ベトナム南部を素晴らしいパフォーマンスで表現するアー・オー・ショー(À Ố Show)の魅力に迫る

ベトナム南部を素晴らしいパフォーマンスで表現するアー・オー・ショー(À Ố Show)の魅力に迫る

ベトナム在住者にも旅行者にもおすすめしたいパフォーマンス、アー・オー・ショー(À Ố Show)。2013年2月よりホーチミン市の市民劇場で公演しており、当初は期間限定だったのですが好評につき2014年末まで講演を延長することが決まりました。 監督が元シルク・ド・ソレイユということもあり、ベトナム・欧米各メディアで話題となっています。2013年12月現在までで30カ国以上から2万人を超える来客があり、国籍や年齢を問わず大人気のアー・オー・ショーの魅力について迫っていきます。

(2020年現在も、引き続き上演中です)

公演が行われているオペラハウス

公演が行われているオペラハウス

アー・オー・ショー(À Ố Show)とは?

アー・オー・ショー(À Ố Show)のÀ ỐはLÀNG、PHỐという言葉の母音から来ています。ベトナム語でLÀNGは村、PHỐは街を意味しています。このショーはベトナム南部の変わらない農村風景(村)と変わっていく都市(街)の様々なシーンを繋いでいく形で構成されています。

アー・オー・ショーはおおまかに前半が村、後半が街という流れで構成されていますが、決まったストーリーはありません。ショーで現れるそれぞれのシーンから、例えばファンティエットの砂丘、南部のメコン・デルタ、ホーチミンの都市、など、ベトナムの様子を感じ取ってほしいという想いが込められています。また、このショーを通じて新しいベトナムに出会ってほしいという想いや、Aah!Ooh!と驚いてもらえるようなショーにしたいという想いがありこの名前になっているそうです。

チケットはaah![A]席、ooh![O]席、wow![W]席の3種類。[W]席が一番良い席となっています。

アー・オー・ショーのシーンを少しだけご紹介

アー・オー・ショーのシーンを少しだけ紹介します。こちらで紹介したものも含めて本当にたくさんのシーンがショーの中に出てきます。それぞれのシーンが何を表しているのか考えてみるのもよいでしょう。

「バスケットスタンド - Basket Stand」

「バスケットスタンド – Basket Stand」

「ねじれ - Contortion」

「ねじれ – Contortion」

「銀河 - GALAXY」

「銀河 – GALAXY」

アー・オー・ショーで使われている音楽

ショーでは17種類の楽器を5人の演者が使い分けています。その楽器はベトナムの伝統的な楽器から、ギターやバイオリンといった楽器まで様々。音楽はほぼすべてこのショーのために作られたオリジナルの音楽で、ベトナムの伝統文化を様々な形で表現しています。

舞台の後ろで音楽を演奏しています

舞台の後ろで音楽を演奏しています

ショーだけじゃなくて市民劇場(サイゴンオペラハウス)も楽しめる

アー・オー・ショーの会場となっている市民劇場(別名、サイゴンオペラハウス)は1898年にフランス人建築家によって建てられたとっても歴史のある建物です。1998年にサイゴン300周年記念として修復され、2012年には国会遺跡に指定されました。今もホーチミンのランドマークとして親しまれています。

公演が行われるオペラハウス

公演が行われるオペラハウス

このオペラハウス、ホーチミンの観光スポットとしてもとても有名なのですが残念ながら一般開放は行っておらず通常は中に入ることはできません。それがアー・オー・ショーのチケットがあれば中を自由に見学することができ、ショーの前にテラスでゆっくり寛ぐことができます。

ウエルカムドリンクとデザート

ウエルカムドリンクとデザート

無料のウエルカムドリンクの用意もあります。ベトナムの伝統的な2種類のお茶が飲み放題の他、wow! [W]席の方は蓮の実入りサトウキビジュース(ベトナム語:Nước mía hạt sen)とベトナムのゼリーも食べ放題です。

ちょっと早めにオペラハウスに行って、歴史あるテラスでベトナムのスイーツなんていかがでしょう?

アー・オー・ショーの豪華なスタッフ陣

タン・ロック、ニャット・リー、トゥアン・レー

タン・ロック、ニャット・リー、トゥアン・レー

アー・オー・ショーは全て海外経験のあるベトナム人によってプロデュースされています。ベトナムの新しいショーの形を外国人に見てもらい、新たなベトナムに出会って欲しいという想いで活動しているそうです。

監督:トゥアン・レー(Tuan Le)

ドイツのベルリンで育ち、サーカスを学ぶ。マディソン・スクエア・ガーデンやシルク・ド・ソレイユの一員として米国で数多くの公演経験を積んだ後にベトナムに帰国。祖国での新たな挑戦としてアー・オー・ショーを監督。

音楽:グェン・ニャット・リー(Nguyen Nhat Ly)

ニャット・リー

ニャット・リー

フランスで生まれ、幼少期をベトナムで育ち、その後フランスに戻りパリ第8大学で音楽の学位を修得。アー・オー・ショーでは様々な楽器を用いた音楽の監督を担当。演出のモーリスと兄弟。

演出:グェン・ラン・モーリス(Nguyen Lan Maurice)

ラン・モーリス

ラン・モーリス

ベトナムの国立サーカス学校でサーカスを学ぶ。その後プルームサーカス(Cirque Plume)の一員となり、フランス、シャンベリのサーカス学校の芸術監督となる。アー・オー・ショーでは出演するアーティストに創造的な動きを加える。音楽のリーと兄弟。

振付:グェン・タン・ロック(Nguyen Tan Loc)

ホーチミン市の人形劇場で俳優として活躍した後にホーチミン市交響楽団や劇場で振付師やダンサーを担当。日本、東京の藤里バレエ学校卒業。アー・オー・ショーではコンテンポラリーダンスを取り入れて視覚的に観客を楽しませる。

アー・オー・ショーの歴史

  • 2005年:トゥアン・レー監督の第1作”Làng tôi”(私の村)がハノイで公演され、その後フランス、英国、米国、その他ヨーロッパ各国にて公開される。ベトナム北部の農村風景をモチーフにしているショー。
  • 2013年2月:À Ố Showが軍隊劇場で公演開始。好評につきすぐに市民劇場に場所を移す。
  • À Ố Showの公演期間が2014年末まで延長することが決定し、市民劇場で公演中。
  • 2020年現在も、引き続き上演中!

是非ホーチミンでベトナムの伝統と現代が融合された新時代のベトナムサーカス、アー・オー・ショーを鑑賞してみてはいかがでしょう。チケットは市民劇場内チケットブースにて発売中です!

ライター情報

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ベトナム生活・観光情報ナビ編集部

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