ホーチミンのタンソンニャット国際空港での入国&ビザ取得案内完全ガイド
更新日:2015年10月2日 (取材日:2015年9月22日) / ライター: aki
ホーチミンの玄関口であるタンソンニャット国際空港。2007年に日本の援助により作られた国際線ターミナルはコンパクトでとても綺麗なので迷うことも少ないとは思います。そう入っても初めての場所で入国審査や税関などを通らなくてはいけないので慣れていないと大変。
空港に行く前に写真で予習してから行きましょう。空港からタクシーに乗るまで、写真付きでガイドします。
目次
飛行機を降りて空港ターミナルへ
飛行機を降りて空港ターミナルへ。
通常はボーディングブリッジで直接ターミナルへ向かいますが、たまにバス移動のこともあります。周りの流れに合わせて歩けばターミナルへ入れます。
国際線乗り継ぎの場合はTransfer、ベトナム入国の場合はArraivalに向かって歩きます。
コンパクトなターミナルと言っても飛行機がターミナルの端に到着した場合数分歩くことになります。動く歩道やトイレもあるので今のうちにゆっくり済ましておくのが良いでしょう。
ターミナル中央部まできました。乗り継ぎの場合は写真奥に見える乗り継ぎカウンター(Transfer Counter)へ行き指示を受けます。ベトナム入国の場合はサインに従って左へ。到着位置によってはターミナル反対側に到着し、右折になります。
曲がって正面に並んでいるのが入国審査。左にある待合スペースと、その奥にあるカウンターがアライバルビザの発給場所です。アライバルビザを使用してベトナムに入国する場合はここでビザの申請を行います。なお、アライバルビザ取得には招聘状が必要です。
ビザを既に持っている場合、又はビザ免除で入国する場合は入国審査へ進みます。
アライバルビザの取得(必要な場合のみ)
Landing Visaと書かれているカウンターでビザを申請します。申請用紙及び記入台がこの写真の向かって右側にあります。記入例も掲示されているので参考にしましょう。なお、わからない欄は空欄で提出してもその場で教えてもらえます。
アライバルビザの料金表も掲示されています。右側の第2項にも書かれておりますが、前述のとおり、アライバルビザ取得には招聘状が必要です。写真を忘れた場合は数ドルの手数料でその場で処理してもらうこともできます。
※写真の料金は旧料金です。最新の料金はこちらをご覧ください。
パスポートにビザを貼ってもらってビザの取得が完了。入国審査へ向かいましょう。
入国審査~手荷物受取~税関
入国審査では「ALL PASSPORTS」の列に並びます。その他の列は、ベトナム人専用、外交官専用やASEAN諸国専用だったりします。なお、アライバルビザを取得した場合は現地係員の指示があった場合に開いている他の列を使用させてもらえることもあります。
入国審査ではパスポートカバーを外し、帽子も外すようにしましょう。ベトナムの入国審査は時間がかかることもありますが落ち着いて待っていればパスポートにスタンプが押され、完了となるはずです。必要に応じて質問等をされることもありますが落ち着いて英語で答えます。
パスポートが返されたときはパスポートにスタンプ(入国印)が押されたことを確認しましょう。担当者はほとんどのケースで無愛想ですが、気にしないようにしましょう。
入国審査を過ぎ、階段又はエスカレーターを降りたところで、手荷物受取です。
手荷物は間違えやすいので、荷物に貼られているタグに名前や番号をしっかり確認するようにしましょう。
税関の通過前に申告書の記入が必要です。機内で用紙が配られていない場合はこのエリアに置かれているものを使用します。
税関では、申告するものがない場合は緑色の列、申告するものがある場合は赤色の列に並びます。ベトナムの税関では全ての手荷物についてX線検査を受ける必要があります。支持があった場合は荷物を開けて中を確認されることもあります。
税関を抜けた先に、両替やタクシーカウンターなどが並んでいます。空港の両替商は町中に比べると少々レートが悪いので最低限の両替とすることをおすすめします。タクシーカウンターは2015年現在市内まで10ドルほどの定額タクシーを取り扱っています。メータータクシーのほうが安いのですが定額の安心さがあります。
