Japan Festival 2013 in HCMに行ってきました!
更新日:2013年11月18日 (取材日:2013年11月17日) / ライター: aki
2013年11月16日、17日に開催されたジャパン・フェスティバル2013に行ってきました!
私が行ったのは2日目の日曜日。会場の9月23日公園はホーチミンの中心部、ベンタイン市場の横にある横長の公園です。この公園は昔はサイゴン駅として使われていたので横長の形を指定ます。ちなみに現在のサイゴン駅は当時は貨物駅でした。ちなみにこの公園の名前は、1945年9月、独立宣言をしたベトナムに対してフランスが攻撃を仕掛けてきて、それに対して大規模な抵抗が行われた9月23日を記念して名付けられています。
・・・というのは余談ですが、日曜日の昼下がりに9月23日公園に向かいました。
会場に到着
公園のバイク駐輪場がいっぱいで停められないということなのでニューワールドホテルの駐輪場へ。10000ドン。ちょっと高いのはいいとして、イベントとして他の駐輪場への案内とかしてくれるととっても嬉しいんだけど、「空いてないから無理」という無愛想な公園スタッフしかいませんでした。みんなどこに停めてるんだろう?
9月23日公園につくと「ようこそ」と書かれた大きな横断幕がありました。
これはなんだかとっても歓迎された気になります。
会場案内図がありますがこんな感じで大きな公園の一部分を使っての開催でした。ブースの数は42個。近畿日本ツーリストが関わっているせいか、旅行系の展示が多いですね。外国人(ベトナム人)に対して日本の地方がどうやてプロモーションをしているのかとっても楽しみです。学生時代にバイクで前都道府県回りましたが、日本って本当に魅力がたくさんありますからね。
Jリーグ初の海外パブリックビューイング
メインステージではJリーグのパブリックビューイングが行われていました。なんと海外でのパブリックビューイングはJリーグ史上初めてだそうです。
試合はコンサドーレ札幌対FC岐阜。ベトナム人として初めてのJリーガー、レ・コン・ビン(Lê Công Vinh/黎公榮)選手の勇姿を見ようと多くのベトナム人が観客に座っていました。これは、かなり賑わっているはず・・!と思ったのですがベトナム人は静かに映像を眺めていました。ちょうどハーフタイムだったのか、映像を見ると他の試合の映像でした。ちょうどレ・コン・ビン選手が交代で入るところなのですが、映像のテロップはベトナム語ではなく英語なんですね。
ステージ前で「アーーーーー」という声が聞こえてきて、なんだろうと思ったら誰が一番長く声を出し続けられるかの対決をやっているそうです。サッカー関係なし。完全に謎です。よく見るとステージ上の左の女性がコンサドーレ札幌のロゴを掲げていますが、謎です。
その後も、特に騒ぎが起きることもなく静かにパブリックビューイングは行われていました。ちなみにレ・コン・ビンはフル出場でコンサドーレ札幌の勝利でした。
各ブースの様子
各ブースを回ってみましょう。まずは食べ物のブースから。
まずはハウス食品。ドリンクの試飲があり、沢山の人で賑わっていました。やっぱりこういうイベントでは「無料」の力は絶大ですね。
こちらは日本人パティシエによる美味しいスイーツのA&Cのブース。山本さんご夫妻が空港の北側、タンビン区で作っています。7区のカフェBancyでも美味しいスイーツが食べられます。今回は常温でも販売可能なクリームを使っており、ベトナム人の味覚に合わせているとのこと。
徳島県ブースではたい焼きを売っていました。たい焼きマン、とても目立ちます。
こちらがたい焼き。写真は撮っていませんが、後ろのモニターからはおよげたいやきくんが流れてきました。
亀田製菓のブースを見つけました。ベトナムで亀田製菓を見たことがなかったのですが、どうやら今年からベトナムで生産を開始しており、ハノイでは既に販売中、ホーチミンでは来月から販売するとのことです。スタッフが数人サンプリングをしており、1つ頂きましたがとっても懐かしい味。ベトナムで亀田製菓の美味しいせんべいが食べられるのは嬉しいですね!
