カンボジアツーリング第5回~シェムリアップ郊外のアンコール遺跡群と上空からのアンコールワット~

カンボジアツーリング第5回~シェムリアップ郊外のアンコール遺跡群と上空からのアンコールワット~

更新日:2015年1月9日 (取材日:2014年12月30日) / ライター: aki

ベトナム&カンボジアーリング、昨日はコーケー遺跡、プレアヴィヒア遺跡、ポルポトの墓を見てシェムリアップまできました。実はシェムリアップは訪れたことがあり、主要遺跡には訪問済みです。今回はせっかくのツーリングということで郊外の遺跡を巡ることにしました。

シェムリアップの東側にあるロリュオス遺跡群

まずはシェムリアップ市街地から東に位置するロリュオス遺跡群。国道6号線を東に走ります。

ルー市場(プサー・ルー)

ルー市場(プサー・ルー)

国道沿いにシェムリアップ最大の市場、ルー市場があります。観光で来ることは殆ど無いと思いますが、あたりは非常に混雑しています。この少し先には長距離バスターミナルがありました。

しばらく走って本日最初の遺跡、プリア・コー遺跡に到着。実はこの遺跡、アンコール遺跡群の中で一番古い遺跡で創建は879年だそうです。

プリア・コー遺跡

プリア・コー遺跡

さて、中に入ろうと思ったところで警備員に止められます。「チケット」。チケットを買うのを完全に忘れていました。ここで買えないのかと聞いてもダメで、アンコールワットの近くにあるチケット売り場でしかチケットは買えないとのことです。ガイドブックにも書かれているはずのことなのですがすっかり忘れていました。ということで、今走ってきた国道6号線をシェムリアップ市内方面に戻ります。

チケット売場

チケット売場

ここがチケット売り場。今回は3日間友好のチケットを40ドルで購入。その場でカメラで顔写真を撮影され、それがチケットの印刷されるので本人以外は使えない仕組みになっています。また、この仕組みのために、本人がこのチケット売り場まで出向かないと購入できません。

昨日の夜はシェムリアップまで行かずに郊外の遺跡付近で宿泊を探していて、見つからなかったからシェムリアップまで来たのですが今思うとシェムリアップまで来ておいて良かったです。郊外の遺跡から見学を始めようとしても、結局このチケット売り場でチケットを買ってからでないと中にはいれません。バイクなど、移動が自由な交通手段で遺跡観光に行く方は注意してください。

結局往復で1時間チケットの購入にかかってしまいました。気を取り直して、本日2つ目の遺跡、バゴン遺跡。

バコン遺跡

バコン遺跡

この遺跡も古く、881年建立で最初のピラミッド寺院として知られているそうです。ロリュオス遺跡群にはもうひとつ、ロレイ遺跡もあったのでそちらも見学したのですが修復工事中であまり見ることができませんでした。

国道6号線に残る古橋

次は国道6号線を東方面(プノンペン方面)に走り、アンコール時代の橋を見に行きます。

カンボジア国道6号線

カンボジア国道6号線

この道がカンボジア国道6号線。プノンペンからシェムリアップへのバスの他、郊外の遺跡を観光に行くバス、トゥクトゥクなども多く走っていて交通量の多い路線です。

路上でおこわを売るお店

路上でおこわを売るお店

道中に竹筒に入ったおこわを売っているお店が並んでいる集落がありました。その中の一軒に立ち寄ってみます。このあたりは道の両脇に同じようなお店がズラーっと並んでいます。

クロランと呼ばれるおこわ

クロランと呼ばれるおこわ

これがクロラン(kralan)です。1本2000リエル(0.5ドル)です。食べてみて美味しかったのでもう一本買ってしまいました。ベトナムも、カンボジアも、ラオスも、この辺りはどの国にもおこわを食べる文化がありますね。

これからさらに郊外に向かうので、その前にATMで現金を下ろすことにしました。

カンボジアのどの街にもある銀行

カンボジアのどの街にもある銀行

これがカンボジア最大手のアクレダ銀行(ACLEDA Bank)。カンボジア国内に200以上の支店を持ち、VISAやMasterなど国際カードも問題なく使えます。カンボジアの地方都市でキャッシングするときはこの銀行を探すのが良さそうです。ちなみに、この銀行に行く前に他の銀行に行ったのですがカンボジアのカード意外使えない銀行でした。

こんなところにもATMがあります

こんなところにもATMがあります

ちなみにこの銀行に行ったのはこんな田舎町です。こんなところにもしっかり銀行があります。

更に東に走ると旧道との分岐がありました。分岐点には英語の看板も出ています。左の細い道を進みます。

旧道への分岐

旧道への分岐

そしてスピアン・プラップトゥフに到着。スピアンはクメール語で橋という意味です。

スピアン・プラップトゥフ

スピアン・プラップトゥフ

他の遺跡と同様、欄干にはナーガが掘られています。

大きな橋です

大きな橋です

この橋、全長90m高さ10mもあるとても大きな橋です。

現地の学生達

現地の学生達

地元の学生が座って談笑していました。観光地化されているわけではなく、市民の日常に溶け込んでいます。橋は2006年から車は通行禁止ですが、バイクや自転車がひっきりなしに走っています。

