ベトナムの先史時代から近代までをかなり詳しく学べる国立歴史博物館サイトA(前編)

ベトナムの先史時代から近代までをかなり詳しく学べる国立歴史博物館サイトA(前編)

更新日:2016年8月10日 (取材日:2016年8月9日) / ライター: ベトナム生活・観光情報ナビ編集部

国立歴史博物館は、ホアンキエム湖の南東にあります。ベトナムの先史時から近代の歴史や彫刻などの芸術に興味のある人におすすめのスポットです。実はこの国立歴史博物館、通りを挟んでサイトA、サイトBと呼ばれる2つの建物からなるのですが、まずはより古代の歴史を紹介している「国立歴史博物館」サイトAを紹介します!

いざ、国立歴史博物館へ!

国立歴史博物館外観

国立歴史博物館外観

実はこの博物館、中身だけでなくこの建物自体もかなり貴重なものだそう。

この国立歴史博物館周辺はハノイ市内で最初にフランスに譲渡された土地で、フランス領時間が置かれていたこともあるそう。1910年に前身となるハノイ初の博物館がここに建てられ、1932年にエブラールというフランス人建築家の設計の元、現在の建物が建てられたそうです。

ベトナムの伝統建築様式とヨーロッパの建築様式が融合した「インドシナ様式」という様式なのだそうです。

チケットを購入

チケットを購入

博物館入り口からすぐのチケット売り場でチケットを購入し中に入ります。
チケットは大人40,000VND、学生15,000VND。ビデオの持ち込み・撮影はプラス30,000VND、カメラはプラス15,000VNDが必要です。

館内マップ

館内マップ

こちらが館内マップ。フロアは1階と2階に分かれており、1階が旧石器時代~李朝・陳朝時代の展示、2階が黎朝~阮朝時代、チャンパの彫刻、抗仏戦争、ベトナム戦争などの展示となっています。

1階入ってすぐのスペース

1階入ってすぐのスペース

入り口でチケットを渡し、ゲートをくぐって、必要であればロッカーに荷物をあずけます。入ってすぐのところに広めのスペースがあり、その左右と奥に展示が続いています。それでは1階から順に展示を見ていきましょう。

1階 旧石器時代~李朝・陳朝時代

入って左側の小スペースが企画展の展示で、今回訪れた際には金の書物が展示されていました。

1階右側の展示室

1階右側の展示室

入って右側のスペースから旧石器時代の展示が始まります。

人類の歩み

人類の歩み

過去の人類から現代にいたるまでの過程を胸像で見ることができます。

実際に用いられていた道具など

実際に用いられていた道具など

実際に発掘された昔の道具なども沢山展示されています。

頭蓋骨も

頭蓋骨も

かなり古いものと思われている頭蓋骨の展示などもありました。

中央奥の展示室へ

中央奥の展示室へ

右側の展示室をでて、次に1階中央の一番大きい展示室へ進みます。

子供向けの紹介も

子供向けの紹介も

子供たちをあつめて展示の説明なども行っているようです。

青銅の品

青銅の品

こちらは、2000~2500年前に使われていたと考えられている、青銅器です。きれいな形のまま保存されています。

銅鼓のコレクション

銅鼓のコレクション

こちらの博物館では、ドンソン遺跡から発掘された銅鼓が数多く展示されています。なかなか大きな銅鼓も多く、見どころの一つです。

青銅の武器も

青銅の武器も

当時使われていたと考えられる道具を他にも色々見ることができます。

バクダンの戦いの絵

バクダンの戦いの絵

こちらの大きな絵は1228年に起きた「バクダンの戦い(白藤江の戦い)」を描いた絵です。陳朝ベトナム軍と元軍が戦い、ベトナム軍が勝利したそうです。

小さな像も

小さな像も

こちらはとても小さな顔の像。11~13世紀、タンロンの城塞でお守りとして用いられていたそうです。

仏像も

仏像も

展示室の一番奥には仏像が。11世紀のもので、高さは3メートル近くあります。

2階 黎朝以降~近代

チャンパの彫刻が並ぶエリア

チャンパの彫刻が並ぶエリア

2階は、黎朝~阮朝時代、チャンパの彫刻、抗仏戦争、ベトナム戦争などの展示となっています。
吹き抜けになっている建物入り口の広間の真上にあるのがチャンパの彫刻の展示です。

チャンパの彫刻

チャンパの彫刻

チャンパ王国は2~17世紀にベトナム中南部に興亡した海洋交易国家。
展示品は7~13世紀のものだそうです。

チャンパの彫刻

チャンパの彫刻

独特な形の彫刻が多く、想像力が掻き立てられます。

チャンパの彫刻

チャンパの彫刻

沢山の彫刻が円状に並んでおり、一つ一つが特徴的な彫刻なのでなかなか面白いです。

仏像の展示も

仏像の展示も

チャンパの彫刻の並ぶ脇の小展示室には仏像などが並ぶ、少し趣の変わった展示がありました。

チャンパの彫刻を見終わり、最後に2階の中央奥側の展示室へ向かいます。

2階 14世紀~1945年にかけての展示

2階 14世紀~1945年にかけての展示

こちらの展示室では、14世紀から1945年にかけての、ベトナムの王朝に関する展示がされています。

立派な棚

立派な棚

螺鈿の模様が入った立派な棚や、仏像、陶器、武器など、様々なものが一挙に並べられています。

螺鈿を使った看板や仏像など

螺鈿を使った看板や仏像など

一つ一つの物品に詳しい解説が書かれているわけではありませんでしたが、時代と用途などが英語でも書かれています。物品の数も多く見ごたえがありました。

舟の模型

舟の模型

舟の模型や観音像など、大きめの像も展示されており、終盤はなかなか迫力のある展示となっていました。

屋外の広場

敷地内の広場

敷地内の広場

博物館を出て入り口の右手側に駐輪場があり、そのさらに奥に広場があります。こちらの広場にもいくつか石像などの展示があり、ここで腰かけてゆっくりと過ごすのも良いでしょう。

カフェもあります

カフェもあります

敷地内から入れるカフェも設置されており、こちらで休憩することもできます。

いかがだったでしょうか?歴史や遺跡に興味のある人であれば十分楽しめる博物館です。じっくり解説を読んで回ればベトナムの王朝の歴史や特徴もつかむことができるのではないでしょうか。
ぜひ一度訪れてみてください。

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ベトナム生活・観光情報ナビ編集部

ベトナム生活・観光情報ナビ編集部です。ベトナムをもっともっと楽しめる、そんな情報を日々探しては発信しています。こんなこと知りたい!というリクエストがあればお気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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