カンボジアツーリング第6回~クバルスピアンとプノン・クーレン、2つの聖なる山と川底に眠る遺跡~

カンボジアツーリング第6回~クバルスピアンとプノン・クーレン、2つの聖なる山と川底に眠る遺跡~

更新日:2015年1月19日 (取材日:2014年12月31日) / ライター: aki

昨日はシェムリアップ郊外の遺跡をめぐりましたが、今日も同じくシェムリアップ郊外のマイナー遺跡を巡ってきました。遺跡ももちろんですが、そこまで行く道のりも素晴らしかったです。

クバルスピアンへ

朝6時半、早朝のシェムリアップを出発して北に向かいます。日中は暑いカンボジアでも朝の空気は気持ちいいですね。

早朝の郊外

早朝の郊外

30分ほど走ってクバルスピアンに到着しました。この時間はまだ観光客を載せたトゥクトゥクも少ないのでとても快適に走れます。いつもこんな時間に起きられると最高なのですがなかなかそうも行きません。

クバルスピアン入口

クバルスピアン入口

クバルスピアンの入口です。誰も居ないからそのまま入ろうと思ったら近くの売店のおじさんがチケットを確認してきました。ここはアンコール遺跡の共通チケットで入場できます。ここから遺跡までは1.5kmの道のり。

残り距離が書かれています

残り距離が書かれています

ハイキングのように整備された山道を登っていきます。残り700メートル、だいたい半分登ってきたところです。残りの距離が書かれているのはいいですね。途中、黒い小さな犬がずっと後ろをついてきました。階段や大きな岩に足を滑らせながらも懸命についてきます。

川に残る彫刻

川に残る彫刻

石橋に到着して川を見ると、岩にヴィシュヌ神が描かれています。

川に残る彫刻

川に残る彫刻

川底にも彫刻があります。ヨニの中に5つのリンガが置かれていて、これは東メボンの遺跡の配置と同じだそうです。水中に遺跡があるのは聖なるガンジス川になぞらえたそうで、ここを流れた水は聖なる水になると考えられているそうです。

プノン・クーレンへ

次はクメール語でライチの山という意味のプノンクーレンへ。その名の通り山にはライチの木がたくさん生えていて、アンコール発祥の地と言われている聖なる山です。

プノン・クーレンへ

プノン・クーレンへ

プノンクーレンには左方面に行きます。この道だけ細く書かれているのが気になるところですが、普通の舗装路でした。もう8時半も回っているのでツアー客を載せたバスも多く走っています。しばらくすると料金所がありました。

チケット売場

チケット売場

ここではツアーバスも停車して全員分のチケットを購入しています。もちろん私も購入。

入場料は20ドル

入場料は20ドル

入場料は一人20ドルとアンコール遺跡の中でも高額です。

ここから一気に道が狭くなり、舗装もなくなりました。

山道を登っていきます

山道を登っていきます

ツアーのバンを追い越しながらどんどん登っていきます。途中、舗装があると思ったら急勾配の箇所でした。道中にはつづら折りのような道もあります。

かなりの急勾配です

かなりの急勾配です

ガイドブックには料金所からさらに40分登ると書かれていますが、20分強で登り切りました。途中車を何台も追い越したのと、まだ朝早く交通量が少なかったから早く着いたのでしょう。

直進して寺院へ

直進して寺院へ

この看板に書かれているように、直進するとプリア・アントンという寺院があり、右手には1000のリンガ、左手には滝と遺跡があります。

プリア・アントン寺院

まずは直進してプリア・アントン寺院へ。

とても賑わっている参道

とても賑わっている参道

参道はたくさんの露天で賑わっています。現地の方々もたくさんいます。お坊さんの姿もありました。蓮の花や線香を売る店も多くあります。

参道の階段

参道の階段

この階段を登っていったところに寺院があります。両脇に座っているのは托鉢僧なのか物乞いなのか、後者だとは思いますが、たくさんいました。

山頂の寺院からの景色

山頂の寺院からの景色

登った先の寺院からは今走ってきた山を見渡せます。

現地人の写真撮影が絶えない涅槃仏

現地人の写真撮影が絶えない涅槃仏

涅槃仏は現地の方々がひっきりなしにお祈りや写真撮影していました。現地の若者も来ていたので話を聞いてみると、カンボジア人ならだれでも知っている仏さんとのことです。

更に奥地を案内してくれるバイクタクシー

更に奥地を案内してくれるバイクタクシー

お土産物屋の脇にはさらに奥へと案内してくれるバイクタクシーがいました。1時間ほどで奥にある遺跡や洞窟などを案内してくれるそうです。

現地の学生が清掃活動していました

現地の学生が清掃活動していました

寺から戻って次は1000のリンガを見に行こうとすると現地の学生たちが道路の清掃活動をしていました。先生と見られる引率の人も率先して作業しています。工やった自分の国を綺麗にして、遺跡を守っていく意識を作っているんのでしょう。

