ホーチミンさんが革命思想を築き上げたパックボー国家遺跡
更新日:2016年1月21日 (取材日:2015年10月26日) / ライター: aki
ベトナム東北部のカオバン省の省都カオバン市から北に55km離れた中国国境にあるパックポー国家遺跡。1941年にホーチミンさんが中国雲南省から国境を超えて30年ぶりに密かにベトナムに帰国した後に滞在し、1940年以降北部仏印(北部ベトナム)を支配していた大日本帝国に対する武力闘争の準備を行い革命思想を築き上げた場所です。
レーニン渓流を歩く
ホーチミンさんがレーニン渓流と名付けた青く透き通った渓流。ちなみに近くの山はNúi Các Mác(Karl Marx Mountain:カール・マルクス山)と名付けられています。
このレーニン渓流をさらに上流へ歩いていきます。
遊歩道が整備されて歩きやすい道になっています。
ホーチミンさんが過ごしていた場所を巡る
ホーチミンさんが仕事の後に釣りをしていたという場所。
看板があるのでその看板に従って歩いていきます。
ホーチミンさんが1941年1月28日から2月7日まで滞在したという場所。
この辺りは国境地帯なのでそれを表す看板も立っています。中国国境までは数キロの距離であり、歩いて越えてしまうこともできそうです。
グアバの葉を取ってお茶のようにして飲んだという場所。
ここはキッチンと案内されています。
1961年、最初の滞在から20年後に座って詩を描いたという場所。
石でできた机と椅子。ベトナムの歴史の教科書には絶対に出てくるという場所。ここでホーチミンさんは革命思想を作り上げたそうです。
1941年に書かれた有名な詩。おおよその意味は以下のとおりです。
朝は川へ行き、午後は洞窟へ入る。
米、野菜、タケノコもある。
不安定な机で(共産)党の訳を行う。
革命人生は豪華(快適)である。1941年2月 ホーチミン
20年後に国の英雄となったホーチミンさんが再訪した時の言葉。1961年なのでベトナム戦争まっただ中での言葉です。
20年前にこの洞窟にいた、
(共産)党が日本・西洋に勝つ道筋。
全ての人民の指導者が戦い、
美しい山河のある国。1961年2月20日 ホーチミン
おみやげの販売も
現在は観光地となっており、駐車場ではおみやげ店が多数出店しています。ホーチミンさんにまつわる商品が多いのが特徴的ですが、その他な普通のベトナムの観光地にあるものばかりでした。
よく探せば掘り出し物があるかもしれません。かなり歩くことになるので、歩き始める前に水などを買っていくのも良いでしょう。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。