ベトナムの伝統芸能・水上人形劇をホーチミンで見てみよう!

ベトナムの伝統芸能・水上人形劇をホーチミンで見てみよう!

更新日:2014年7月2日 (取材日:2014年6月10日) / ライター: ふっじー

日本の伝統芸能といえば、和歌や歌舞伎などがありますが、ベトナムの伝統芸能といえば、この水上人形劇です。ハノイが発祥とされているので、そこでの上演が多いのですが、ホーチミン市にも劇場があるということで、今回はそちらに行ってみました。

水上人形劇とは

ベトナム語の上演ですが、とても人気が高い水上人形劇。歴史とともに、その人気の理由に迫ってみましょう。

発祥

もともとは、ホン河デルタというベトナム北部で生まれた庶民の娯楽でした。農民たちが豊作を祈り行っていたのがその始まりです。つまり、「水」=「川や水田」なんです。

内容

17の短い物語から成ります。内容は以下の通り。パンフレットからの引用です。

  1. 祭りの旗上げ
  2. テウさんのナレーション
  3. 竜の踊り:4匹の火を噴く 竜の共演
  4. 水牛とフルート吹く子供
  5. 田植え作業
  6. カエル採り
  7. アヒルの農法と狐狩り
  8. 釣り
  9. 凱旋帰郷
  10. 獅子舞
  11. 不死鳥(鳳凰)の舞い
  12. レロイ王、ホアンキエム湖の伝説
  13. 水遊び
  14. ボートレース
  15. 獅子のボール遊び
  16. 仙女の舞い
  17. (竜、獅子、鳳凰、亀)4匹の共演

劇場

今回ご紹介する劇場はこちらです。

表通りの看板

表通りの看板

劇場のある敷地に、大きい看板があります。この脇の門を抜けると劇場があります。

劇場

劇場

 写真は、上演終了後にとったものですが、海外からの観光客の方がとても多かったです。もうすでにこの時点で何人(?)のパペットがお出迎えしてくれているのでしょうか。すごい視線を感じます。

パンフレット

パンフレット

入口で無料のプログラムをもらえます。 日本語の他に以下の言語も載っています。

  •  ベトナム語
  • 英語
  • フランス語
  • 韓国語
  • 中国語
多言語のパンフレット

多言語のパンフレット

観光客が多いことが一目瞭然ですね。

チケット

チケットは1人16万ドンです。

チケット

チケット

 年々上がっているようで、2年前のあるガイドブックには12万ドンと載っていました。2年で4万ドン高くなりました。日本円で約200円です。ローカルめしで考えると、およそ1.5食分の値上がりと言えます。この差は大きいです。それだけ、海外からの観光客が増えたということを示しているのかもしれません。

チケット売場

チケット売場

こちらはチケット売り場です。ちょっと見づらいですが上映時間が「50分」と書かれています。でも、実際は40分でした。そんなに長くないので、ベトナム語が全然分からない方でも気軽に立ち寄ることができます。(私も仕事帰りに立ち寄りました)チケット売場の方も外国人に慣れているようで、枚数を言えばすぐにチケットを出してくれます。 平日でしたが、8割ほど席が埋まっており、ほとんどがツアーの方でした。

上演時間

上演時間は以下の通りです!(ベトナム時間で遅れて始まることはないので、単独で行く場合はご注意を!)

  • 17:00
  • 18:30
  • 19:45

いよいよ観劇

 劇場は左右2カ所から入ることができますが、だいたい、チケット売り場に近い客席右側から誘導されます。私は、左側に近い席で上演してからの入場だったので、劇場の外をぐるっと回って、左側から通されました。

舞台

客席と舞台はとても近いです。

舞台

舞台

A列が一番前なのですが、私はB列の席、つまり前から2番目でした。この列までの人は、パペットの激しい動きで水しぶきがかかることがあるので気をつけてください。(といっても、ディズニーランドのスプラッシュマウンテンほどではないのでご安心を)

よく見ると扇風機が……

よく見ると扇風機が……

 舞台の両脇には、楽器を弾く方やナレーションの方々がいます。そう、実は生演奏なんです。また、室内は一応、エアコンが効いているのですが、照明がずっと当たっての上演で暑いのでしょうか、扇風機がキャストの方を向いて回ってます。しかも客席から見えるところに。(このしっかりしてない感じが、ベトナム在住している私にとっては、居心地がいいのです)

かわいらしいパペット

かわいらしいパペット

上演が始まると、出てきました。主役のパペットが。実物で見るまでは、無表情で不気味な人形だと思っていました。でも、しばらく見ているとあろうことか「かわいく」見えてきました。無表情で不気味さはあるものの、ナレーションの方の声や人形を動かしている人たちによって、コミカルな人形劇=喜劇のように見えてきました。写真に撮るのが難しいぐらい、パペットは動きが速いです。ここから17の物語が繰り広げられます。

ちょっと見てみよう!(動画)

それでは、ちょっとここで実際の上演を見てみましょう。この映像を見ても分かる通り、写真・動画は撮り放題です。

終演後

40分の上演終了後、人形を動かしていた人も登場しました。(最初は、今度は大きい人形が出てきたと思いました 笑)

人形を動かしていたみなさん

人形を動かしていたみなさん

どうやら水に浸かりながら人形を動かしていたようです。

おみやげ

入口付近で、人形を買うことができます。取材した時は、1つ8~10万ドンでした。これも、観光客の増加とともに値上がりしていくかもしれません。

おみやげとアオザイを着た店員

おみやげとアオザイを着た店員

お気に入りの子がいなくても、街のおみやげさんで売られているので、探してみるのもいいかもしれません。

行ってきた感想

 「ベトナム語が分からなくても楽しめる」といろいろなガイドブックに書いてあり、内心本当かなと思っていました。パペットもあまり可愛くないし……笑  でも、実際に行ってみると笑いの渦でした。 なんといっても、人形の動きに笑えます。1人でも友達とでも楽しめるベトナムの伝統芸能です。上演時間も40分と短めなので、旅行や日常の気分転換に行ってみてはいかがでしょうか。

ライター情報

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ふっじー

2013年1月からホーチミン市に在住。日本語教師やってます。ベトナムは住みにくいというイメージをガラッと変えたい!教師や女性ならではの目線から今のベトナムをお届け!

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