カンボジアツーリング第3回~クラチェで川イルカやいくつかの寺院を見てカンボジアの奥地へ~
昨日はプノンペンからメコン川を北上してクラチェまで走ってきました。今日はクラチェからスタートして、イルカウォッチングをしてから山奥へと向かいます。
クラチェの朝
1泊5ドルのゲストハウスに泊まったのですが昨日のご飯がなんと9ドルで結局14ドルもかかってしまいました。追加でピザを頼んだのがいけなかったのかもしれません。カンボジアの観光地はなんとなくベトナムよりも物価が高い気がします。
チェックアウトして近くの寺院へ向かいます。とても天気のいい朝で青空が気持ち良い。
メコン川沿いの集落が綺麗でした。写真をとっているとおじさんが色々と話しかけてきたのですがあまり、いや全く何言ってるのかわかりません。でも僕もおじさんも笑顔でお別れ。こういうよくわからないのも良いですね。
ソンボック山
クラチェの北9kmほどにあるソンボック山に登ります。山と言ってもとても小さな山で、寺院と小さな集落があります。
この階段の下にバイクを止めようとしたら、自転車で走ってきた子供に上まで続く道路があると教えてもらいました。
イッチ君、小さいという意味の名前だそうです。
急な坂道をバイクで登ってたどり着いたのがここ。ここからは2つの方向に階段が伸びでいます。向かって左側が集落へ行く階段で、登ってみたのですが民家があるだけでした。もう片方が寺への階段です。
この階段を登っていきます。1段目の階段はバイクで登ってきたところにあった階段です。先ほどの少年は階段から登って行っていました。この階段を登り切ってもまだ階段は続きます。
これが最後、3段目の階段。かなり長いのが伝わるでしょうか??これ、実際登ってみるとかなり疲れます。
山頂ではこの像が迎えてくれました。朝日が後光のようにさしていて神々しいです。
こちらではなく、大地の方を向いている大仏様もいました。周りには祈りを捧げる人々の像もあります。この大仏様がこの辺りの大地を守っているのでしょうか。
ちなみに、かなり高いところにいるのですが、このお寺はこの高さまで3つの階段で登るようにできています。ちょっとした朝の運動になりました。
イルカウォッチング
更に北に移動するとイルカウォッチングがあります。
ここクラチェは川イルカウォッチングで有名になり、観光産業が発達したそうです。ボートは2人までは1人9ドル、それ以上は1人7ドルということです。
このボートに乗ってイルカポイントまで行きます。ボートに乗ったところでおじさんが水をかき出し始めました。この水をかきおわるまで出発できなさそうです。
ちなみにこのおじさん、ガソリンを入れたペットボトル2本を持ってきて給油もしていました。10分ほど待ってから手発。この手のマイペースな感じはもう気にならなくなってきました。
走りだして見るとメコン川の流れが意外と早いことに驚き。ほぼ全く流れてないと思ってたのですがそうでもないようで、船首を川上に向けてしばらく走ります。途中マングローブが生えている島がいくつかありました。島と言っても砂州のような島です。
この砂浜がイルカウォッチングポイント。雨季の場合は所要時間も変わるので別のポイントに移動するかもしれません。カンボジア人グループは海水浴(川ですが)までしていました。
船のおじさんがカワイルカの方向を教えてくれます。いるかも水面に出るときは呼吸をしているのか、音がするのでその音でイルカの場所がわかります。ただ、2,3秒しか水面の上には出ないので写真を撮るのが非常に難しい。運がよいとジャンプする姿も見ることができるそうなのですが、今回は見れませんでした。
おみやげはイルカの木工品などがあります。
イルカウォッチングのすぐ近くにローカルの観光地がありました。カムピリゾートというところで、水遊びやハンモックで休憩などができるそうです。
この写真をとったところの橋です。この辺りは国道ではないので道幅も狭く、このような木造の橋が多くかかっていました。
ソーソー・モォイロイ寺院
更に北にあるのがソーソー・モォイロイ寺院。モォイロイはクメール語で100という意味で、建立当時は100本の柱があったそうです。今では116本の柱があるそうです。
寺院を見てから寺院の目の前のレストラン「999」で食事。レンタバイクなどで来ている欧米人ばかりでした。
ベトナムにもよくあるようなおかずを選ぶローカル食堂。
席につくと、メコン川の素晴らしい眺めがありました。注文したのはスープ1つとおかず1品。おかわり自由のお茶がとても美味しくて嬉しくなります。
ただ、やはり外国人が多いためか価格も高く、これで3ドル。日本からしたら十分安いのですが、普段ベトナムのローカル食堂で食事をしている私にとってはかなり高いという印象でした。景色が素晴らしいからよしとします。