空港の建物外でタクシー・バスに乗る
空港の建物を出ると一気にホーチミンの熱気を感じます。ここを出てしまうと戻って建物に入ることはできません。また、両替所もないので注意してください。ATMは建物を出て、右に曲がり、バーガーキングの手前を右に入ったところのトイレの手前に数台設置されています。もちろん、日本のクレジットカードでのキャッシングも可能です。
写真は早朝のため人が少ないのですが、この到着エリアは多くの人で混み合います。スリやひったくりには十分気をつけましょう。また、声をかけてくるタクシードライバーはほとんどぼったくりと考えて問題ありません。タクシーに乗る場合は正規のタクシー乗り場から、信頼できるブランドのタクシーに乗りましょう。詳しくは後述します。
空港送迎をお願いした場合や、送迎付きのツアーの場合はここに旅行会社名や名前を掲げた方がいるはずですので探してください。友人の車や旅行会社の車などもこのエリアに停車しています。Uberなどのタクシー配車アプリで車を手配した場合もこのエリアにいます。バイク駐輪場は歩いて5分ほどのところにあります。
公共交通機関で市内に行く場合
バスにのる場合は右に曲がり、車道2車線目に152番のバスが止まっています。空港からベンタイン市場を通り、更に南へ行くルートです。ちなみに、このバスではスーツケースに対しても1個あたり1人分の運賃を支払わなければなりません。スーツケースを1つ持って、1人で乗る場合、5000ドン+5000ドンの10000ドン(約55円)が必要です。空港から市内までのバスでのアクセスはこちらの記事で解説しています。
タンソンニャット国際空港とホーチミン中心部を結ぶ路線バス「152系統」「109系統」に乗ってみようホーチミンの空の玄関口といえばタンソンニャット国際空港。国内線も国際線も全てこの空港から発着しており、ホーチミンに来たことがある方であればほぼ皆が使っているところです。空港から市内への交通機関としてタクシーを使う方が多いのですが、実は路線バスも通っており、料金もとってもお得。ボッ…
タクシーで市内に行く場合
タクシーに乗る場合は声をかけてくる人にはついていかずに、建物を出て左にしばらく歩いたところにあるタクシースタンドから乗るようにしましょう。タクシーチケットのカウンターなどもありますが、申しこむ時と降りた時で話が違うケースもあるので注意しましょう。メータータクシーに乗るのであれば、声をかけてくる人にはついていかずに以下の写真のタクシースタンドを目指して歩いてください。
この奥がタクシー乗り場。タクシー乗り場はタクシー会社ごとに停車位置が決まっています。後ろに並んでいても順番はやって来ませんので、タクシー会社のスタッフに声をかけましょう。彼らは並んでいる順ではなく、声をかけられた順番にタクシーを案内します。また、マイリンやビナサンと言ったタクシーは一番奥に停車するので、タクシースタンドに入っても奥まで歩き続け、タクシー会社のスタッフを探しましょう。タクシーの乗り方についてはこちらの記事も参考にしてください。
ベトナムのタクシーを安全に乗る方法【ホーチミン・ハノイ・ダナン・ホイアン・フーコック・エリア別】ホーチミン市内には数多くのタクシー会社が営業しています。日本ではタクシー料金は会社を問わずにほぼ一律ですが、ベトナムでは会社ごとに料金を決めているため違いがあります。安全なタクシー会社とその利用方法を解説しています。
こちらはマイリンタクシーのスタッフ。この方に声をかけるとタクシーを手配してくれます。また、タクシー番号が書かれた紙を手渡されるので、しっかり持っておくようにしましょう。何かトラブルがあった場合はこの紙の内容をタクシー会社に伝えることになります。
以上、ホーチミンに来る前に一度イメージしておくと良い、タンソンニャット国際空港入国ガイドでした。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。