ベトナムで農業に打ち込む日本の若者「ベトナム軍団」を訪ねてきました

ベトナムで農業に打ち込む日本の若者「ベトナム軍団」を訪ねてきました

更新日:2014年9月17日 (取材日:2013年12月28日) / ライター: aki

ここ農業大国ベトナムでは農業をやっている日本人に多く出会います。ホーチミンで有名なところではバンメトートで有機野菜を栽培してファミリーマートやオンラインで販売しているニコニコヤサイなどがあります。その中でfacebookで圧倒的な存在感を発揮しているのがベトナム軍団。年末に高原野菜で有名なダラットの郊外にある農場を訪ねてきました。

ベトナム軍団facebookより

ベトナム軍団facebookより

ベトナム軍団の農場

ダラット市内から農場へ

ベトナム軍団の農場はダラットから15キロほど北に行ったところにあります。

ベトナム軍団農場の地図

ベトナム軍団農場の地図

農場へと向かう道はダラットからニャチャンへと続く幹線道路なのでとっても走りやすいのでレンタバイクでも行けそうですね!

一面に畑が広がるダラットの郊外

一面に畑が広がるダラットの郊外

少々場所は違うのですがダラットの郊外はこの写真のようにひたすら畑が広がっています。一年中気温は20℃前後なので野菜が育ちやすい環境なのです。人にとっても過ごしやすくていい気候ですね。

エネオスのガソリンスタンド

エネオスのガソリンスタンド

しばらく走るとエネオスのガソリンスタンド・・・の機械が置いてあるガソリンスタンドがあるのでその辺りで幹線道路からはずれて進みます。

幹線道路から降りていきます

幹線道路から降りていきます

写真右側へと降りていきます。これから農場に行くんだ、という気がしてきますね。

農場地帯に降りていきます

農場地帯に降りていきます

道の先には畑が広がっています。ベトナム軍団の畑もこの中にあるとのこと。それにしても細い道が多く、幹線道路から外れたところにこんなに大きな集落ができているのは驚きでした。

小さな橋を渡っていきます

小さな橋を渡っていきます

途中こんな小さな橋を渡っていくと農場に到着。少しでも臨場感は伝りますでしょうか。

農場を歩く

農場までの道のりを案内してくれた広報担当のクロさんがそのまま農園を案内してくれました。農園は約80ヘクタールでその内50ヘクタールほどがハウスに覆われています。

屋内農場の見学

まずは手前側にあるハウスに覆われた農場を案内してもらいました。

ハウス内、右はトマトを栽培中

ハウス内、右はトマトを栽培中

右の青々としたところがトマトの列。それもただ栽培するだけではなく、日本の品種、ベトナムの品種を様々な育て方を実験しながら作っているとのことで、枝の伸ばし方の違いなどを教えてもらいました。日本で最適とされている農法も気候や土壌によって異なるのでこの地で最適な育て方を見つけるために色々と試行錯誤しているそうです。

気温は一定になっているので雨をコントロールするためのハウスだそうです

気温は一定になっているので雨をコントロールするためのハウスだそうです

農業素人の私はビニールハウスといえば温室栽培を行うものだと思っていたのですが、1年中気温が大きく変動しないダラットでは水の量を調整する目的だそうで、雨季も乾季も決まった量の水を与えるためだそうです。

散水の様子

散水の様子

こちらは上と同じ場所の散水中の写真。自分たちの手で張り巡らされた散水管から優しい雨のように水が降っていきます。 ここダラットでは日本と違い1年で3回も4回も同じ作物を育てることができるそうです。ベトナム軍団の活動は始まってから1年ほどとのことですが、既に数階の試行錯誤を行い効率よく高品質な野菜が取れるようになってきているようです。

ハウスの骨組みは竹

ハウスの骨組みは竹

ちなみにこのビニールハウス、竹で作られています。この辺りも日本とは違うんですね。土台の部分は腐食しないようにコンクリートが立てられ、その上にこの竹製のハウスが固定されていました。 他にも、苗を育ててから植えるのではなく種から直播きを試したりと様々な試行錯誤をしているようです。

屋外農場の見学

園となりにあるのが屋外農場。こちらは30ヘクタールほどの広さがあるとのこと。

屋外の畑も

屋外の畑も

手前には日本の品種のとうもろこしが植えられていました。まだ植えたばかりなので小さいのですがきっといつか大きな身を結ぶことでしょう。ベトナムのとうもろこしは日本のように黄色くなく白くて味も薄いものが多いので日本品種のとうもろこしがベトナムに広まったら嬉しいですね。

開墾中

開墾中

これから畑を耕すところや、土を作っているところもありました。写真でわかるようにダラットの土は赤土で、気候は農業に最適ですが土は栄養分が少なく改良が必要のようです。

自家製の堆肥

自家製の堆肥

その土の改良も自分たちで行っているベトナム軍団、この木枠の中では堆肥を作っているそうで、トラックで牛糞などを購入しているそうです。ダラットの農村ではバイクしか入れない細い路地の奥にあるものも多いのですが、ここはぎりぎりトラックで物資を持ってくることができるのでとてもよい立地とのことです。確かにこのデコボコ道をバイクで何十往復もするのは大変ですよね。

>>次のページヘ続きます:そんな本気で農業を行っているベトナム軍団の暮らしぶりとダラット農業に掛ける思いとは

ライター情報

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aki

旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。

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