ベトナムの行政区分と行政区分ごとの都市の規模を一挙ご紹介
ベトナムの地方を旅行しているととても小さな都市をいくつも抜けていくことになります。特にツーリングなど自分の足で旅行をする場合は地図を見てもどこに宿泊施設があるのかわからないこともしばしば。ベトナムの行政区分と、各都市の規模感について紹介します。
目次
中央直轄市(Thành phố trực thuộc Trung ương/城舗直屬中央)
いずれの省も属さないのが中央直轄市。北から順にハノイ市、ハイフォン市、ダナン市、ホーチミン市、カントー市となっています。どれも大きな街で食や宿泊には一切困りません。英語が通じることも多いです。ベトナム語でTPと省略されることが多いです。
ちなみに中央直轄市の下には区(Quận/郡)、市(Thị xã/市社)、県(huyện/縣)があります。中央直轄市の中でも中心地が区となり、その区はさらに坊(phường/坊)にわけられます。例えばホーチミン市のベンタイン市場はホーチミン市1区ベンタイン坊(Thành phố Hồ Chí Minh, Quận 1, Phường Bến Thành)にあります。
市(Thành phố/城舗)
中央直轄市以外の省に属している行政の中で一番規模が大きい物が「城舗」。英語ではCityとなります。ベトナム語でTPと省略されることが多いです。
市の下には坊(phường/坊)と村・集落(xã/社)が置かれます。中央直轄市ほどの規模は無いですが高層ビルも一部立ち始めており、食事、宿泊、買い物など一通りにおいて近代的なお店が揃っています。銀行も主要銀行であれば支店があります。
市(Thị xã/市社)
Thanh Phoと同じく市(City)と訳されるのが「Thị xã(市社)」。ベトナム語でTXと省略されることが多いです。
写真はビンフック省の省都であるドンソアイ市(Thị xã Đồng Xoài)。ホテル、食堂、銀行、ガソリンスタンドはもちろん、スーパーマーケットやバスターミナルもあることが多いです。市の下には坊(phường/坊)と村・集落(xã/社)が置かれます。
町(Thị trấn/市鎮)
省の下に県(huyện/縣)があり、その下にあるのが「Thị trấn(市鎮)」。英語ではTownと訳されています。地図は看板では省略されてTTという表記になっている事が多いです。
町が宿泊する上では最低ランクとなるでしょう。エアコンとホットシャワーがあるホテルが数件あり、食堂(もちろんベトナム料理)やガソリンスタンド、バイク修理屋さん数件あることが多いです。銀行はAgribankのみという町が多いですがATMで国際カードの使用が可能です。買い物は個人商店のようなところか市場に行く必要があるでしょう。町と町を結ぶバスターミナルやバス停もあるのでバス旅行ので訪れることもあるでしょう。商店や食堂は夜8時にはほぼ閉まってしまいます。
村・集落(xã/社)
省の下に県(huyện/縣)があり、その下にある「xã(社)」。ベトナムの行政区画の中で一番小さなもので、英語ではCommuneと訳されるようです。
写真のシマカイ村は村の中でも比較的大きな村です。宿泊施設や食堂はないところも多く、数軒の建物が並んでいるだけの集落もあります。バイク修理屋さんはあるのですが、ガソリンスタンドはなくペットボトルでガソリンを売るお店だけがあるところも多くあります。商店も数えるほどで市場がメインになっています。市場がなく買い物はとなり町まで行かなければならないところもあります。日没後はほぼ全てが閉まってしまいます。
ベトナムの地図を読むときに行政区分を知っておけばある程度街の規模を推測することができます、Google Mapで地方都市を見たり、バイクやバスで地方都市を巡る際の参考にしてください。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。