日本支援のホーチミンメトロ1号線、ついに開業!開業直後の無料乗車体験記と工事時代を振り返る

日本支援のホーチミンメトロ1号線、ついに開業!開業直後の無料乗車体験記と工事時代を振り返る

更新日:2024年12月25日 (取材日:2024年12月25日) / ライター: ベトナム生活・観光情報ナビ編集部

◯◯年にはホーチミンにも地下鉄が開業予定!と何年も前から言われ続けてきたので在住者の皆様はいつできるのかと思っていたかもしれないホーチミンメトロ一号線が2024年12月22日についに開業しました。開業後1ヶ月ほどは無料体験期間。早速体験してきました。

記事の後半では10年前の写真で工事中の様子も振り返ってみます。こうしてみると、感慨深いですね。

ホーチミンメトロ1号線に乗車!

高架区間であるアン・フー(An Phu)駅に電車が入線してきました。点字ブロックより線路に近づくとすぐにスタッフからマイクで注意されます。どの駅でもスタッフの声が響いていました。

アン・フー(An Phu)駅に入線する電車

アン・フー(An Phu)駅に入線する電車

ドアの安全を確認して発車。駅員の方々、お疲れ様です。

ホームで元気に働く職員

ホームで元気に働く職員

地下駅は上まで届くホームドア。

地下駅は上まで覆うホームドア

地下駅は上まで覆うホームドア

こちらの写真はオペラハウス(Nha hat Thanh Pho)駅です。

座席は東南アジアでよく見るプラスチック椅子

座席は東南アジアでよく見るプラスチック椅子

車内は日本が作ったこともありかなり日本に似通っていますが、椅子はプラスチック。

車内の停車駅案内

車内の停車駅案内

停車駅案内はカラー液晶などではなくこちらのタイプ。
投資主のホーチミン市がコストダウンを狙ったのかもしれませんが、今の東京メトロで使わているようなものが導入されたらさらにベトナムの方々を驚かせられた気もします。最近はタイヤシンガポールに旅行に行くベトナム人も多いので、それよりも新しいメトロには最新の仕組みが入ってほしい気持ちもあるのではないでしょうか。

なお、上の写真にベンタイン駅、タンカン駅には乗り換え線の案内があります。車内のアナウンスでも乗換案内が行われていました。すぐに開通させるという気持ちの現われなのか、システムのテストかわからないのですが開通が楽しみです。特に、ベンタイン駅は3路線案内されていますからね。

駅のサインや路線図、ベンタイン駅、接続バス

駅の路線図には計画線も多く記載されています。

計画線も多く掲載された路線図

計画線も多く掲載された路線図

英語は料金表、ベトナム語は路線図と書かれているのが少々気になります。
ホームの案内は上からシールで訂正されていたものもありました。

料金表

料金表

運賃は初乗り7000ドン、最長区間で2万ドン。キャッシュレス払の場合1000ドン安くなるようです。
日本在住者が通勤や飲みに行くために使うのであればだいたい毎回6000ドンで済みそうです。

券売機

券売機

券売機にはICカードを置く場所もありましたので、日本のSUICAのようにチャージができるのかもしれません。ベトナムでは現在硬貨は殆ど流通していませんが、硬貨を入れる場所もあります。

ベンタイン駅案内図

ベンタイン駅案内図

ベンタイン駅の案内図。日本や近隣国のものに比べてわかりにくい気がします。が、慣れの問題でしょうか。

ベンタイン駅内部

ベンタイン駅内部

駅の内部は新しく広く作られています。

ベンタイン駅出口の様子

ベンタイン駅出口の様子

6番出口の様子。わかりやすいです。色合いが東京メトロに似ています。

ベンタイン駅公園側の出入り口

ベンタイン駅公園側の出入り口

ベンタイン駅の公園側出口。観光の定番になるのでしょうか。

ベンタイン駅案内図

ベンタイン駅案内図

ベンタイン駅の案内図。

3番出口は本当はレライ通りの北、ベンタイン市場側にあるのですが場所が違っています。最も有名なランドマークとも言えるベンタイン市場も掲載されておらず、在住者のみならず観光客も使うようになることを考えると今後の改善が期待されます。

