ベトナムの夜行列車に乗ってダナンに行ってきました(前編)
更新日:2013年5月6日 (取材日:2013年4月27日) / ライター: aki
ベトナムの電車「南北統一鉄道」はハノイからホーチミンを結ぶ総延長1726kmの路線です。ホーチミン・ハノイ間は飛行機で2時間強なのに対し、電車では30時間ほどかかるので通常の旅行者が乗ることはめったにないでしょう。今回ホーチミンからダナンまでの935kmを電車で旅してきました。所要時間は時刻表では15時間30分です。
チケットの購入
チケットはサイゴン駅のほか市内各所にある旅行代理店で購入出来ます。ベトナムの鉄道はチケットの種別が非常に多いのが特徴です。
寝台車はソフトベッド(上段、下段)、ハードベッド(上段、中段、下段)の全5種類。座席車はソフトシート、ハードシートの冷房有無で4種類。更には、プラスチックの椅子席もあり、これで全10席です。値段も一番安い席と一番高い席では2倍ほど違ってきます。ソフトベッドは一番高いですが電源付きなので、それを買おうと思ったのですが既に売り切れており、ハードベッドの席を購入しました。
これがチケットです。
サイゴン駅から出発
電車出発20分前にサイゴン駅につきました。サイゴン駅はホーチミン市の3区にあり、中心街からは少々北に離れています。タクシーで10万ドン(約450円)程でたどりつけます。タクシーの運転手も外国人が片言のベトナム語で「サイゴン駅まで」とか言ってきたのに驚き、空港の間違えじゃないか?と確認されました。外国人が電車を使うことはめったにないみたいですね。
サイゴン駅につきました。沢山の旅行者とみられるベトナム人が電車の出発を待っていました。見送りに来た人もちらほら。この電車でハノイやダナンに働きに行き、次会えるのは1年後、という人達も多いのでしょう。
駅にはコーヒーショップやロッテリアがあり、電車を待つ人のための椅子も用意されています。チケットカウンターもあり、ここでチケットを買うことも可能です。旅行代理店を通さずにここで買ったほうが安いと思います。チケットカウンターではなんとか英語は通じるので外国人でも購入可能でしょう。
ホームには出発番線の案内があります。今回乗る電車は「SE4」なので1番線からの発車です。。ってこれしかないですね。1日10本ほどしか列車は無いので、4番線まで使うことはあるのでしょうか・・・。出発時間は23時です。
※後日追記:19時台は3つの電車が同時に入線します。
薄暗いホームは高さが低いので列車には階段で登ります。この緑の客車はハードベッド車。隣のソフトベッド車は水色で、ちょっと新しい感じでした。チケットに書かれている7号車まで歩いて行きます。
乗り場には7号車の表示がありましたここでも再度のチケットチェックがあります。係員に切符を見せて中に入ります。
列車の中
列車の中の通路はとても狭く、大きな荷物を持った人同士がすれ違うのはちょっと大変です。
切符に書かれた席、13番を探します。
部屋は6人部屋になっています。各部屋は木製の扉で区切られていますが、基本的にずっと開けっ放しなので扉の意味はあまりありませんでした。このプレート、とても年季が入っていますね。
これがハードベッド席です。ハードといってもちゃんと敷き布団があるので個人的には問題ありません。3段ベッドになっていて、上に行けば行くほど天井が低くなっています。下のほうが切符が高いです。今回買った切符は一番下の席です。ベッドは進行方向に対して横向き。日本の夜行列車、北斗星と同じ向きです。ちなみにマレー鉄道は進行方向にベッドが向いています。
車内には時刻表が貼られていました。今回乗ったSE4は一番の速達列車なので停車駅が少ないです。
トイレの鍵は何故か中国語表記でした。色で判断はできるのですが、なぜ中国語表記なのかは謎です。
いざ出発
予定時刻23時ちょうどにゆっくりと出発しました。長編成の列車なので加速がとてもゆっくりです。もう夜遅いこともありそのまま寝てしまいました。
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ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。