バックパッカー街に異変!?消えた路上屋台と地べたに座る外国人 ※追記あり
更新日:2014年4月25日 (取材日:2014年4月13日) / ライター: aki
ホーチミンのバックパッカー街の中心ブイヴィエン(Bui Vien)通り。毎晩遅くまで路上の飲み屋には人だかりができ、ベトナム料理はもちろん、ケバブやハンバーガーなどの屋台の出店があったりとホーチミン市で一番賑わっている場所の一つです。このブイヴィエン通りに異変が起きたということで見に行ってきました。
※追記:2014年4月末にはほぼ通常営業に戻りつつありました。一時的なものだったようです。
今までのブイヴィエン通り
ブイヴィエン通りといえば路上に並ぶビールショップ。路上に並ぶプラスチックの椅子に座ってビールを飲んだことがある人も多いのではないでしょうか。
こちらの写真は昨年のブイヴィエン通り。路上は人でうめつくされ、人が車道にまであふれていて活気があります。
1ヶ月半前には路上のハンバーガーショップについても下の記事で紹介しました。
バックパッカー街で見つけた屋台のハンバーガーとケバブベトナムといえば屋台。街の至るところでおばちゃんが様々なものを売っています。先日バックパッカー街を歩いていると新しい屋台ができているのを見つけました。その名も、「ゴーバーガー(GO burger)」。 最近はベトナム料理以外の屋台も少しづつ増えつつあり、
そんなブイヴィエン通りですが、今月頭より路上での商売の取り締まりが厳しくなったそうです。
路上から屋台が消えたブイヴィエン通り
ブイヴィエン通りを歩くと新しく設置されたと思われる見慣れない看板がありました。
ベトナムの標識としては珍しい英語表記は外国人にも見てほしいということなのでしょうか。歩道での商売・駐車は禁止ですと書かれています。この看板の後ろのスペースにもベトナム料理の屋台が出ていたのですが無くなっていました。
少しだけ残る屋台
屋台も少しだけ残っていましたが、歩道の上ではなくヘム(小路)の中に入り込んでいました。
目の前に広い歩道があるのに狭いところに並べられた机。座ってしまえばそうでもないとは思うのですが、今まで歩道に大きく席を広げていたのと比べるとなんとも窮屈そうな見た目。
ちなみに先日紹介した屋台のハンバーガー屋さんとケバブ屋さんも見当たりませんでした。また、欧米人経営の路上のフィッシュアンドチップスのお店も近くにあったのですが現在は臨時閉店中でデリバリーオンリーになっています。
路上のビール屋さん
ブイヴィエン通りと言ったら欠かせないのが路上に座って飲むビール。最近ビール1本1万ドン(約50円)から12000ドン(約60円)に値上げされましたがそれでも安いので連日大盛況です。
今まではプラスチックの椅子が並べられていたところとが、今では地べた。ベトナム人も、外国人も地べたに座ってビールを飲んでいます。家の中でも床に座る文化のベトナム人には良いと思うのですが、椅子文化の欧米人も床に座っています。
道の反対側も地面に座るようになっていました。両側にプラスチックの椅子とテーブルが並んでいたときとは一気に景色が変わっています。
ちなみにこちらが準備中の様子。どうやら最近は公安の路上営業の取り締まりが厳しく、取り締まりにあうと路上にあるものが持っていかれる場合もあるそうなので、持って行かれてもあまり痛くないビニールシートやござで営業しているようなのです。
この路上営業の取り締まり、道路によって対応状況がまちまちで、すぐ近くの別の通りでは路上に大きく机を並べている飲み屋があったりもします。その中でも路上営業の多かったバックパッカー街が取り締まり対象となったということは、これから路上の屋台を減らしていこうという政府の方針があるのでしょうか。
路上営業の取り締まり自体は街の発展にあわせて増えていくのは仕方ない気もするのですが、このバックパッカー街の混沌さが失われてしまったのはなんだか少々残念です。ほとぼりが覚めた頃に戻ってくるのもベトナムではよくあることなので、来月くらいには復活しているかもしれません。
お店の入れ替わりも早く、歩くのも楽しいバックパッカー街。久しぶりに歩いてみると色々と発見があるかもしれません。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。