解説ボード

解説ボード

橋の解説もありました。

この国道6号線沿いには10以上の古橋が残っています。そのほとんどに対して今で迂回路が作られて橋を保存しているのが素晴らしいですね。

国道沿いにあった古橋

国道沿いにあった古橋

国道6号線を走行中に注意深く北方向を見ているとこのような橋をいくつか見かけました。

ベン・メリア遺跡

古い橋を見てからベン・メリアへと向かいます。

国道6号線を戻る

国道6号線を戻る

国道6号線をシェムリアップ方面に戻ります先ほど銀行に行った町がちょうどベン・メリアへと向かう道との分岐点。

ベンメリアへ向かう道

ベンメリアへ向かう道

国道6号線から右折して北上します。このあたりは観光客を載せたトゥクトゥクも多く走っていました。

ベンメリアチケット売り場

ベンメリアチケット売り場

ここは今朝購入したアンコール共通入場券とは別のチケットが必要なので、遺跡の手前にあるチケット売り場でチケットを購入します。一人5ドル。

ベンメリア遺跡

ベンメリア遺跡

ベン・メリア遺跡に到着しました。この遺跡は崩壊もかなり進んでおり、木による侵食を強く受けています。

美しい風景です

美しい風景です

崩壊した遺跡の上に大きな木が育っているような、そんな景色に出会えます。

チャウ・スレイ・ヴィヴォル

ベン・メリアをゆっくり楽しんだあと、チャウ・スレイ・ヴィヴォル遺跡に向かいます。この遺跡はなかなかアクセスが悪く、観光客もほとんど行かないようなところです。

道で芋を干す

道で芋を干す

ベン・メリアから西へ伸びる道を走ると、道の両脇で芋を干していました。芋の香りも漂ってきます。

農園の中を進む

農園の中を進む

途中左折して農園の中を進みます。左折する箇所を一度通りすぎてしまい、戻ってきました。こういうところでもグーグルマップは正確に道を教えてくれるので便利です。

チャウ・スレイ・ヴィヴォル遺跡

チャウ・スレイ・ヴィヴォル遺跡

チャウ・スレイ・ヴィヴォルに到着。小高い山の上にあり、バイクを止めてからちょっとだけ登ったところにあります。手前は新しい寺院で奥に見えるのが遺跡。

ほとんど崩れてしまっています

ほとんど崩れてしまっています」

遺跡はかなり崩壊してしまっていて元の形がわからないほど。歩くのも大変です。今後整備が行われるそうなのでその後にまた訪れてみたいです。

隣にある学校

隣にある学校

隣には日本の支援で建設された学校があり、子どもたちが元気に遊びまわっていました。

日本語も書かれています

日本語も書かれています

横浜 大江電機社員一同」と書かれています。ちなみにここの他にもカンボジア国内では日本の援助で作られた学校をいくつか見ました。彼らがここに書かれている日本語に興味を持って、いつか日本に留学などで来てくれると嬉しいですね。

アンコール・バルーンに乗って夕暮れのアンコール遺跡を上空から眺める

夕暮れが近づいてきたのでアンコールワットの近くに行くことにしました。アンコールワットは西向きにたてられているので太陽が西に行く午後のほうが綺麗に見えるのです。

アンコール・バルーン

アンコール・バルーン

アンコールワットから遠くにアンコール・バルーンが浮かんでいるのが見えました。これは乗るしか無いということで駐輪場に戻り、アンコール・バルーンへと向かいます。

予約客が多く、飛び入りではなかなか乗れないものだそうですが、運良く1名なら乗れるということで本日の最終飛行のサンセット飛行に乗ってきました。一人15ドルです。

上空から見るアンコールワット

上空から見るアンコールワット

上空から見るアンコールワット。たびに来るたびに良いカメラがほしいと思うようになります。遠くに見えているアンコールワット、お分かりになりますでしょうか。

アンコール・バルーンからの夕日

アンコール・バルーンからの夕日

逆側にはカンボジアの大地に沈むとても美しい夕日がありました。アンコールバルーン、お勧めです。

ローカルなナイトマーケットへ

シェムリアップのバックパッカー街パブストリートも良いのですが今日はローカルなところに行こうとナイトマーケットへ。

ナイトマーケット

ナイトマーケット

奥には小さな遊園地があり、手前には屋台が並んでいます。少し行ったところではファッションの屋台が並んでいて、東南アジアを感じることができるところです。こういうところもベトナムと似ているので落ち着きます。

ベトナムのバインセオのような料理

ベトナムのバインセオのような料理

ベトナムのバインセオのような屋台を見つけたので食べてみました。バインセオと、奥の小さいものを食べて1ドル。嬉しいローカル価格です。

クメールカレー

クメールカレー

カレーの屋台も見つけたので食べてみます。米の麺にかけて食べるようです。カレーは2種類ありますが、違いがわからなかったので両方あいがけでかけてもらいました。

携帯でテレビを見る子どもたち

携帯でテレビを見る子どもたち

隣ではスマートフォンではない携帯電話でテレビ番組を見ている子どもたちがいました。カンボジアはまだまだスマートフォンを持っている人は少ないようでしたが、携帯でテレビを見たりゲームをしたりするのは一般的になっているようです。

明日もシェムリアップ郊外の更になかなか行かないような遺跡を回ります!

ライター情報

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aki

旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。

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