ストゥントレンへ
ここからは国道7号線で北に向かい、まずはストゥントレンを目指します。ストゥントレンはラオスへのアクセスでよく使われ、ストゥントレンの北にはラオスのシーパンドーンがあります。
国道に入ってガソリンを補給して走りだしたのですが、早速舗装がありません。
この砂埃が本当にたまらないです。沿道の木々も舞い上がる砂埃で葉が茶色になっています。光合成とか蒸散とかできるのでしょうか?途中、散水車が走っていました。砂埃がないのは良いのですが、道はぬかるんで走るのが大変。
途中、散水車が走っていました。砂埃がないのは良いのですが、道はぬかるんで走るのが大変。バイクも来るも泥だらけになって、更にはその散水車を追い越すときは1秒ほどスコールを浴びました。バイクの辛いところです。早く舗装されてほしいものです。
道中はとてもきれいな景色だったのですが、その半分くらいは未舗装でした。
直進するとラオスへの国境、左がストゥントレンということで左へ。ストゥントレンは小さな町でしたが、バックパッカー向けの旅行会社やホテルが数件ありました。
カンボジア北部の山の中へ
昨日は日本が作った橋でメコン川を越え、今日は中国が作ったメコン川を渡る橋で対岸へ。プノンペンの川を渡る橋も日本が作った横に中国も作っているなど、この国は中国が存在感ありますね。ちなみにカンボジアへの投資額1位は中国です。
この橋、とっても走りやすくて最高でした。その後、気持ちのよい舗装路だったためにそのままずっと走り続けてしまうことになります。
途中、ガソリンがなくなってきたので道端のガソリンスタンドで給油。といってもちゃんとしたガソリンスタンドではなく路上商店。
この並んでいるボトル、全てガソリンです。ガソリンスタンドがない集落にはこういったお店が多くあります。言葉は通じなくても1本5000リエルということはなんとかわかりました。普通のガソリンスタンドでは1リットル4000リエル前後なので1000リエルほど高いです。
道の確認と目的地をきめたかったのでカフェで休憩。
カフェと言っても普通の小さな商店。店員の小さな女の子からエナジードリンクをもらって一気に飲み干します。お手洗いを借りたのですがおみせのとなりの工房の奥にありました。工房では家族総出で木を加工していました。どうやら木材加工屋さんだったようです。
お手洗いを借りてから地図を確認。明日はコーケー遺跡に行く予定なので、その間でゲストハウスの有りそうなまちを探しますが、どこもゲストハウスがなさそう。これは遺跡の正面にはゲストハウスがありそうだということで遺跡まで行くことしました。
プレアヴィヒア市でガソリンを補給してさらに走ります。プレアヴィヒアと言うと世界遺産のプレアヴィヒア寺院を思い浮かべる人がほとんどでしょう。しかしプレアヴィヒアは州の名前でもあり、プレアヴィヒア州の州都がプレアヴィヒア市なのです。ちなみにプレアヴィヒア寺院はプレアヴィヒア週にあるのですが、プレアヴィヒア市からは離れています。
プレアヴィヒアという地名が複数あるので道路看板でも寺院と明示されています。ここの角のガソリンスタンドで給油して右折しました。
直進すればプレアヴィヒア寺院ですが、明日行く予定なので今日は左折してコーケー遺跡方面へ。
どんどん日が落ちてきます。途中、牛の大群が道路をわたっていて急ブレーキ。これには少しひやりとしました。
コーケー遺跡の街スラヤン(Srayang)で宿泊
スラヤンに着いた頃にはもう辺りは暗くなってしまいました。ゲストハウスの看板を見つけて入ると、1泊8ドルちょっと高い気もするのですが、後もう1件しか看板を見なかった上に泊まれなかったら困るのでチェックイン。
バスのツアーなのか、欧米人集団も一緒に泊まっていました。ちなみにこの写真は翌朝撮ったものです。
ゲストハウスはこんな感じで部屋が並んでいます。奥にトイレがあります。
チェックインしてから近くのお店に夕食を求めていきました。座るとどうやらメニューが無いお店のようです。これは困った、と思ったら隣の席のおじさんが話しかけてきて、牛肉入りの焼きそばを頼んでくれました。ありがたい。
すると、「日本人ですか?」と聞かれ驚き。むかし日本語を勉強していたそうです。少し話したところで「さよなら」と行って帰って行きました。
ちなみに焼きそばは美味しかったのですが、周りのテーブルは皆鍋を食べていました。同じのを頼もうかと思ったのですが、一人で食べるには多そうだったのでまぁ良しとします。
そのままゲストハウスに帰りました。山小屋のような、木造の簡素な部屋です。ベッドの色を変えるだけでももう少しまともに見える気がするのですが・・・。WIFIも無いということなのですぐに就寝。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。