こちらはおでんのブース。すみません、会社名を忘れてしまいましたがベトナムの名前でした。何故かスピーカーからは酒井法子の蒼いうさぎがリピートされています。
白いブースの中でひときわ目立っていた青いブースがポカリスエット。水よりも良いんですよ、ということベトナム語で書かれている気がします。試飲できるとのことなので頂いちゃいました。
うん、美味しい!この厚さにはポカリスエットが染み渡ります。私も個人的に運動をした後などコンビニで買って飲んでます。ちなみにここでの販売価格は2万ドンと、コンビニでの販売価格よりも高めに設定されていました。コンビニでも15,000ドン前後と他のペットボトル飲料の2倍弱の価格ですが、やっぱり運動後は買ってしまいますね。
キユーピーも3種類のマヨネーズやタルタルソースの試食がありました。やはり無料のところには人だかりができるものですね。
こちらは日本料理屋の「さかい」のブース。10%割引券を配布していた他、Facebookにいいね!をすることでアイスコーヒーをプレゼントしていました。早速いいね!させていただきました。
こちらはホーチミンに数店舗展開しているスシバーのブース。寿司の他にも根室のサンマを提供しており、とってもいい匂いが漂ってきます。
さらにたこ焼きも焼いていました。
こちらはホーチミン市内のフードコートでみかけるKitchen Japan。焼きそばやフランクフルトなどを販売していました。普通の日本のお祭りで見るような屋台は他になかったためか繁盛していますね。
食事以外のブース
食事以外にも様々なブースがありました。
ヤマハのブースからは生演奏が聞こえてきます。とっても陽気な音楽に思わず立ち止まってしまいました。こういうパフォーマンスはいいですよね。ベトナムのヤマハ、バイクだけじゃなくて音楽も頑張ってます。
7区のクレセントモール地下に店舗を構えるじゃぱんすたいるしょっぷのブース。お店と同じような品揃えですね。日本のかわいい小物が売られていました。
こちらは8月に日系初のめがね店としてディエン・ビエン・フー(Dien Bien Phu)通りにオープンしたアイメガネのブース。店舗では数多くのメガネを扱っているのでぜひご来店ください、とのことでした。ちなみに日本の拠点は根室。根室から札幌でも東京でもなくホーチミンに進出してきたとのことです。素晴らしいです。PC用のブルーライトカットレンズなどの他各種日本製レンズを揃えており、眼科医も店舗に常駐しているそうです。次のメガネはここで買おうかな。
某日系テレビ局も「アジアで頑張る日本企業」という文脈で取材に来ていました。これに続く日本のブランドも増えていくことでしょう。
関西PRブースに大行列ができていました。どうやらイベント開催中で、Facebookにいいね!を押すとタダで抽選会に参加できるようです。
1等商品は舞妓さんの絵が書かれているタンブラー。てきぱきと抽選が行われていきます。私のベトナム人友人も並んで抽選に参加していました。
こちらがもらった残念賞のUSJシール。
反対側はこんな感じ。日本語が読めないのと、USJの存在も知らなかったことから「なにこれ?」って聞いてきたので、とりあえずUSJのURLを送っておきました。
こちらは東急のブース。ソラ・ガーデンというビンズン省に建設中の新都市の案内をしています。前回のビンズン省で行われたイベントでも同じような出展をしていました。
こちらはKOSAIDO HR VIETNAMという日系人材企業のブース。人材教育や紹介を行っている企業なのですが、今回は人材紹介の求職者受付を行っていました。日本人社長さんもその場におり、日本人もOKとの声をかけていただきました。いつかお世話になる時があるかもしれません。
こちらは三菱レイヨン。真っ赤な水がみるみる透明になっていく浄水器を展示していました。「インポーター募集!」という手描きの張り紙もあったので現地取引先を探しに出店しているようです。B2Bの出展は今回のイベントでは珍しかったですね。
こちらはコラーゲンや健康食品などを扱っている株式会社ピー・エスのブース。やはり美容系は女性は気になるようです。
その他のブースは一気にギャラリーとして紹介します。
