ホーチミン観光といえばまずはここ、統一会堂(旧大統領官邸)に行ってみよう!
更新日:2016年5月16日 / ライター: ベトナム生活・観光情報ナビ編集部
南ベトナム政権時代の旧大統領官邸で、ベトナム近代史の象徴とも言える建物、統一会堂に行ってきました。
目次
統一会堂について
統一会堂は過去2回再建されており、建物の名前も1873〜1955年は「ノロンドン宮殿」、1955〜1975年「独立宮殿」、そして1976年以降は今の「統一会堂」と変わっていきました。
最初の建物はフランス領インドシナ時代の1873年に初めて建てられ、フランス知事やフランス総督によって使用されていました。1962年クーデターが起こり、建物は大破し、1966年に再建され、その後ベトナム戦争終結までは大統領府及び官邸して使用されていました。1975年にもう一度再建されたものが今の建物です。
現在は、国賓を迎える時や会議に使われる時以外は、一般に公開されています。統一会堂に関する観光情報(入場料など)は本記事最後にあります。
統一会堂の場所は、中央郵便局・サイゴン大教会から芝生公園沿いを歩いて5分のところにあり、ベンタイン市場からも近く、この4つの観光地は余裕をもって回りたいところ。
統一会堂観光
統一会堂建物外
中央郵便局から芝生公園を歩くと、柵に囲まれた建物があります。統一会堂です。左側に小さな建物があり、そこでチケットを買います。
いざ敷地内に。建物に円状の噴水広場があり、その周りは車道になっています。
建物に入る前に敷地内を回ってみます。
戦車や戦闘機が展示されています。
戦車から少しのところに戦闘機があります。戦車のほうには人がたくさんいましたが、戦闘機には人が全くいませんでした。
カフェもありました。
それでは建物内に入りたいと思います。
統一会堂1階
入ってすぐ右側にイフォメーションセンターがあり、パンフレットがもらえます。
建物は地上3階、地下1階の4階建てで、屋上も開放されています。
ここからはインフォメーションセンターの隣に内閣会議室があり、30個以上椅子があり、大人数で会議をしていたのかが想像できます。
その会議室の向かい側に宴会場(食事)があります。
そして会議室という名前の宴会場。500人という大人数で立食パーティーを行ったことがあるようです。宴会場とだけあって、舞台や屏風、胸像がありました。
統一会堂2階
国家機密会議室。ここでは、大統領と上院議員やアメリカ人政治家の話し合いを行っていたそうです。
大統領部屋。
大統領応接室。
2階のベランダから、外を見ることができます。
建築計画に関する説明もありました。統一会堂は4500平方メートルもの土地があり、建物の高さは26メートル、95の部屋があります。床に描かれたシンボルは、昔のベトナムと現代のベトナムの調和を表しています。
鳳凰と龍の刺繍が施された紅絨毯がひかれている。鳳凰と龍は、権力の象徴を表しているそうです。
応接間です。
外国大使客間。置物や絵は日本様式で、金の壁は本物の金箔が使われています。
2階には小さな日本庭園となっています。この庭園を囲むように寝室や食堂があり、大統領への贈り物が回廊に展示されている。
中庭にある日本庭園。
統一会堂3階
3階は屋上部分があり、統一会堂の敷地内を見渡すことができます。
そしてここは舞踏会場もあります。
そして、ヘリポートには、ヘリコプターが展示されていました。ベランダからしか見ることができないため、ヘリコプターに近づくことはできませんでした。サイゴン陥落(ベトナム戦争終結)時、最後の米軍がここからヘリで撤退しました。
娯楽部屋。他の部屋に比べ、ゆったりとできる作りになっていました。
視聴覚室。30名ぐらい入れます。
ファースト・レディー宴会場。花の形をしたシャンデリアや照明は平和と魅力を意味しているそうです。
図書室。図書室という割には、蔵書数が少ないです。
図書室を出て右側に、壁画があります。壁画の詳しい説明はなかったですけど、アオザイなど伝統衣装を身にまとったベトナム人が描かれています。
3階の廊下は広々ろしています。廊下に先ほどのより立派なグランドピアノとビリヤード台があります。
軍事施設フロア
軍事観測室
司令部。地図が3つある。ベトナム全土の地図はベトナムが17の地域に区分したもので、南ベトナム地図は、いろんなものの補給路が書かれており、北側の有名な補給路としてホーチミンルートがあります。そして、地図にオレンジ色で塗られているのは、革命軍がいると思われたところです。最後に北ベトナムの地図は、軍がどこまで進行しているかを示しています。
記録室
通信室。ここでは暗号解読などを行っていた。
大統領寝室
大統領戦略会議室
金庫。
元副大統領の事務室初公開
2016年4月28日に南部開放記念日41周年を記念しグエン・カオ・キー元副大統領の事務室が初めて公開されました。グエン・カオ・キー元副大統領は南ベトナムで1965年~1967年の二年間首相、1967年~1971年の四年間副大統領を務められました。
ベトナム戦争でサイゴンが陥落する直前にアメリカへ逃れ、2011年7月23日に亡くなられました。部屋は当時の家具や調度品などを使い忠実に再現されています。
その他
軍事施設の部屋が終わり、長く狭い通路を進むと厨房と食堂があります。
ジープやメルセデスの車が展示されている。
ジープの近くに白色のメルセデスがあります。
射撃場
統一会堂観光情報
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最後に
統一会堂ではベトナムの歴史について深く学ぶことができます。日本様式の部屋や日本製品が展示されていたり、ベトナムと日本の外交についての説明もあったりと日本との繋がりもよくわかります。部屋数が多い為、見学には1時間半ぐらいを見積もっておくといいでしょう。
ライター情報
ベトナム生活・観光情報ナビ編集部
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