ソンラ省にある「革命の学校」となったソンラプリズン(ソンラ強制収容所)
フランス統治時代の1908年に建てられたソンラ強制収容所はベトナム国内にある他の強制収容所と同じくフランス統治に抵抗する政治犯を収容していました。1930年から1945年からは収容された革命家達による革命家養成が密かに行われるようになり、ベトナム革命へと繋がりました。
ソンラ強制収容所はソンラ省博物館の隣にあり、共通のチケットで入場できます。
当時を伝えるソンラ強制収容所を歩く
ソンラ強制収容所の建物はその後の戦争などの影響もあり独房などは倒壊していますが、今残っている建物からも当時の独房の狭さがよくわかります。
当時の独房跡が並ぶ隣には記念碑が建てられています。独房跡の奥には塀の上にある監視台もあり、階段は錆び付いていて今にも壊れそうなのですが上に登ることができました。ベトナム人の観光客による落書きが多数残されていました。
食事を作っていた部屋。収容者が交代で食事を作っていたのでしょう。
当時の収容者の様子。ここソンラ収容所ではこういう話し合いを通じて、革命家の育成が着々と行われていたようです。
地下室も当時のまま残っています。今でこそ電灯がついていますが当時はもっと暗く空気も薄い環境だったのでしょう。地面のコンクリートには足枷がついていた跡が残っています。
門の外には収容所管理者の建物があります。
ソンラ強制収容所の資料館
強制収容所の隣には資料館があります。
資料館の入口にはホーチミンさんの言葉として、強制収容所という地を利用して革命理論を学ぶ会議を開催したというような事が書かれています。
資料館ではこの収容所に収容されていた方々についての資料がありました。1930年から1944年の間に1013人の方がハノイから連れてこられて収容されたそうです。
ソンラ収容所の模型。手前側が独房で、奥の建物の下には地下室があります。
ソンラ強制収容所について
ソンラ省博物館・ソンラ収容所(Khu di tích nhà tù và bảo tàng tỉnh Sơn La)住所:Đường Khau Cả, TP. Sơn La, tỉnh Sơn La
ソンラ省の[エンターテイメント/博物館・美術館]
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。