ソンラ省博物館でソンラ省の歴史と少数民族を学ぶ
ベトナム西北部ソンラ省は少数民族も多く住むところで、ハノイからは車で7時間ほどの距離です。ソンラ省の中心、ソンラ市にあるソンラ省博物館でソンラ省の歴史や民族についての展示を見てきました。
博物館の入場料(3万ドン:約170円)にはソンラプリズン(収容所)の入場料も含まれています。上の門の中が博物館、奥が主要所です。収容所については後日別記事で紹介します。
ベトナム全国収容所に関する屋外展示
ソンラ省博物館。ベトナム人ツアーの観光客がいました。建物の手前のスペースにも屋外展示が行われています。ソンラ省の現在や今後の開発、発展などの展示もありました。
ベトナム全土に広がる収容所の展示です。ハノイのホアロー収容所やコンダオ島の収容所などについても書かれていました。各収容所ではフランス統治時代に革命分子や政治犯と呼ばれる方が収容されていました。
ソンラ省の歴史・文化の展示
博物館内ではソンラ省の歴史などの展示がありました。
この地域で使われていたもの、出土したものなどがあります。
ホーチミン故国家主席がソンラ省に訪問した際の写真が大きく飾られています。その周りは当時のソンラ省の開発・発展に関する写真です。
ソンラ省に暮らす少数民族
ソンラ省には様々な少数民族が暮らしており、その展示もありました。
ソンラ省で暮らす少数民族の一覧。上の右から2番めのピンクのアオザイがキン族(ベト族ともいう)でベトナムでは8割以上を占めているのですが、ここソンラ省ではその他の民族のほうが多く暮らしています。
博物館内に衣装の展示があったのでいくつか紹介します。
ムオン族の衣装。ムオン族はキン族に近いとされ、言語も似ているそうです。各少数民族は独自の言語を持っているのですが、ベトナム語の教育が行き届いておりベトナム語が通じます。
黒タイ族。タイ族には黒タイ族、白タイ族があり、着ている衣装の色でわけられています。その他にも地方ごとに様々なグループに分けられるそうです。
ラオ族。その名の通りお隣ラオスの主要民族です。
ザオ族は中国、ラオス、ミャンマーにも住んでおり、中国で長い歴史を持つ民族の一つだそうです。ルーツはザオ族にもいくつかのグループがあり、頭に赤い布を乗せているのが赤ザオ族。この飾りは非常に重要なもので、布を何枚も重ねたり、装飾をつけたりして重さが数キロになるものもあるそうです。
ソンラ省博物館観光情報
ソンラ省博物館・ソンラ収容所(Khu di tích nhà tù và bảo tàng tỉnh Sơn La)住所:Đường Khau Cả, TP. Sơn La, tỉnh Sơn La
ソンラ省の[エンターテイメント/博物館・美術館]
ソンラ省博物館、ソンラ省ソンラ市に訪問することがあれば行ってみてください。今はなかなかソンラ省へ行くこともないかもしれませんが、ソンラ省は観光開発に力を入れている省なので、いつか訪れる機会があるかもしれません。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。