【2020年の日程更新】ホイアンのランタン祭りと灯篭流しの幻想的な夜を楽しもう
更新日:2020年1月2日 / ライター: ayako
ベトナム中部クァンナム(Quảng Nam)省、ホイアン(Hội An/會安)。ダナン(Đà Nẵng)市から南へ約30km、タクシーで約30分の距離です。
ホイアンは、トゥーボンThu Bồn川の河口に位置し、チャンパ王国から阮朝にいたるまで、中国、インド、イスラムを結ぶ海上交易の中継地点となった港市として知られてきました。16~17世紀には日本の朱印船が多く寄港し、日本の貿易商人らによって日本人町が形成された地でもあります。伝統的な木造家屋、中国的な會館などの建築が残り、1999年、「ホイアンの古い町並み」としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。
今や外国人もベトナム人もたくさん訪れるベトナムの一大観光地ですが、2006年のホイアンはまだまだ観光地化されておらず、道路もきちんと整備されていませんでした。
旧暦14日のランタン祭り
ここホイアンで毎月旧暦14日に開催される、ランタン祭り(Lễ hội đèn lồng Hội An)へ行ってきました。
暑い日の日中は人もまばらですが、夕方にもなると、町は観光客であふれていました。
ランタンのアーチがかかった町を歩きます。夕方になるとこれらのランタンが灯り、町はますます幻想的に。ちなみにこのランタン、ホイアンのお土産にもぴったりですが、コンセントの形状が日本と違うので、日本で灯す際には別にプラグが必要です。
そして夕方、18時を過ぎた頃になると、トゥーボン川沿いのバクダンBạch Đằng通りに人々が集まってきます。灯ったランタンとライトアップされた橋で、夜のホイアンが明るく照らされます。
トゥーボン川で灯篭流し
そしてこの日、トゥーボン川で灯篭流しができるということで、さっそくチャレンジ。
あたりが暗くなると、あちこちに灯篭の売り子さんが現われるので、好きな色を選んで買います。灯篭ひとつのお値段、対外国人は「10,000ドン」、対ベトナム人は「5,000ドン」。しかし私はベトナム人と一緒だったので、5,000ドンで買えました。灯篭は、青、赤、黄色の紙の皿に、赤いろうそくが乗っています。灯篭を買ったら、いざ、川へ流します。
川縁に立つと、船に乗ったおじさんが、先に灯篭を乗せる網がついた棒を渡してくれます。これに灯篭を乗せて、川の水面にそっと灯篭を浮かべます。たくさんの灯篭が目の前に広がる川にすーっと流れる幻想的な姿を、多くの観光客がみとれていました。そして私はみられませんでしたが、ランタン祭りのときには出店、屋台、カラオケ大会なんかもあるそうです。
2020年のランタン祭りの日程
今後のランタン祭りの日程は以下の通り。
1月8日(水)、2月7日(金)、3月7日(土)、4月6日(月)、5月6日(水)、6月5日(金)、7月4日(土)、
8月3日(月)、9月1日(火)、9月30日(水)、10月30日(金)、11月28日(土)、12月27日(日)
普段のホイアンも充分すてきですが、ぜひ旧暦14日をねらって行ってみてください。
ホイアンの基本情報はこちら
Hoi An(ホイアン) – 世界遺産の街並みホイアンはベトナム中部に位置する世界遺産の街です。16,17世紀には日本との間で朱印船貿易が行われました。その朱印船貿易で日本からの朱印発行枚数が1位だったのがこのホイアン。ベトナム戦争の戦火も逃れ、当時の街並みを今に残すホイアン。その美しい街並みは1999年にユネスコにより世界…
ライター情報
ayako
元ベトナム考古学徒。研究のかたわらベトナムフェスティバルやベトナム検定公式テキストやたんぽぽカフェ@ダナンに携わったのち、2013年1月からホーチミン在住です。