ライトアップが美しい!湖の上を走る「タインニエン通り」とベトナム最古の寺「鎮国寺」
ハノイを語るのに欠かせない湖、「タイ湖(ホータイ)」。その湖を横目に見ながら走る、湖に浮かぶ一本の道路があります。それが「タインニエン(Thanh Niên)通り」です。晴れた日に走るタインニエン通りは景色も良く、風も心地よい、とても爽やかな道です。
そんなタインニエン通りの最中に、湖に浮かぶように一つのお寺が建っています。それが「鎮国寺(Chùa Trấn Quốc)」です。
昼間には沢山の人が参拝に来るお寺ですが、夜のライトアップも美しく、観光客にも人気のスポットとなっています。今回はそんな「鎮国寺」を紹介します!
湖の中の道「タインニエン通り」
バイクや車の行き交うタインニエン通り。左右に見える湖の水面が太陽の光を弾いてキラキラと輝く様子はとても美しく、爽やかです!この道の中ほどに鎮国寺があります。
タインニエン通りはチュックバック湖とタイ湖に挟まれていますが、そのチュックバック湖側に鎮国寺はあります。寺の前には沢山のバイクが停まっており、お土産物屋さんが並びます。
小銭入れやベトナムの黄色い星のマークが入った帽子、小さな人形などが売っていました。
亀も売っているようです。
お土産物屋が並ぶ通りから湖を隔てて小島のようになった所に鎮国寺は建っています。橋を渡って向こう岸へと渡りましょう!
橋の向こう側が鎮国寺の入り口になっています。入場は無料。黄色い門から境内に入っていきましょう。
鎮国寺へ!
鎮国寺の境内は沢山の人で賑わっていました。
鎮国寺は、元々6世紀の李南帝の時代にホン河のほとりに建てられた「開国寺」が17世紀に現在の場所に移転されたお寺で、ベトナム最古の寺としても有名です。移転されたときに名前も現在の「鎮国寺」に改められたそうです。
それでは早速「鎮国寺」、の境内を覗いてみましょう!
仏塔と墓塔の並ぶ庭
境内に入ってすぐ左手に庭があります。こちらには仏塔や歴代住職の墓塔がたくさん建っています。この背の低い塔が歴代住職の墓塔です。
こちらは仏塔。道路からも見える高い塔で、白い仏像が塔内に鎮座しています。外見が可愛らしい、こちらの仏塔と墓塔。まるでテーマパークに来たような気持ちになります。
祖師堂
本堂の裏手側、墓塔のある庭に面して祖師堂というお堂があります。
祖師堂には、ベトナム道教の聖母道の神々が祀られています。こちらは祖師道の聖母と皇子の像。カラフルできれいですね。こちらの祖師堂でも入れ代わり立ち代わり、参拝者が手を合わせます。
本堂
仏塔などが並ぶ庭を出て、さらに奥側に進んでいくとあるのが本堂です。
今回こちらを訪れた際には、本堂で読経が行われていました。とても沢山の信者が同じ服に身を包み、お経の書かれた書物を片手に声をそろえてお経を読み上げています。
読経時には本堂から人が溢れるのが常なのか、本堂の奥側の門が解放され本堂から少し下がった中庭の部分にも人が座り一緒に読経を行っていました。
こちらは読経が行われていない時の本堂の様子です。中央にたくさんの仏像、左右に三国志の関羽や西遊記の三蔵法師、かつて元の襲撃を防いだ英雄チャンフンダオの像など、様々な像が並んでいます。
こちらは徳翁という土地神と、武官・文官の像。それぞれの像の前で、参拝者は手を合わせていました。カラフルな像たちを見るだけでも十分楽しめるのではないでしょうか?
そして、本堂の中心には金色の仏像がたくさん並んでいます。数段にわかれてロウソクの光が金の仏像たちを照らしている様子はなかなか迫力があります。
参拝者はこちらの祭壇前で静かに手を合わせます。日常から少し切り離されたようなこの静かな空間で、普段はなかなか考えられないようなことに思いを馳せてみるのも良いかもしれませんね。
夜のライトアップ
鎮国寺は、夜にライトアップされます。18:30には境内へは入ることができなくなりますが、門の手前の橋までは歩いていくことができます。
湖に光が反射してとてもきれいなライトアップです。余裕があれば鎮国寺の夜の顔も見てみてください。
また、鎮国寺以外にも、タイ湖周辺の道にはライトアップされた建物やカフェなどが並び、夜景もとてもきれいです。夜のタイ湖も昼間とはまた違う楽しみがあり、ロマンチックな一面を見せてくれることでしょう。
ベトナム最古の寺である鎮国寺、ぜひ一度訪れてみてくださいね!
Chùa Trấn Quốc (鎮国寺)住所:Phía Nam hồ Tây, Thanh Niên, Quận Ba ĐÌnh, Hà Nội
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