ベンタイン駅の天窓

ベンタイン駅の天窓

ベンタイン駅の中央には蓮の形を模した天窓。観光名所になりそうです。

Local表記

Local表記

車両にはLocal表記がありました。快速運転をいつか行う計画もあるのでしょうか。

ホームドアには6両編成の案内

ホームドアには6両編成の案内

ホームドアには6両まで番号が振られています。今は3両での運行ですが需要の増加に伴い増やしていくのでしょう。
各駅も6両まで入線できるようにホームが作られています。

ホームにある駅員詰め所

ホームにある駅員詰め所

ホームにある部屋は待合室かと思って近づいていったら駅員用のスペースでした。他の駅も中はがらんどうでした。
今後監視カメラのモニターなど増えていくのでしょうか。

メトロ接続電動バスの案内

メトロ接続電動バスの案内

メトロには電動バスが接続しています。運行が落ち着いてくると自宅や会社からメトロの駅までの接続バスがないかどうか調べてみるのもよいでしょう。バイク乗らない方であれば使えるような路線もある気がします。

ヴァンタン公園駅で停車する電動バス

ヴァンタン公園駅で停車する電動バス

ヴァンタン公園駅直結の電動バスバス停。

ヴァンタン公園駅前のバイク駐車場

ヴァンタン公園駅前のバイク駐車場

ヴァンタン公園駅のバイク駐車場。この駅から東側の駅にはバイク駐車場があるため、パークアンドライドで通勤もできそうです。

建設工事を振り返る

最後に、工事中の写真も少し振り返ってみようと思います。

2014年のオペラハウス駅付近

2014年のオペラハウス駅付近

こちらは2014年、10年前のオペラハウス駅付近。隣にはまた国営デパートの建物が残っています。

現在(2024年)オペラハウス駅付近

現在(2024年)オペラハウス駅付近

現在の同じ位置の写真。
メトロが開業したばかりだからか、交差点にはオペラハウス駅の出口がある旨を示す青い看板があります。
このレロイ通りはずっと工事で通行止めになっていました。

2014年タオディエン駅付近高架工事

2014年タオディエン駅付近高架工事

2014年のタオディエン駅付近(もう少し東側かもしれません)で行われていた高架工事。

2017年ヴァンタン駅-バーソン駅区間高架工事

2017年ヴァンタン駅-バーソン駅区間高架工事

2017年時点で川の上を通していた高架工事。奥はビンホームがまだ建設中です。

2017年ヴァンタン駅-バーソン駅区間高架工事

2017年ヴァンタン駅-バーソン駅区間高架工事

上の区間のすぐとなりではグエンフーカン通りを越える高架が建設されていました。
このあと、架線柱が立ち、架線が張られ、開業が近づいていくのを楽しみにしていたのを思い出します。

2024年ヴァンタン駅-バーソン駅区間車内より

2024年ヴァンタン駅-バーソン駅区間車内より

同区間の車内からの写真がこちら。まさに工事をしていた道をまたぐ区間。

2024年9月タオディエン駅

2024年9月タオディエン駅。

開業直前の2024年9月のタオディエン駅。まだ出口が完成していませんでした。

バス停に繋がるであろう通路

バス停に繋がるであろう通路

バス停に繋がるであろう通路もこの様子。

開業後のタオディエン駅のバス停に繋がる出口。

開業後のタオディエン駅のバス停に繋がる出口。

それが12月になるとバス停に繋がる道と駅前のバイク置き場が綺麗に整備されていました。
ほぼすべての駅でバスとの接続がしっかり行われ、ヴァンタン公園駅以東(=高架区間)の駅にはバイク駐車場が併設されているのは、ベトナムならではの公共交通のあり方かもしれません。同じくバイク社会だった台湾やインドネシアではバイク駐車場の併設は見られないので、他の東南アジアともまた違う人流設計がされていて興味深いです。

ホーチミンメトロの今後の発展が楽しみです。

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