ベカメックス東急が街作りを行っているビンズオン新都心に行ってきました
更新日:2015年5月8日 (取材日:2015年4月24日) / ライター: aki
ビンズン省のビンズン新都心で東急電鉄が過半数を出資しているべカメックス東急が街づくりをしています。その広さはなんと1000ヘクタール!
目次
ビンズン新都心とは
ビンズン新都心はホーチミン市の北30km、ビンズン省の現在の省都であるトゥーヤウモット市から10kmのところに位置しています。ビンズン省は将来ベトナムで6個目の中央直轄市に格上げされることが決まっているベトナムの中でも有数の大都市。そのビンズン省の将来の中心となるのがこのビンズン新都心です。
ビンズン新都心にあるべカメックス東急のソラ・ガーデンズセールスギャラリーに訪問してきました。ソラ・ガーデンズというのはこの隣にあるタワーマンションです。
パネルでは東急電鉄の街づくりの歴史が展示されていました。この日本での開発ノウハウを用いてベトナムで今回街づくりを行うということなのです。
ビンズン新都心の模型。これらの建物の殆どはまだ着工しておらず、土地が整地された状態ですが数年後の完成に向けて着々と開発が進んでいます。色が付いている建物がべカメックス東急が手がけるたてものです。手前のオレンジ色のショッピングモール、青色のソラ・ガーデンズ、中央奥赤色の商業施設、そして奥の緑色のガーデンシティです。
ソラ・ガーデンズ
ソラ・ガーデンズはまさに入居が始まったばかりのタワーマンション。今回完成したのが第1期で、今後あと5棟増えて7棟となるそうです。ちなみに手前の緑色のところが先ほどのオフィス。オフィス内にモデルルームがあるのですが、内装も数多くの提案を持っているそうです。ベトナムの生活文化と日本式の提案が色々と考えられており、聞けば聞くほどこだわっているといった感じでした。
ソラ・ガーデンズの4階部分にはプールもあります。やはり南国といったらプールは欠かせないですよね。
高層階からの眺めはこの通り、中央公園があるほかはまだまだ開発途上といった眺めです。まさにこれから街を作っていく、という感じが伝わってきます。
ちなみに、先日このソラ・ガーデンズの1階にファミリーマートがオープンするなど、着々と開発が進んでいっています。
ビンズン省人民委員会庁舎
まだまだ開発中の新都心でひときわ目を引くのがこの建物。ビンズン省人民委員会庁舎です。省都のトゥーヤウモット市から行政機能の移転が始まっているそうです。個人的には屋上でバーがオープンしたら最高だと思うのですが・・・・笑
商業施設「hikari」
ビンズン新都心の中心にあるのがhikari。2015年4月現在フードコートと飲食店、ファミリーマートが開業しています。
フードコートの入り口。このフードコートも1月に開業したばかりです。
フードコート内部。日本の「祭」をイメージしているような印象でした。中ではパソコンに向かって作業を行う若者の姿が数人。電源、インターネット、冷房が揃っていて快適でした。
フードコートのラーメン。
隣にはスシバーがあります。手前の車はお客さんの車でしょう。まだ車も少ないので路上駐車できているようです。
先ほどの建物の裏手にあるのがファミリーマート。
hikari内に置かれていたリーフレット。2015年1月6日に開店したばかりです。
裏面はフードコート内の店舗と、そのとなりにあるVJ CAFEの案内。
駐車場はカード式でバイクも料金が必要です。このカードに描かれている商業施設、見たことがある気がするのですが気のせいでしょうか。
マンホールまでhikari仕様。ちょっと錆びるのが早い気もしますが、そこはベトナムということしょうか。
このhikariもまだ飲食店のみの部分開業なので正式オープンが楽しみです。
国際展示場
人民委員会庁舎の隣にはかなり大きな国際展示場ができていました。日本の幕張メッセのようにベトナムで国際的なイベントが行われるときには活躍するのでしょう。
べカメックス東急バス
ビンズン新都心ではべカメックス東急がバスの運行を行っています。ベトナムで外資系企業が公共交通機関に参入するのは今回が初のケース。車体はヒュンダイ製。
バス停もとても綺麗です。
バスの側面にはBECAMEX TOKYUと書かれています。
新都心その他の街並み
今後開発される土地。綺麗に整地され、木が植えられています。
東武国際大学。世界中から大学の分校を誘致するなどしているインターナショナルな大学です。友人のベトナム人の話では授業料もかなり高いそうです。
お寺もあります。どうやら新都心建設にあたり他のところから移転させたとのこと。
こちらもお寺。かなり大きなお寺です。ベトナムは仏教国、新しい街にはちゃんと寺も必要なのですね。
こちらは東急ではなくベトナム系デベロッパーが開発したエリア。
新都心の外れにメイプルツリーの貸オフィスと貸工場がありました。この先はVSIP2(ベトナム・シンガポール第2工業団地)となります。
番外編:ビンズン省にある著名建築家が設計したカフェ「Gió và Nước」
ベトナムの著名建築家であるギア氏が2006年に出掛けたカフェがビンズン省にあります。ギア氏は東京大学大学院で建築を学び、今はホーチミン市で建築事務所を行い、ベトナムだけでなく世界中で数多くの建築物を作っている方です。新都心帰りにでも寄ってみてはいかがでしょう。
店名のgió và nướcは風と水という意味。水と風をうまく使って涼しげな空間になっているそうです。著名な建築家が手がけたカフェなのにローカル価格なのも嬉しい。
鉄釘を一切使わずに全て竹で作られているそうです。
夜もとてもよい雰囲気。ビンズン省の省都、トゥーヤウモット中心部からバイクで15分ほどの距離にあります。
ゾーバーヌオックカフェ(Gio Va Nuoc Cafe)住所:6/28T,Trần Bình Trọng, Thủ Dầu Một, Bình Dương
ビンズオン省の[飲食・レストラン/カフェ]
東京大学で学んだベトナムの著名建築家ギア氏がデザインしたカフェ。店名は「風と水」という意味。ドリンクなどは全てローカル価格。
行ってきた感想
まだまだホーチミン市への一極集中が激しいベトナム南部ですが、ビンズン新都心が完成することには南部第二の極として、東京に対する横浜のような大きな街になるのでしょうか。数年後にこの辺りがどう変わっていくか非常に楽しみだと思いました。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。