観光系を中心に人のいないブースが目立ちました。2日目の昼過ぎだったので主要な商談は殆ど終わったのでしょうか。確かに現地の旅行会社向けであり、一般のベトナム人に向けたものではないところがほとんどなのですが、日本語のポスターのみの展示だったりと、「日本の魅力をベトナム人にどう伝えるのかな」と楽しみにしていた私としてはちょっと寂しかったです。各ポスターの写真のスポットが如何に素晴らしいか友人に解説して回りました。
※後ほど聞いたところによると、初日でパンフレット類を全て配布してしまったために2日目は営業していないブースが多かったようです。ぜひ来年はもっとたくさんのパンフレットを配布してくれることを望みます。
やっぱりいた、コスプレ軍団
日本のイベントで見ないことはないコスプレ軍団。こちらもギャラリー形式で一気に紹介します。
写真にとってないチームもたくさんいました。どうやら「日本文化=コスプレ」という認識は間違いないようです。最近の日本文化がよくわかりません。
大盛り上がりのステージ
最後は大盛り上がりだったステージです。電気系統のトラブルがあり、遅れてのスタートとなったためかプログラムが一部短縮されていました。
歌って踊れる声優ユニット「プリケッツ」、とっても若くて元気です。歌は・・・わかりません。。どうやら他にも昨日は木更津C-Styleやとちおとめ25等のご当地アイドルが出演していたようです。
※当初「プリケッツ」を「とちおとめ25」として紹介致しましたが、誤りでした。内容は修正済みです。
なんと17年間もポケモンの主人公サトシの声をしているという松本梨香。ポケモン世代なのでテレビで毎週見ていました。今のポケモンの歌と、初代の「ポケモン、ゲットだぜ」を披露してくれました。
その後、しばらくステージは準備の時間となります。何もアナウンスもなく、10分ほどただただ待ちます。幕間の催し物がほしいとこ。
準備あ終わるとベトナム人歌手のホー・クイン・フン(Hồ Quỳnh Hương)が出てきました。友人に聞いたところ、「そこまで有名ではない」そうです。
お次はヒエン・トゥック(Hiền Thục)。こちらもそこまで有名ではないそうですが、名前はみんな知っているという感じだそうです。やはりベトナムの歌はゆっくりとしたメロディーですね。
GYPSY QUEENのボーカルとベトナム語のデュエット。今回すべての曲を演奏しているGYPSY QUEENはアジア全域で講演をしている日本人バンドです。ボーカルのSHINONは10言語を使い分けられるとか。ベトナム人と日本人のデュエットに会場は大盛り上がり。
次はGYPSY QUEENがベトナムで有名だという曲、ノイヴォンタイロン(Nối Vòng Tay Lớn)をベトナム語で歌っていました。日本人がベトナムの曲を歌うって凄いことですよね。今回のステージで一番盛り上がっていたような気がします。
次はロックバンドSHOW-YAの寺田恵子。
ふと右を見ると欧米人が超ノリノリで踊っていました。半径2m程を使ってのダンス。でも周りのベトナム人は静かに聞いています。このギャップが何とも。
最後のトリはサンプラザ中野くん。いつから「くん」が注いたのかはわからないのですが、ベトナム系のイベントでは毎回見る気がします。シャツには「歌うパワースポット」の文字が。確かにパワーを感じます。「大きな玉ねぎの下で」と、日本で一番有名なロックナンバーと自分で紹介していた「ランナー」を歌っていました。ランナーでは歌詞の一部「走る走る俺達」を「チャイチャイチャイチャイチャイチャイチュンター(chạy chạy chạy chạy chạy chạy chúng ta )」と歌っていました。俺達 = chúng ta、走る=chạyです。
最後はGYPSY QUEENのメンバーと一緒にありがとうございました!としてステージは閉幕しました。閉幕式は時間の都合で省かれたのでしょうか、そのまま終了・解散となりました。
今年は日越友好40週年を記念したイベントが数多く開かれていますが、今回のイベントは日本のアーティストの参加があったり、Jリーグ初の海外パブリックビューイングをしたりと色々と挑戦している気がしました。負う言うイベントが増えて、もっともっと日本のことに興味を持ち、好きになってくれるベトナム人が増えると嬉しいですね。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。