ベトナム北部山岳地帯ツーリング第3日目~ベトナム最西端から高原観光地「サパ」へ走る~
更新日:2017年2月9日 (取材日:2015年10月21日) / ライター: aki
ベトナム北部山岳地帯のツーリングの3日目の朝、ベトナムの西の端、ディエンビエン省のムオンチャ(Mường Chà)という小さな町からのスタートです。今日は高原観光地として有名なサパに向かいます。前回の道のりはこちらの記事をご覧ください。
ベトナムの北西端ライチャウに向けて北上
ベトナムの北西端であるライチャウ省の省都、ライチャウ市に向けて北へ北へと走ります。
ラオスや中国との国境も近い山岳地帯で、ハノイからは車で10時間以上掛かる場所のため道の整備も遅れており、工事が行われている所も数多くありました。
見渡す限りの山が広がっています。
久しぶりに街がありました。ムオンライ(Muong Lai)という街のようですが、街の中心には行かずにライチャウ方面へ。
街が終わるところで食堂を見つけたので遅めの朝ごはん。8時前から走り始めてもう2時間が経っていました。
10時前という中途半端な時間に行ったからなのか、それともバスの団体客ではなかったのかはわかりませんが、何があるのか聞いて出てきたのがこれ。インスタントヌードルの卵焼きそば(Mi Tom Xao Trung)。コーヒーも味の素の缶コーヒーしか無いというインスタントづくし。それでもツーリング中はとっても美味しく感じるんですよね。
山肌が崩れているところがとても多いのですが、
全然道の修復が追いついていません。観光地でもない、ベトナムの辺境を走っているのだなという気になります。ただ、崩れていないところはきちんと舗装もされていて基本的には快適に走れるのがベトナムの素晴らしいところ。
12時前にライチャウ市につきました。一気に道も広くなり、交通もある程度あります。
ライチャウ市でしばし休憩
山の中に突如現れるようなライチャウ市。あまりに奥地すぎて次いつくることになるのかわからないので、街の中を走ってみることにしました。
中心はまるで滑走路のような幅広い道路があります。2009年にライチャウ省100周年事業として作られたという看板がありました。
中心部にある大きな建物はほとんどが役所で、あとは銀行が少しある程度。ベトナムはどこに行っても役所が立派です。
街の中をぐるぐる回って一番オシャレそうなカフェに入ることにしました。ホーチミン市だったら通り過ぎてしまうようなローカルカフェ。
しばしのコーヒーブレイク。ライチャウ市ともお別れです。次来ることはあるのでしょうか、と考えるとなんだか寂しいです。
サパへと向かいましょう
ライチャウ市を出てサパに向かいます。
標識によるとサパまでは68キロ。一般道しか無いとはいえ、街を抜けると信号がまったくないベトナムなのですぐについてしまいそうです。
時間に余裕がありそうだったので、道中に大きな滝が見えたので向かってみることにしました。
ダートの道をぐんぐん登っていきます。たまに現れる農作業している方がこちらを見てきます。バイクで登っていく人なんてあまりいないですよね。
牛の横断待ちがあったりとのんびり登っていきます。
が、、、、途中で道は滝とはぜんぜん違う方向に進み、民家があるところで終わってしまいました。どうやらバイクではこの滝には行けないようです。徒歩でも道がわからないので諦めて戻ることにしました。
しばらく走るとオークイホー峠。峠がライチャウ省とラオカイ省の境界となっています。とっても美しい峠で、サパからレンタバイクで訪れる観光客もいました。
サパから更に登ったところにある標高2000mのオークイホー峠(Ô Quy Hồ)高原観光地サパから車で1時間ほどのところにある標高2000メートルのオークイホー峠(Đèo Ô Quy Hồ)。ベトナム最高峰、標高3143メートルのファンシーパン山(Phan Xi Păng)の脇にあり、同山への登山道も近くから始まっています。標高も高く、寒い年には雪が降ること…
峠を越えたところには愛の渓谷と銀の谷という観光地があります。ここからはベトナム最高峰のファンシーパン山への登山ルートも始まっています。昨年、山頂まで一気に登れるロープウェイが開通したのですが、それまではここからしっかりした装備で登山するしか登る方法はありませんでした。
サパ郊外にある愛の滝と銀の滝の2つの滝を見に行こうサパの屋外には愛の滝と銀の滝と呼ばれる2つの滝があります。どちらもサパからライチャウ省方面に登ったオークイホー峠の近くにあるので、一緒に訪れるのが良さそうです。愛の滝がある公園はベトナム最高峰であるファンシーパン山登山道への入り口にもなっています。 愛の滝と金の渓流 愛の滝と…
このあたりは別の記事に詳しく書いたので、そちらも併せてお読みください。
高原観光地として有名なサパに到着
峠や銀の滝を過ぎると、サパまではもう30分で着いてしまいます。
さすがは有名な観光地サパ、人がたくさんいて、英語も通じます。英語が通じるのはハノイを出て以来なので嬉しいのですが、その分観光地として全てのものの価格が高く、値段も不透明なものが多いのでちょっと疲れます。日没も近そうなので、サパの棚田の中で一番近くにあるカットカット村を観光。
少数民族が多く住む高原観光地サパのカットカット村を歩こうベトナム北部の高原観光地「サパ」の中心部から一番近くにある少数民族の村がカットカット村(Cat Cat Village)であり、トレッキングツアーなどに参加せずとも気軽に訪れることができます。サパの中心部から村までは歩いて30分ほどなので、ツアーではなく歩いて訪れるのも良いでしょ…
サパには欧米人観光客も多いので、バックパッカー街のようなエリアもあります。
欧米人観光客に混じってちょっとおしゃれなお店で一日の疲れを取ることにしました。
今日もいつものように宿の予約はしていなかったのですがお手頃な宿を見つけたのでチェックイン。
今日のルートマップ
緑色の線が今日走ってきたルートです。ライチャウ市の手前で中国に抜ける道がありますね。途中で西に逸れて山を登っていくとベトナム最西端があったので、これはいつかリベンジしに行きたいと思います。明日はサパをめいっぱい観光することにします。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。