ベトナム全土を結んでいる長距離寝台バスに乗ってみよう
ベトナムの国内の交通手段で一番メジャーなのが、バス。最近は飛行機も都市間移動手段としてメジャーになってきており、その他に南北統一鉄道などもありますが路線数が一番多くどこへでも行けるのがバス。
今回はベトナム国内移動でメジャーな寝台バスについて紹介します。
目次
ベトナムの寝台バスについて
ベトナムのバスは普通の観光バスタイプと寝台バスタイプがあり、寝台タイプのほうが少々(1割ほど)運賃が高いのですがゆっくり休めるのでオススメ。寝台バスのことをベトナム語では「xe giường nằm 」と言います。
ベトナムのバスは、ほぼすべての主要都市間で運行されています。
ホーチミン市ではミエンドンバスターミナルのようなターミナルの他、バックパッカー街であるファングーラオ通りからも多く運行されています。ハノイ市では、ザップバット・バスターミナルや旧市街、他の各都市でもダナン・バスターミナル(ダナン市)、ダラット・バスターミナル(ダラット市)など、各都市のバスターミナル又は旅行者街から発着しています。
寝台バスに乗ってみよう
ローカルバスターミナルから乗ってみよう
今回紹介するのはホーチミン市にあるミエンドン・バスターミナル。ここからはホーチミン-ハノイ線などを始めとしてほぼすべての主要都市へのバスがひっきりなしに発着しています。
バスが行先別に100台以上並んでいます。
ミエンドンバスターミナルのチケットカウンター。各社とも行き先が掲示されているので、自分がいきたい行き先が書かれているカウンターに行きましょう。確認すべきものは、出発時間、バスのタイプ(寝台とマイクロバスではかなり疲れが違います)、料金、そして到着場所(市内なのかターミナルなのか)。しかし英語が通じないことも多いので、寝台バス(xe giường nằm)など一部の単語をメモして筆談すると良いかもしれません。
バスのチケットを購入したら、先ほどのバスが並んでいるところの指定された番号の乗場に行き、係員にチケットを見せれば正しいバスまで誘導してくれます。バスターミナル内にはロッテリアを始め、商店がいくつかあるので軽食を取ることもできます。
旅行者街から乗ってみよう
各都市のバックパッカー街にはたくさんのバス会社があります。
ホーチミンのバックパッカー街にあるこのオレンジ色の会社はフンチャントラベル。ホーチミン市からブンタウ、ムイネー、ダラット、ニャチャン行きのバスを運行しています。
こちらはニャチャン市のシンツーリスト。シンツーリストはホーチミンからハノイまで各都市にバスを運行しています。バックパッカー街でチケットを買う場合はまずこのようなバス会社や現地の旅行会社に行き、行き先を伝えて購入します。こちらは英語も通じるのでバスターミナルに比べて購入のハードルも低く、市内の中心から近いというメリットがあります。ただ、バスターミナルに比べて本数がすくなく、小さい町へのバスが出ていないことも多いです。
長距離バスに乗って移動
寝台バスの車内
寝台バスに乗るとまず靴をぬぐように言われ、靴を入れるビニール袋が渡されます。
靴を脱いでいることもあって車内はキレイでした。寝台バスの座席は2段になっていて、かなりリクライニングされています。荷物の保管スペースが少ないので、大きな荷物はバスに乗る前に荷物室に入れてもらいましょう。また、スリには十分注意しましょう。荷物は足元のスペースに入れるか、常に抱きかかえているのがオススメです。
バスが走りだすとペットボトルの水が配られます。さらに、寝台バス車内にはトイレがあるので安心。と言っても動くバスの中の狭いトイレは非常に使いにくく、決して快適な空間ではないので乗る前にすましておくのがオススメ。
※路線・会社によっては水やトイレがないものもあります。
道中の休憩所
バス路線によっては途中にサービスエリアのようなところに停車します。一般道なので「ドライブイン」といったほうが近いかもしれません。
ホーチミンからバンメトートまで深夜バスで移動した際の写真です。夜中にもかかわらず各店舗営業しており、肉まんなどの軽食からフォーなどの食事まで色々と揃っています。ドリンクや、その地方のおみやげもあります。
バスを降りる際は、発車時刻(アナウンスがありますが降りる際に係員に聞くのが安心)をしっかり確かめた上で、降りたらバスのロゴ、ナンバープレートなどを覚えておきましょう。バスが移動することも多く、場所で覚えていると探すのが大変です。また、同じ会社のバスが複数台止まるケースも多いので、行き先表示などをしっかり確認しておくのがよいでしょう。もし忘れてしまったら、バスの係員に聞きましょう。また、貴重品を車内に放置しないことも重要です。
バスが目的地に到着すると、フンチャンなどバス会社によっては更にそこから目的地別のマイクロバスで好きなところへ連れて行ってくれることもあります。周りの人たちの動きを見つつ、聞いてみるのがよいでしょう。もちろんバスターミナルにはタクシー・バイクタクシーが待機しています。
まとめ
飛行機に比べると時間もかかり、ローカル色の強いバスですが日本の夜行バスよりも快適なリクライニングシートということもあり旅行者・在住者の国内旅行でかなり使えます。LCCの更に半額以下という値段なので気軽に国内旅行してみてはどうでしょうか。
ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。