバイクと自転車の絵が正面を向いていてなんだかかわいい感じ。ちなみにこの看板、省市によってデザインが異なるので意外と面白いです。
道中で揚げバナナを発見。食べてみると美味しかったので思わずおかわりして2本も食べてしまいました。
国道1号線2000キロポスト。ホーチミンまであと100キロ。2000キロポストってすごいですね。ちなみに日本で一番長い国道4号線は750キロ。下関から青森まで本州を東京経由で縦断しても2000キロには届きません。そんな遠くにある中国国境までしっかり国道1号線はつながっています。
国道1号線を走るとどんどん道が広くなり、交通量が増えてきました。いよいよホーチミン市です。
ただいま、ホーチミン。出発と同じようにベンタイン市場前で記念撮影。2週間のツーリングでバイクのメーターによると走行距離は3,863kmでした。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。