サパから数キロのところにあるモン族・ザオ族・ザイ族の村「ラオチャイ」「タヴァン」を訪問
サパ観光の際には近隣の少数民族が多く住む村へのトレッキングツアーも書かせません。一番サパ市街から近くて気軽に行けるのはカットカット村ですが、次に人気なのがここ、ラオチャイ(Lao Chai)とタヴァン(Ta Van)を周るコース。タヴァンにはホームステイも多くあるので、ここに泊まるのも良いでしょう。
サパからラオチャイ村へ
サパからラオチャイ村へ。
トレッキングで歩く道には料金所が設置されており、一人5万ドンの入場料が必要です。
道中にはこのような休憩所があり、小さな売店がありました。この景色を見ながら一服もいいですね。
眼下に広がるのはどこまでも広がる棚田。農家の方々が畑仕事のために毎日歩いていることを考えると頭が下がります。
こんな山深い道を進んでいきます。
モン族、ザオ族の住むラオチャイ村
ラオチャイ村に着きました村と言っても、小さな集落というほうがしっくり来るような、そんなところです。サパ市街からは6キロほど。
昔の日本にもありそうなのどかな山間の集落といった趣です。メイン通りに面したお店は観光客向けのおみやげ店やカフェになっていることが多いのですが、路地の奥を見ると素朴な生活を垣間見ることができます。
自然とともに暮らしている住民の姿がありました。写真は、それを見学する観光客。毎日観光客が生活を見にやってくるというのは村の方々にとってどうなのでしょう。
英語の通じるカフェもありました。ハンドメイドの製品など、おみやげの販売も行っています。
雨がぱらついてきたこともあり、棚田を見ながらのコーヒーブレイク。店員さん、英語の語彙が少ないながらも欧米人観光客に色々とお土産などを勧めていました。カタコトのベトナム語で会話していた私にはあまり売ってくることもなく快適でした。
ザイ族の住むタヴァン村
ラオチャイ村からさらに奥にあるのがタヴァン村。
ラオチャイ村よりも遥かに観光地化されており、おみやげ店、カフェ、ホームステイという名の民宿が立ち並んでいます。
小さなバックパッカー街にきたような、そんな感じがあります。
集落のすぐ後ろには棚田が広がっていてとても気持ちよさそう。ここで一泊するのも良さそうですね。朝は家族の方々と一緒にご飯を食べたりもするそうです。
WIFIが使えるカフェなどもありました。夜は観光客で賑わうそうです。
小学校の前にあった芋を揚げたものを売っている屋台。観光客向けではなく、地元の方々にむけて商売をしている方々は少数民族の衣装ではなく普通の服を着ている方も多く、あの衣装は日常のものではなくなってきているようです。
ちなみに、観光客が訪れると物を売る村の人が一気に集まってきます。
いたるところでお土産を売っている方々を見かけます。何かを買うまで話を止めてくれず、1つ1ドル~5ドルほどなので買ってしまう人が多い印象を受けました。相手側もそれをわかっていて売っている節もありそうです。ちなみに、無視したり拒否して買わずに立ち去ると露骨に嫌な顔をされます。「素朴な少数民族」の姿はサパ周辺からは消えてしまったのかもしれません。
揚げ物を買った屋台があった小学校から歩いて下校する子どもたち。次の集落は数キロ先、1時間以上歩いて通学する子もいるのでしょう。バイクを見て手を降ってくれたり、声をかけてきたりと、子供は素朴なままでした。
古代の岩(Bai Da Co)
この2つの集落の近くにはBai Da Coという古代の岩が残っています。この岩に彫られた文字にはかなり価値があるようです。解説の看板が付いていると嬉しいのですが、何もありませんでした。
バイクを止めた瞬間に群がってきた方々。せっかくの景色、ゆっくり観光させてください・・・。
道からは集落が一望でき、川の流れにそって町ができているのがわかります。
道を登ってサパ市街に戻ってきました。サパもこのように斜面に作られた街で、個人的にこの南西側から見る街の様子が好きです。
ラオチャイ、タヴァン村の自然の中にある集落は美しく、宿泊するのも良さそうです。が、素朴な少数民族を求めていくと少しがっかりするかもしれません。ちなみに、1日かけて歩いて回るトレッキングツアーが観光の主流ですが、サパ市街でバイクを借りるなどしてバイクで回ることもできます。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。