ホーチミンの中華街「チョロン」を歩いてきました(前編)
更新日:2013年4月15日 / ライター: ayako
チャイナタウンであるチョロン(Chợ Lớn=大きな市場)は、ホーチミン市在住華人の大半が住む地区。しかしチョロンは地区名でも市場名でもなく、ホーチミン市の5区と6区の東側のあたりを大きくまとめた呼び方なのです。
ホーチミン市の中心部からすこし離れて、中心部とはまた違った雰囲気を味わうため、チョロンへ行ってきました。
チョロンへの行き方
チョロンへは【1番】の路線バスで行けます。1番のバスは、ベンタイン市場Chợ Bến Thành前のバスターミナルから、チャンフンダオTrần Hưng Đạo通りを通って、チョロンへ向かいます。ベンタイン市場前のバスターミナルか、ブイヴィエンBùi Viện通りをチャンフンダオ通りに抜けて、右手にあるバス停から乗るとわかりやすいです。
1番は真っ青な車体で、車体に電光掲示板(「Bến Thành」とか「BX Chợ Lớn(チョロンバスターミナル)」(BX=Bên Xe=バスターミナル)とか)があるので、すぐにわかります。そして自動精算機があって、車内もきれいで、冷房もきいています。ちなみに2013年1月から、バスの料金はこれまでの一律4000ドンから【5000ドン】になりました。バスの乗り方はこちら。
さて、1番のバスに乗って、終点のチョロンバスターミナルで降りると…バイクタクシーのおじさんが近付いてきますが、おすすめしません。ゆっくり街をながめながら歩くのも良いものです(要・日焼け対策と水分補給)。
では、いざチョロン観光へ。私が行ったルートは、
【ビンタイ市場→プラカゴバックの問屋→チャータム教会→布問屋街→鶏飯→チェー→温陵會館(オンラン會館)→天后宮(ティエンハウ廟)】
です。
ビンタイ市場
まずはビンタイ市場Chợ Bình Tây。チョロンバスターミナルの南にあります。ここは中心部のベンタイン市場と異なり、ほとんどが卸なので、ちょこっとおみやげを買うというよりも、2000以上の店と人とモノがごった返す市場の雰囲気を楽しむ感じです。雑貨類をはじめ、業務用サイズのコーヒーフィルターなどが大量に売られているのを見るのもなかなかおもしろい。しかしスリとひったくりが多いところなので、要注意です。
ぐるぐる歩いて熱くなった体を冷やすために、市場の外でチェーサムボールオンchè sâm bổ lượng、15,000ドン。海藻ゼリー、リュウガン、ハスの実、蓮根、バジルシードなどが入ったチェーで、仕上げにかけるシロップがたまりません。不思議と体がすっと冷える。このチェー、ニキビ対策にも良いらしいです。
プラカゴバッグの問屋
元気になったところで、次はプラカゴバッグの問屋へ。チョロンバスターミナル沿いのレクァンスンLê Quang Sung通りにあります。1区の中心部で買うと15~30万ドンするプラカゴバッグも、ここで買うと5~10万ドンくらいです。安い。そして種類も大きさ、形、色、デザイン、…ものすごくたくさんあります。1区よりもおすすめ。特にこの『Chị Tư(Tư姉さん)』という店はとても有名です。住所は21 Lê Quang Sung。
チャータム教会
ハイトゥオンランオンHải Thượng Lãn Ông通りを東へ行き、ホックラックHọc Lạc通りで左に曲がります。ホックラック通りを北上すると、左手にチャータム教会Nhà Thờ Cha Tamがあります。1900年に建てられたカトリック教会で、ミサは毎日行われているそう。中国風の門に漢字、中も一部中国風で(中国風の屋根の下にマリア様)、とても不思議な、しかし美しい建物です。私はチョロンの中でここが一番好きです。
布問屋街
チャータム教会の前のチャンフンダオ通りを東へずっと行くと、布問屋街になります。そこらじゅう布・布・布。大量の布をバイクで運んでいく姿も見られます。ここで1日がかりで布を選んで、アオザイをつくるのも良いかもしれません。
[authorcredit]
ライター情報
ayako
元ベトナム考古学徒。研究のかたわらベトナムフェスティバルやベトナム検定公式テキストやたんぽぽカフェ@ダナンに携わったのち、2013年1月からホーチミン在住です。