米軍の重要拠点であったケサン基地跡を見学しよう
ケサン基地はベトナム戦争時の米軍の重要拠点で、ホーチミン・ルートを攻撃して分断するために設けられました。ケサン基地を巡る1968年の攻防では米軍が勝利したものの、その7月には自ら基地を破壊した上で撤退しています。
こちらがケサン基地の入り口。タコン(Ta Con)空港という名前もあるようです。
ケサン基地に展示されている戦闘機
基地跡は現在は博物館として一般に開放されています。敷地内には当時から置いてあると思われる戦闘機が残されていました。以下に写真を並べます。
戦闘機の残骸がありました。そのまま放置してある、と言うのが正しいような展示ですね。
銃口を覗きこむのは壊れているとわかっていても怖い。
当時使用された弾薬のレプリカ。
朽ち果てた戦車
墜落した状態の飛行機。この角度のまま展示できるよう、支柱が付けられています。
米軍の識別標識が付けられたヘリコプター。
当時のままと思われる土の滑走路と航空機。ここに載せていないものもまだまだあります。
ケサン基地にある博物館
敷地内にある博物館。この中には当時の戦況やこの基地の位置づけなど、ベトナム戦争をより詳しくするための展示があります。英語の表記もあります。
博物館内にある米軍の所持品等の展示。色々と残っているものです。
基地の敷地内には当時のものと思われるバッジや硬貨などを売り歩く人がかなりしつこく寄ってきます。ほぼ周辺地域で拾い集めたものだと思うのですが、ベトナム軍のバッジなどの中に日本の旧1円玉がありました。日本にある米軍基地からきたアメリカ兵が持っていたもののように思われますが、こういうものを見るとベトナム戦争に日本も無関係ではなかったと再認識しますね。
このケサン基地は外国人観光客も多く、私が訪れた時も西欧人のツアー客がいました。フエからのDMZツアーではケサン基地には必ず立ち寄るので以下のようなツアーに参加されるのもとてもお勧めです。
【フエ発・日本語】DMZ~非武装地帯~日帰りツアーDMZとはDemilitarized zone(非武装地帯)の略で、 ベトナムを南北に分断していた境にあります。 ベトナム戦争の激戦地となったDMZでは、今もなお弾痕など戦争の傷跡が残ります。 戦争の凄惨さを風化させないためにも、日本語ガイドと一緒に自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。