4月30日はベトナム南部解放記念日。ホーチミンではイベントや花火打ち上げが行われ、交通規制もあります。

4月30日はベトナム南部解放記念日。ホーチミンではイベントや花火打ち上げが行われ、交通規制もあります。

更新日:2019年4月27日 (取材日:2019年4月26日) / ライター: ベトナム生活・観光情報ナビ編集部

4月30日はベトナム南部解放記念日、5月1日はメーデーの為、ホーチミン市内ではイベントや花火打ち上げが行われ、交通規制や混雑が予想されます。ベトナムの歴史を感じられる良い機会ですが、大勢の人が集まる場所では、トラブルに巻き込まれないように注意しましょう。今回は、ベトナム南部解放記念日について、4月26日にオペラハウス前で行われたミュージカルの写真を交えてご紹介します。

ベトナム南部解放までの歴史とは

初代国家主席ホー・チ・ミン氏

初代国家主席ホー・チ・ミン氏

第二次大戦後、社会主義国家「ベトナム民主共和国」が成立し、初代国家主席にホー・チ・ミン氏が就任します。1946年、再びフランスがベトナムを支配しようとし、南ベトナムという国をつくろうとしますが、ベトナム民主共和国は抵抗をし、第一次インドシナ戦争が勃発。ディエンビエンフーの戦いで、フランスは敗北し、ジュネーブ休戦協定で戦争は終結しました。

戦争時の様子をミュージカルで表現

戦争時の様子をミュージカルで表現

ジュネーブ協定では、北緯17度線を軍事境界線として南北にベトナムを一時的に分けようとします。北部をベトナム共産主義国、南部を親西側陣営国とし、両軍の兵力を分離してから、全国統一選挙をしようとしましたが、米国と南ベトナムが拒否をしました。南ベトナムは、アメリカの指示を受け、南ベトナムを成立し、その後、1975年まで分離国家状態となっていました。

戦争時の様子をミュージカルで表現

戦争時の様子をミュージカルで表現

冷戦状態が続いていた南北ベトナムですが、1973年米軍が全面撤退をし、1975年北ベトナムが全面攻撃を開始し始めます。米国の指示がなくなった南ベトナムは対抗できず、次々都市部が陥落していきます。そして、1975年4月30日、ホーチミン市大統領官邸(現在の統一会堂)に北ベトナムの戦車が突入し、南ベトナムが陥落しました。長い間、南北に分かれていたベトナムが、1975年4月30日に統一されました。

赤と水色、二色の国旗

南ベトナム共和国が使っていた国旗

南ベトナム共和国が使っていた国旗

現在のベトナムの国旗は、一面赤に黄色い星のついた国旗ですが、ここでは赤と水色とに半分ずつ分かれた側が使われています。この旗は、南北が分離していることを表していて、南北統一後、一時的に南に成立した臨時政府「南ベトナム共和国」の国旗となっていたそうです。その後、1976年、戦後初の南北統一国会により、正式に「ベトナム社会主義共和国」となり、現在の国旗になりました。

交通規制、イベントについて

・4月28日4:30〜10:30 マラソンイベントの伴い、レズアン通りのパスター通り〜ナムキーコイギア通りが車両通行止め。

・4月30日20:30〜21:30 花火打ち上げのため、4区:グエンタットタイン(Nguyen Tat Thanh)通り、1区:トンドゥックタン通り、1区:ドンコイ通り、1区:ハイチエウ(Hai Trieu)通り、1区:ハムギー通りが一部車両通行止め。

・4月30日19:00〜21:30花火打ち上げのため、 1区グエンフエ通り(レタントン通り~トンドゥックタン通り区間)は車両通行止め。

・4月30日グエンフエ通りは、花火の観覧スペースとなります。

まとめ

4月26日ホーチミン市オペラハウス前で行われたイベント

4月26日ホーチミン市オペラハウス前で行われたイベント

今私たちが過ごしているこの土地には、約40 年前は、戦車が走り、銃弾が飛び交い、戦争が行われていました。現在のホーチミンは、バイクや車がたくさん走り、豊かな食べ物が溢れ、活気に満ちています。オペラハウス前でのミュージカルを観覧しながら、ベトナム戦争や戦争について、改めて考えさせられました。

4月30日、ベトナムの歴史や解放記念日の雰囲気に触れてみてはいかがでしょうか。ホーチミン市では花火も上がるそうです。ただ、交通渋滞や大勢の集まるところではトラブルに巻き込まれないように注意してください。

 

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ベトナム生活・観光情報ナビ編集部

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