ハノイ・ホアンキエム湖のカフェ「Phố Cổ」(フォー・コー)
フランスの植民地だった影響で、日本よりもカフェ文化が発達しているベトナム。大通りに面していたり、Hẻm(ヘム)という路地の奥にあったり。後者は知る人ぞ知る「ザ・隠れ家」のようなので、知らずに見つけた時の興奮といったら……。今回ご紹介するカフェもその興奮度をあげてくれるところです。
どんなところにあるの?
ハノイには旧市街と新市街があります。旧市街は「旧」という言葉が表す通り、古くからの建物が立ち並んでいて、みなさんが想像する「ベトナム」に近いかもしれません。それに対して、新市街は高層ビルの建設ラッシュで、日々変化を感じることができます。
今回ご紹介するカフェ「Phố Cổ」(フォー・コー)は、日本語で「旧市街」の意味です。その有名な観光地の一つ「ホアンキエム湖」のそばに、このカフェはあります。
ベトナムのカフェの特徴は、表通りだけでなく路地奥にも点在していることですが、ここもその一つ。だって……
Tシャツ屋と雑貨屋の間に挟まれた、この細い路地の向こうにカフェがあるなんて、気づきませんよね!? ちゃんと住所を控えていないと見つけるのが難しいです。住所はこちら⇒11 Hàng Gai, Hàng Bạc, Hoàn Kiếm ちなみに、写真の女性2人の上にある「Silklike」という看板を覚えていてください。
お店の中へ入ってみよう!
このお店の看板はというと、店頭の上にあります。
先ほどの「Silklike」という看板が下の方に見えますね。その上に目立つように書かれています。
お店までの道のり
では、お店へ向かいましょう。
先ほどの路地を少し右に曲がるとこのような狭い道が見えてきます。
どれだけ狭いでしょう。奥のバイクをご覧ください。なんとこの路地、バイク一台分の狭さなのです。
そして、しばらく歩くと2つめの看板が見えてきます。この看板を抜けると そこには、こんな風景が。
正面から入った時には想像できないほど、広い空間が広がっています。ザ・隠れ家ですね。
2〜3階
さっそく席を目指して歩きましょう! 座席のある階は3階と4階です。2階にも少しありますが、残念ながら湖に面していません。
まず、この急な階段で2階にあがります。ここも狭いので人が行き来する場合、どちらかがどちらかを待つことになります。
2階に到着したら、次にこの螺旋階段で3階へと向かいます。
そして、3階に到着。 ここに到着するまでに何人もの欧米人の方とすれ違いました。きっと外国の観光サイトで紹介されているのでしょう。奥が湖に面した席になっています。手前の屋内には、たくさん人が入れるようローカルならではのプラスチックのいすも置いてありました。
いざ、てっぺんへ!
では、最高階の4階へ行きましょう。
この階段で行きます。
途中、下を見てみます。すると、とても高いところまで来たことが分かります。ベトナムの建物は、細くて縦に長い!が特徴です。写真手前から奥にのびている橋のところが2階です。奥に2階席があるのですが、手前に湖があるため、行ってもきれいな景色は見られません。
そして、4階に到着!天気はというと、ハノイならではですね。どんよりしています。空が元気じゃないのを反射してしまっているためか、ホアンキエム湖もどこか寂しく見えます。
左奥の森のようなところに、観光地の「玉山祠(ぎょくさんじ:Đền Ngọc Sơn)」、奥に「亀の塔(Tháp rùa)」があります。つまり、ここで観光スポットを独占できちゃうわけです。だから、席取り争いがありました。ベストポジションは角の一カ所なので(写真の向こう側を向いている男性2人のところ)、そこに座っているお客さんがいなくなると、我先にと席を確保しようとする方が多かったです。
欧米からきた観光客や地元に住んでいる外国人が多く見受けられ、地元のベトナムっ子は少ないように思いました。
アボカドとマンゴーの飲み物を注文しました。お値段45,000ドン。ホアンキエム湖という観光地なので、もっとすると思いましたが、それほど高くないですね。
行ってきた感想
ホアンキエム湖周辺は、バイクがたくさん走っていたり、お土産屋さんでごったがえしていたりして、とてもにぎやかです。この喧騒から逃れたいときに行ってみると、良い気分転換になります。ハノイの気候柄、必ずしも良い景色を見られるとは限りません。でも、隠れ家的なこのカフェは、行くだけでも冒険心をくすぐること間違いないでしょう!
ライター情報
ふっじー
2013年1月からホーチミン市に在住。日本語教師やってます。ベトナムは住みにくいというイメージをガラッと変えたい!教師や女性ならではの目線から今のベトナムをお届け!