ベトナム・ホーチミンで働く日本人~MAYU JAPANESE ESTHETIC SPA 頓所さん~
更新日:2019年10月31日 (取材日:2019年3月16日) / ライター: JAC Recruitment Vietnam
MAYU JAPANESE ESTHETIC SPAを経営する頓所さんにインタビューしました。ベトナムに来られた理由や、経営する中で大切なことなどたくさんのお話を伺いました。
目次
まず、簡単に経歴を教えてください。
日本就職した後、カンボジアに渡航しました。カンボジアでは、昼は広告代理店、夜は飲食店でカンボジア人のマネジメントをしていました。兼業は日本なら難しいですが、カンボジアだったので頑張れたと思います。なので、ベトナム人のマネジメントにその経験を活かせています。まだベトナムに移り5ヶ月しか経っていませんが、カンボジアを挟んでいるので日本からベトナムへ来た方よりはベトナムの文化に慣れていると思います。
企業した理由
自分の想いや考えを形にしたかったからです。化粧品の商品開発に乗り出したのは、ベトナム人はきれいな方が多いのに、スキンケアをきちんとできていない人がたくさんいて、その人たちの綺麗になるお手伝いがしたいという想いから始めました。また、東南アジアで様々なスパを回りましたが、何か物足りなく、だったら自分が満足するスパを作りたいなと思ったんです。
自分のやりたいことを周りの人に話し、諦めず熱い想いを伝え、そうすると段々と形になっていくのだと思いました。
ベトナムでお店を開こうと思われたのはなぜですか。
最初はカンボジアでスパを始めようと考えていましたが、まだ市場ができあがっていないと思い、その後隣国のベトナムに視察に来て、ホーチミンに出店することを決めました。今後、商品開発していくならブランド化は必要なので、お店の名前は大事だと思い考えた結果、MAYUにしました。由来はシルクの繭からです。肌が美しく生まれ変わるという意味があります。
どのようなスパを提供されているのですか。
当店のメインはスキンケアです。ベトナム女性は、スタイルがいい方が多いですが、スキンケアについては全然知らないんです。なので、スキンケアに特化した店というコンセプトが決まりました。その他、スリミングやボディリラクゼーションなどありますが、当店の一押しはフェイシャルスキンケアです。
語学の勉強はどのようにされましたか。
英語に関しては、話さないといけない環境に身を置くようになり、上達しました。学生時代は文法や基礎を勉強しましたが、会話やリスニングは苦手で、その苦手な部分を克服すれば日常会話は問題ありません。そこからビジネス英語を学び、ビジネスシーンで使うと段々と自然に話せるようになりました。ベトナムのビジネスパートナーとは、英語が共通語なので日々磨かれています。
経営する中で一番大切なことは何ですか。
相手を知ることです。ベトナムならベトナムの文化習慣を知ることが必要です。相手の反応を見ながら、説明の仕方を変えたりしています。文化と言語が異なる人たちとのコミュニケーションの取り方や価値観を互いに受け入れて行くことは、労力を使い難しいことだと思います。でも、私がまず相手に歩み寄り、また彼らにも私の考えに歩み寄ってほしいという気持ちはあります。しっかりと話し合い、7割は私の考えに合わせて、残りの部分は私自身が相手の考えを受け入れるというマネジメントをしていくことで、衝突や意見の食い違いで起こるトラブルはなくなりました。
今後の展望
日本の美容業界は大卒の方もいます。しかし、ベトナムではどちらかというと地位の低い職業というイメージがあります。そういう現在のイメージを払拭し、 業界の地位の底上げをしていきたいと思っています。
お店のスタッフには、肌に対する知識や経験を積んで、美容業界のプロフェッショナルになってほしいと思っています。まずはMAYUから変えていきたいです。そして、すべてのお客様のお肌の施術からカウンセリングまですべて提供でき、1人1人のお客様が幸せを感じるサービスを提供したいです。
(取材日:3月16日 JAC Recruitment Vietnamインターンシップ生 渋谷有理奈)