ベトナム・ハノイで働く日本人~JAC recruitment Vietnam江尻静香さん~
更新日:2016年11月30日 (取材日:2016年10月4日) / ライター: JAC Recruitment Vietnam
今回は、JAC recruitment Vietnamの江尻静香さんにお話を伺いました。
1975年にイギリスのロンドンで創業し、東南アジアを中心に11カ国26拠点を構える人材紹介会社のベトナム拠点である、JAC recruitment Vietnamでお仕事をされています。
学生時代から海外で働きたいと考えていたと仰る江尻さんの、ベトナムでのお仕事の様子をぜひご覧ください。
目次
Q まずはご経歴を教えてください。
学生時代から海外・英語に興味が有り、大学は秋田県にある国際教養大学というところの国際教養学部グローバルビジネス学科に通っていました。卒業をした後は、非鉄金属メーカーにて総務・法務として従事していました。5年間勤めた後、学生時代からの憧れであった海外就労をするために転職をし、今年の4月からベトナムで人材紹介の仕事をしています。
Q 日本では具体的にどの様なお仕事をされていたんですか?
日本では、銅、セメント、電子材料、など様々な製品を取り扱っている企業で働いていました。私のいた工場は、太陽光電池やスマートフォンなど様々な用途に使われる電子材料を製造していました。
そこで総務の法務担当として仕事をしていました。業務にまつわる法律を遵守しているかをチェックしていました。例えば、工場に新しい機械を入れる際に、その機械が環境にどんな影響を与えるのかを調べて、法的に問題ないかの確認などをしていました。
3年間勤務した後、本社の法務室に移動になり、そこでは決算短信の作成に携わったり、輸出管理などを担当していました。
Q 海外に興味を持ったきっかけを教えてください。
きっかけはかなり前に遡るのですが、中学1年生のときに通っていた英語教室でアメリカに行く機会がありました。そこで初めて外国人とコミュニケーションを取ったり、異文化に触れたのですが、その経験がとても楽しく、高校に進学したら留学したいと考えるようになりました。高校1年生のときにアメリカ留学に行きました。1年間ほどホームステイをしながら現地の学校に通っていたのですが、そういった経験やシンプルに英語が好きな科目だったこともあり、そのときから将来は海外で働きたいと考えていました。
また、大学時代も国際的な環境がありました。1学年が150人程の小さな大学に通っていたのですが、常に世界各国から留学生が来ていました。大学の場所がかなり田舎にあり、電車も無くバスも夜10時にはなくなるようなところだったので、ほとんどの学生が学校の近くの寮に住んでいました。留学生を含めてみんなの仲が良く、様々な文化に触れる機会がありました。
前職では、総務として海外のお客さんの対応をすることもたまにありましたが、英語を使う機会はほとんどありませんでした。同期が早い段階から海外の企業とやり取りをしている姿を見て羨ましく感じていました。
当時、海外拠点の駐在のポジションがあったので希望をしていたのですが、駐在員は現地でマネジメントをすることが求められるので年齢的な制限があり、30歳を超えないと行くことが出来ないし、人数枠も限られているのでチャンスが来るまで待つことは少し難しい部分があったので、海外転職を決意しました。
Q ベトナムを選んだ理由を教えてください。
まずはVISAが取得しやすいという理由で東南アジアに目を向けました。職種は営業職を希望しました。前職の総務の経験から、今度は自分で利益を追求したいと考えるようになり、さらにせっかく海外に出るのだから色々な人にお会いしたくて営業のお仕事を見ていました。そこで絞っていくとタイとベトナムの2カ国が候補に挙がりました。実際にどちらの国にも足を運び現地でお仕事をされている方にお話を伺ったのですが、ベトナムの方がまじめに働くから自分もがんばろうという気持ちで働いているという言葉が印象的でベトナムを選びました。
Q 現在は具体的にどの様なお仕事をしていますか?
現在は人材紹介の仕事をしていて、主に日系の企業様にベトナム人、日本人の転職希望者の方をご紹介しています。
実際にやっていることは2つの側面があります。1つ目は新規、既存の企業様にアプローチして、どういった人材を採用したいかをヒアリングし、ご提案を行っています。また、もう一方としては、ベトナムでの就労を考えられている方のご相談に乗らせていただくということをしています。企業様と候補者がうまくマッチしたときは、とても嬉しいです。また、様々な業界の方々とお会いできる日々はとても刺激的です。
Q 実際にお仕事をしてみていかがでしたか?
まず日本とベトナムでの大きな違いは当然のことかも知れませんが、日本人同士のお付き合いがかなり密だということです。どこかで誰かが繋がっていることが日常茶飯事なので、仕事をスタートしやすいと思います。特に私の場合、今まで経験のなかった営業という職種にチャレンジしたのですが、そういった意味では非常に良い環境だったと感じています。
英語を使う機会は、日本で働いていたときと比べると俄然増えました。実際に英語で商談をすることもあるのですが、ビジネスの場になるとまだまだ言いたい事がスムーズに言えなかったりするので、日々勉強中です。
Q この先挑戦してみたいことはありますか?
まずは目の前の仕事に集中して取り組みたいと考えています。分からないことや簡単に行かないこともありますが、そこで立ち止まらずにどうすれば良いか考えて、やるべきことに全力で向き合っていきたいです。そして結果的に将来が見えていければいいと考えています。
Q インタビューを終えて
学生時代から憧れであったという海外でのお仕事をするために、自分から行動しベトナムで新しいことにチャレンジしている。そんな江尻さんのエネルギッシュな姿が非常に素敵だと感じました。
江尻さん、この度はお忙しい中、お時間を頂きありがとうございました。
取材 2016年10月4日(火)齊藤陸(JAC recruitment Vietnam インターン生)