ホーチミン最古のベトナム仏教寺院、覚林寺(ヤックラム寺)を探索しよう!
更新日:2016年6月3日 (取材日:2016年5月31日) / ライター: ベトナム生活・観光情報ナビ編集部
ホーーチミン中心部からタクシーで15~20分、中国系のお店が多く並ぶチョロンの北にある覚林寺(ヤックラム寺 / Chua Giac Lam)を訪れてみました。なんとこのお寺、ホーチミン市では最古といわれるベトナム仏教寺院だそうです。広い敷地に建つ7重の塔や歴史ある寺院を紹介していきます!
ホーチミン最古といわれるベトナム寺院
覚林寺は1744年に創立された寺院。ホーチミン最古の寺院としてホーチミン市の学校の教科書にも載っているそう。
ホーチミン中心から北上したところにある永厳寺とあわせて、二大仏教寺院として有名なこちらの寺院。ホーチミンに住んでいる人の多くが訪れる有名な寺院だそうです。
敷地の面積も広く、領内では座ってお喋りをしたりくつろいでいる人がいたりと、静かな公園のような雰囲気でした。
最上階で街が見渡せる七重の塔
覚林寺の園内に入ってすぐ左手に現れるのが、大きな七重の塔です。
黄色と赤で染色されたこちらの七重の塔。かなりどっしりとしていて、存在感があります。
入口前には白い像と線香が置かれています。上まで登ることができるようなので、中に入ってみました。
一階は広々としたフロア。お経か何かの音声がテープでずっと流れていました。
上の階へも上がれるようなので靴を脱いで階段を登ってみます。
二階にも広々としたスペースが広がっています。
線香が山のような形でグルグルと面白い形をしていました。この周辺の寺院ではこの形の線香が多く使われているそうです。神様との交信手段である線香を長い時間燃やそうとこの形になったそうです。
3階、4階と上へ登っていきます。なかなかフロアが広く、部屋の端々にも何体か像が並んでいました。
観光客の欧米人や手を合わせてお祈りをしている方もいました。多くの人が訪れる場所で比較的オープンな雰囲気ではありますが、そうした仏教徒の方の邪魔にならないように気を付ける必要がありますね。
5階、6階と上の階へ上がるごとに部屋の面積が狭くなっていきます。
6階に登るとかなり部屋は小さくなります。
階段を上り、扉を開けて外へでる形で最上階の7階へたどり着きます。
7階は回廊のような形になっており、手すりから外を見渡すことができます。この地域の密集する住宅街の様子を一目で見渡すことができ、とても気持が良いです。ぜひ覚林寺へ訪れた際にはこちらの七重の塔の上の階まで登って、眺めを楽しんでみてはいかがでしょうか?
カラフルで表情豊かな敷地内の像やお墓
七重の塔を出て更に奥へ進むと、左手に今度はカラフルで可愛い像が現れます。
ベトナムの民族衣装を着た像たちが、道を挟むように並べられています。
道の先には白い像と金色の竜の像があり、この周辺にも細かな像が所々にあり、目を引きます。
道の反対側、右サイドにはこちらもカラフルなお墓が並んでいました。大き目の塔のようなお墓や文字が書かれたお墓など、まるでミニチュアの寺院のようなお墓が多く、日本との文化の違いを感じることができるかもしれません。
お墓のあるエリアを更に奥に進むと大きな白い仏像が安置されていました。大きな木の葉の像の下に大仏が座る形になっており、こちらでも仏教徒の方々は手を合わせます。
熱心な仏教徒でない観光者にとっても、こうした見どころが所々に散在しているため、敷地内を歩いていも面白いですね。
覚林寺、本堂へ
一番奥まで進むと本堂があります。
本堂入り口を入り、さらに奥へと進みます。
こちらが本堂です。2回の修建を経た今でも、古めかしくも壮厳な雰囲気が満ちています。通常入口の鍵は閉まっていますが、園内の頼めば開錠してもらえ、中を見学することも可能だそうです。
こちらが本尊の仏像。内部は暗く、ひんやりした空気で厳かな雰囲気が漂っています。
歴史を物語る仏像や調度品が多く飾られており、歴代の僧の肖像画もあります。400年まえの大理石の椅子や200年前の期のテーブルなども置かれています。
シャンデリアなど、西洋の文化も入り混じった堂内の様子や、柱に書かれた古いベトナム文字など、見どころ満載の本堂でした。
敷地が広く、市民の憩いの場としても親しまれている覚林寺。
仏教をあまり深く知らない人でも観光としても十分楽しむことができる場所でした。ぜひ一度、覚林寺へ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
住所:Lạc Long Quân, Quận Tân Bình, TP.HCM
ホーチミン市タンビン区の[エンターテイメント/宗教施設]
ライター情報
ベトナム生活・観光情報ナビ編集部
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