1000本のリンガ

1000のリンガへ

1000のリンガへ

この看板のところを入ると1000本のリンガがあります。

1000のリンガ

1000のリンガ

この川底にあるものがそれ。隣では現地の方がシートを広げてピクニックをしていました。

リンガの他にも様々な彫刻が残っているのですが、正直知識不足で何がなんだかわかっていません。ここも川底に遺跡があることで、神々の力が水の流れによって国全体に広がると考えられていたそうです。

石などで作られたおみやげを売る露天商店

石などで作られたおみやげを売る露天商店

近くにあったおみやげ店では石の置物やトラの牙などから作ったアクセサリーが売られていました。そのほとんどはブッダの形をしています。

2つの滝と遺跡

この山のもう一つのみどころが滝です。見どころというよりも遊び場といったほうが正しいかもしれません。

森に埋もれた遺跡

森に埋もれた遺跡

そこにひっそりと遺跡があります。森のなかに埋もれていて遺跡があると言われなければ遠目には気づかないかもしれません。

滝の下で水遊び

滝の下で水遊び

滝は水遊びをする現地の方でいっぱいでした。滝の横にはハンモックがかけてある東屋がたくさんあり、家族連れで賑わっています。

ここにも遺跡があります

ここにも遺跡があります

そんな水遊びスペースのの一角がロープで保護されていて遺跡がありました。

バンテアイ・スレイへ

プノン・クーレンを楽しんだ後は下山してバンテアイ・スレイへ。

バンテアイ・スレイの入口

バンテアイ・スレイの入口

入口にはおみやげ店やカフェがある他、たくさんの遺跡について書かれた看板がありました。どれもとても綺麗に整備されていて、アンコール遺跡の中でも一番綺麗に展示されています。

美しい彫刻が残っています

美しい彫刻が残っています

この遺跡は赤い砂岩で作られており、細かい彫刻が今も綺麗に残っています。

美しい遺跡です

美しい遺跡です

一つ一つ細かく見ていくととても美しい遺跡です。

遺跡の奥にはボートのりばなどもありました。遺跡観光が終わると出口にはお土産物屋が並んでいるという作りになっていました。遺跡敷地内にお土産物屋があるのは珍しいです。

地雷博物館へ

帰り道に地雷博物館がありました。

地雷博物館

地雷博物館

左の道が遺跡からシェムリアップ市街への帰り道。地雷博物館の看板を見つけて立ち寄ります。

入口には不発弾

入口には不発弾

入口には不発弾が参道のリンガのように並べられていました。ベトナム戦争時にカンボジア国内まで伸びていたホーチミン・ルートを封じ込めるために米軍が落としたものだそうです。

日本語の解説がありました

日本語の解説がありました

日本語ガイドもj期間によって入るそうなのですが、訪問した時はいませんでした。その代わりにこの日本語でのガイドが置かれていて自由に閲覧できます。日本語の他にも8言語ほどありました。英語が苦手でも詳しく展示を見ることができます。

回収された地雷

回収された地雷

博物館の中央にあるのは回収された地雷。種類も数も膨大です。カンボジア軍、クメール・ルージュ軍、ベトナム軍等の展示もありました。

アンコールワット付近の遺跡を見てシェムリアップへ

シェムリアップへ帰る前にアンコールワットの北東に位置する東バレイの遺跡を見てから帰ることにしました。

東バレイにある遺跡、ニャック・ポアンの参道

東バレイにある遺跡、ニャック・ポアンの参道

印象的だったのがここ、ニャック・ポアンの参道です。遺跡自体は遺跡保護の為は奥まで入れないようになっているのですが、この参道がとても綺麗でした。この写真には写っていないのですが真っ白な立木が並んでいる場所などとても幻想的です。

明日はシェムリアップを出発してバンテアイ・チュマールを見てからカンボジア第二の都市バッタンバンへ向かいます。

ライター情報

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aki

旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。

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