昨年に引き続き、日越文化交流イベント「JAPAN DAY 2014」に行ってきました!
更新日:2014年10月27日 (取材日:2014年10月26日) / ライター: aki
本日2014年10月26日、ホーチミンの青年文化会館で日越文化交流イベント「JAPAN DAY 2014」が開催されました。なんと主催は在ホーチミン日本国総領事館。昨年に引き続き、日本をどのようにベトナム人に伝えるのかというところに興味があり訪問してきました。ちなみに昨年の訪問レポートはこちらです。
会場に到着
日曜日の午後、学生たちに日本武道を紹介するイベントに参加してからJapan Dayに訪問しました。イベントの正式名称はベトナム語では「NGÀY HỘI VIỆT- NHẬT 2014”」、英語では「Japan-Viet Nam Cultural Exchange Festival Japan Day 2014」です。
とても大きな看板が目立ちます。
こちらが会場案内図。ここに書かれている屋外会場の他にも屋内ステージも用意されていました。写真を撮った時には気づかなかったのですが道の表記が大文字と小文字で異なっているのはなぜでしょう。その左にあるのがタイムテーブル。
去年はベトナム語のみの表記だったと思うのですが今年は日本語も併記されています。ターゲットではないにしろ、日本人には嬉しいですね。今年の目玉は日光江戸村の忍者ショー。なんと日光江戸村から演者の方々をお呼びしたそうです。「日本ウソホント○☓クイズタイム」などでステージに空き時間がなくびっしりと詰まっているのがわかります。ホールで上映される映画「ロボジー」を楽しみにしている日本人の友人もいました。音声は日本語でベトナム語字幕付きなので日本人もベトナム人も楽しめました。
日光江戸村 忍者ショー
私が訪れた直後にステージで忍者ショーが始まりました。観客はステージに釘付けです。
音楽に合わせて演技する忍者の方々はまさにプロ。刀が風をきる音や刀と刀が当たる音などが全て効果音として音楽に入っていて、それと寸分狂わないタイミングで演技をしているのは驚きました。
日光江戸村のウェブサイトを見てみると多言語対応(ベトナム語は無し)していて海外からの観光客の誘致に力を入れているようです。このショーを見て、日本旅行を企画するベトナムの旅行会社へのアピールにもなったのではないでしょうか。
屋外ブースの様子
屋外のブースは旅行関連、飲食関連に分かれていました。まずは旅行関連のブースを見ていきます。
旅行関連ブース
入口近くにあったのが在ホーチミン日本国総領事館と日本学生支援機構のブース。ベトナム人向けの奨学金ローンも取り扱っているのでしょうか。領事館のブースには日本語を勉強しているベトナム人の学生がいました。
日本旅行を取り扱う日系旅行会社のブースの間にネイルと浴衣のブースもあります。写真は忍者ショーの合間に撮ったので皆ステージ方向を向いています。
こちらは訪日旅行を企画するベトナム旅行会社の団体である日本旅行クラブと、渋谷原宿ファッションの紹介。
HISのブースでは抽選会が行われていて行列ができていました。隣は日光江戸村ブース。公式キャラクターの「にゃんまげ」もいました。
そのとなりにあったのがベトナムで大人気のノーフックチン(Noo Phước Thịnh)と一緒に大阪城をバックに写真を撮れるブース。ちゃんと正面から撮らないと写真の足が大変なことになってます。もちろん並んで一緒に写真を撮る人がたくさんいたのですが、彼の写真とかぶる位置に立って写真を撮る人も多く、アイドルになったつもりで撮っているのか、それとも大阪城だけと写真を撮りたかったのか気になります。立ち位置を☓印で示してあるのですが誰も気にしていませんでした。
ちなみにこのノーフックチン、新曲のミュージックビデオを日本で収録をしていたようです。日本政府観光局のベトナム語版サイトに紹介がありましたので、ベトナム語ですが紹介します。
こういう活動があると今まで日本に興味がなかった人達も日本に興味をもつことになりそうで嬉しいですね。
飲食関連ブース
飲食ブースではまず食券を別のブースで購入してから購入する形式でした。食券は10,000ドン(約50円)と25,000ドン(約125円)の二種類。ドリンク類とかき氷など軽食は10,000ドン、その他は25,000ドンです。
ソーセージ、焼きそば、巻き寿司、カレーのブース。
お好み焼き、唐揚げ、ラーメン、うどんのブース。
チョコバナナ、ソフトドリンク、フレンチフライ、日本豆、かき氷のブース。日本の豆と書かれているブースが実際に何を売っているのか見てきませんでした。納豆とかだったら驚きなのですが枝豆でしょうか。
友人のベトナム人も幾つか買って食べていましたが、既に何度も日本料理を食べたことのある人にとってはちょっとがっかり、という結果だったそうです。価格が安いということもあるとは思うのですが、どうせならホーチミンで一番美味しい各分野の料理が集まっていると日本食に慣れたベトナム人の方々でももっと楽しめる気がします。かき氷は削ってあるものをクーラーボックスに入れてあり、買った時には完全に固まってしまっていて食べるのが非常に大変そうでした。
屋内ステージの様子
屋内ステージでも様々なイベントが行われていましたが、ちょうどイベントの時間に訪問できなかったのでステージの様子だけお伝えします。
書道デモンストレーションの後だったからか、ステージの後ろには書道ブースができていました。
ベトナムの書道(Thư Pháp/書法)は比較的自由に筆を運ぶアートのような性格なものに対して日本の書道は最初は決まった型を作るという違いがあり、ベトナム人にどう受け止められているのか興味深いです。
コスプレ集団
もちろんコスプレ集団も来場していました。のですが、規模がとても小さくなっています。やはりコスプレ関係のイベントが無いからなのでしょうか。
日本の観光案内の配布
日本政府観光局のベトナム語Facebookページにいいね!を押すことで日本のガイドブックがもらえるようでした。今回はもらってこなかったので去年の画像を掲載します。
というのも、手ぬぐいのデザインも冊子も同じものだったので日本人が持って行かなくてもいいかなと思ったからです。写真右の東京の地図は今回配布されていたかどうかはわかりません。
ちなみにこのパンフレット、ベトナム語で日本全国の案内をしています。発行年を見ると2011年ということなので去年と同じというのも納得です。ベトナム語で日本観光が読めるのは多くはないのでこの冊子はベトナム人に日本を紹介するときに役立ちます。
行ってきた感想
ベトナム人に日本をどう知ってもらうのかというのが気になって今年も行ってきたのですが、ひとまず多くの人で賑わっていて少しでも日本について知ってもらえていたらいいなと思いました。昨年は日越友好40周年ということで日本関連のイベントが多かった(日本だけでなく西側諸国は大体40周年だったので同じく多かった)のですが、今年は少ないということもあってか一つ一つのイベントが濃くなっている気がします。もっと時間を作って映画なども楽しめればよかったと思っています。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。