メコンデルタのダラットとも呼ばれるメコンデルタ最高峰のカム山(Nui Cam)を訪れてきました
更新日:2015年12月2日 (取材日:2015年1月6日) / ライター: aki
メコンデルタ地方アンザン省にあるカム山は標高710mでメコンデルタ地方で一番高い山です。その標高から、メコンデルタのダラっとと呼ばれることもあるそうです。今年初めには山の麓から山頂を結ぶメコンデルタ地方初のロープウェーが開業しました。
目次
カム山を登る
カム山山頂までは舗装路が繋がっているのでバイクや車で登ることができます。
なのですが、このチェックポイントまで登ったところでバイクタクシーへ乗り換えさせられてしまいました。此処から先は地元の方など許可された車両のみが通行できるようです。
カム山を登る道中に観音様を見つけました。
カム山山頂を散策
山頂まではとても近く、バイクで10分もかからない距離でした。山頂でバイクを降りて散策します。まだ朝9時台だというのにたくさんのベトナム人観光客が訪れていました。食べ物などを売る飲食屋台もいくつかあり、ローカルフードには困りません。
トゥイリエム湖
山頂の中心にあるのがトゥイリエム湖(Hồ Thủy Liêm)。
湖にかかる赤い橋が美しく、とても絵になる光景でした。湖には鯉などの魚も泳いでおり、エサを売る行商人の姿もあります。観光客の人々がエサを撒いて魚が集まってくる様子を楽しんでいました。
アジア最大の弥勒菩薩のあるファットロン寺(chùa Phật Lớn)
湖のほとりには2つのお寺があります。まずはファットロン寺(chùa Phật Lớn)。
33.6mの高さがあるアジア最大の弥勒菩薩だそうです。確かにものすごく大きく、ご利益も大きそうです。沢山の観光客がお祈りしていました。ちなみに、訪問時は後ろ側を工事していてちょっと残念。
7重の塔のあるヴァンリン寺(Chùa Vạn Linh)
湖の対岸に大きな塔が立っているのが見えます。
こちらはヴァンリン寺(Chùa Vạn Linh)。屋台の並ぶ湖畔の遊歩道を数分歩くと到着。芝生の広がっているところではシートを敷いてリラックスしているベトナム人グループの姿もありました。レストランや売店などもあり、ゆっくり過ごすこともできそうです。
こちらではたくさんのお坊さんが朝のお勤めをしていました。7重の塔のドアが空いていたので登ってみます。
塔の上からはトゥイリエム湖だけではなく、山の下に広がる田園地帯までを見渡すことができます。写真では霧がかかってしまっていますが、この山の周りにはひたすら田んぼが広がっていました。この辺りはメコンデルタの平地に7つの山があるので、そのままバイヌイ(Bảy Núi = 7つの山)と呼ばれています。
行ってきた感想
メコンデルタのダラットとも呼ばれている、メコンデルタの平原を見下ろすことができるカム山はベトナム人の旅行先としては人気だそうですが、まだまだ外国人はほとんど来ることはないそうです。場所もカンボジア国境に近いメコンデルタアンザン省(An Giang)にあり、何かのついでに来ることも少ないかもしれません。もし近くに行くことがあれば話のネタにも立ち寄ってみてはいかがでしょう。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。