テト(旧暦正月)前のバスターミナルで見るベトナム人の帰省風景
更新日:2014年1月29日 (取材日:2014年1月26日) / ライター: aki
ベトナムでは現在テト(旧正月)休みまっただ中です。本日1月30日は旧暦の大晦日。ホーチミン市内ではグェンフエ通りで花祭が開催されたり、街中に国旗が溢れたりとすっかり正月の雰囲気です。そしてかなり少なくなっているバイクの数。皆故郷に帰っているんですね。
そんな旧正月前のバスターミナルに行ってきました。
ミエンドンバスターミナル
今回訪問したのはホーチミン市ビンタイン区にあるミエンドンバスターミナル。ミエンドン(Mien Dong)は東部という意味で、ホーチミン市の東部にあるバスターミナルです。ここからは全国各地へのバスがひっきりなしに出ています。どこか遠くに行きたい場合はここに来れば大体の行き先はあるのではないでしょうか。
ターミナルの中
ターミナル内に入ると多くの人がいました。
この椅子の前には会社毎、行先毎のチケットカウンターが並んでいます。料金も通常の2倍以上の便もあるようでした。出発を待つ人で混み合っています。
バスを待つ人々
外もバスを待つ人々が沢山。
売店やカフェにも沢山の人がいます。どこかに座ろうとしても満員。バスの周りにも人がたくさん。
1人で帰る者、数人で帰る者、楽しそうな人も寂しそうな人、それぞれの表情があります。
バスに乗り込む
出発時間が近くなるといよいよバスに乗り込みます。行先毎に下に荷物を預けて指定された席へ。見送る者も多くいて、「いってらっしゃい」「また来年」のようなやりとりが交わされているのでしょうか。
安全運転の祈願
普段は宗教色が薄いベトナムですが、ここは仏教国だということを再認識したのがこれです。
運転手が出発前に線香に火をつけてお祈りをした後にバスの前に立ててました。よく見るとフロントガラスに大仏やキリストの写真が貼られているバスがかなりありました。運転手が信じている宗教によって貼るものは違えど、安全運転祈願だそうです。
いよいよバスが出発
ベトナムのバスはほぼ定刻に出発します。このバスはニャチャン行きのバス。大体6時間ほどで到着するはずです。
Free Wi-Fiと書かれているバスも数多くありました。さすがWi-Fi天国ベトナム。臨時便も多いのか、行先を紙で張り替えているバスや、ベトナム最大の情報通信企業FPTの社用車を路線バスに使っていたりと、様々なバスがひっきりなしに出入りしていきます。
行ってきた感想
旧正月はホーチミンが静かになると言われていますが、こうやってバスに乗っていく人々を見ているとほんとうに人が減っていくんだなというのが実感できます。こうして出て行った人達は正月が明けるとまたホーチミンに戻ってきてあの活気も戻ってきます。バイクの群れも、バスに乗る人々の群れもその一人ひとりの人生を考えると様々なドラマがありそうですね。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。