ホーチミンの新暦正月の花火をベトナムローカルスタイルで見てきました
更新日:2014年1月1日 (取材日:2014年1月1日) / ライター: aki
あけましておめでとうございます! ベトナムでは正月という感じはほとんどありませんが、年越しの瞬間だけは各地でイベントが開催されていたりと非日常になります。その中でも0時に打ち上がる花火には街中から人が集まってきてお祭り状態。 5つ星ホテルのルーフトップバーや、ホーチミンで一番高いビルにあるカフェから見ると落ち着いてきれいな花火をゆっくりと見れるのですが、今年もベトナム庶民と一緒のところで見てきました。ちなみに、1人60万ドン(約3000円)ほどでゆっくり見れるので来年はそっちもいいかなと思ってます。
新年の花火
昨年は11区のダムセン公園と2区のトゥーティエム地区(中心部の川の対岸)の2箇所での打ち上げだったのですが、今年は花火工場で事故があった影響でトゥーティエム地区のみの打ち上げでした。早速花火の様子をお楽しみください!
花火は0時から15分間行われました。ちなみにホーチミンの花火は大体が15分間です。花火のプログラムも正直毎回代わり映えがしません・・。それでも年間数回しか花火を見ることのできないホーチミンではつい見に行ってしまいます。
花火の音はどことなく日本の花火大会を思い出しますね。星の形も花火も何度か上がっており、その度にサオ(Sao/ベトナム語で星という意味)という声が上がっていました。
最後まで同じ調子で15分間の花火は終わり。
恐ろしいほどの人出
街中のイルミネーションの人でもすごいものがありますが、それを上回る人出でした。
花火が始まった頃の川沿いのトンドゥクタン(Tôn Đức Thắng)通りの様子。道路は歩行者専用となり沢山の人で埋め尽くされています。奥には4区へと伸びる橋があるのですが、橋が落ちるんじゃないかというほど橋の中も人で埋め尽くされています。
花火の前も大変。下の写真は10時半の写真です。
少しでも近くに行こうと、人とバイクが入り乱れています。その中にタクシーもいて、1分待ってやっと30cm進むかといった状況。交通警察が頑張って交通整理していますがどうにもならない量でした。
ちなみに日本の友人達の「あけましておめでとう」メッセージがこのことから大量に届き始めます。こういう時に時差を強く感じますね。
こちらは11時の写真。
まだ花火まで1時間もあるのに路上に座って花火を待っています。わたあめやポップコーン、スルメイカなどを売る行商人も沢山いました。日本の花火大会と売っているものは違えど雰囲気は似ている、と思っている私はこの光景に慣れすぎでしょうか。
公衆トイレも女子のほうが大行列というのも世界共通ですね。ちなみに1回2000ドン(約10円)です。
祭りの後
こういうイベントは終わった後が大変。皆一斉に帰路につくのですが、皆好き勝手に帰るので大変なことになります。こちらは花火が終わって5分後の様子。
バイクで帰ろうとする人が人混みの中をかき分けていきます。歩いている人もみな自分のバイクの置いてある駐輪場に向かって歩いています。この大渋滞はいつになれば抜け出せるのでしょうか。
終わった後の道路にはゴミがたくさん。パトカーが交通整理のために止まっていましたが、ポイ捨てを止めるものは誰一人としていないのが今のベトナムの現状です。普段から市内各所の道路は常に清掃員が巡回してゴミを拾っています。
普段は片側1車線のハイバーチュン通りもこのとおり。反対車線まではみ出しているどころか、道路全体がもはや一方通行状態。各交差点に警察官も配置されているのですが、取り締まりよりもこの交通をさばくために精一杯でした。
新年の花火に行ってきて
こんな感じで午後10時頃から届き始めた日本からのおめでとうメッセージを見ながら、ベトナムローカルの花火を楽しんできたのでした。ちなみに、ベトナムの新年ですが、1月1日が祝日で2日からは通常営業となり、やはり正月といった感じはありません。旧正月(今年は1月31日)がメインなので、これから暮れの雰囲気になっていきます。年が変わっても引き続きよろしくお願いします!
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。