ホーチミン市美術博物館〜ベンタイン市場近くでベトナムの現代美術に触れよう〜

ホーチミン市美術博物館〜ベンタイン市場近くでベトナムの現代美術に触れよう〜

ベンタイン市場から南に下がると、黄色のフランス風建物が右側に見えてきます。ベトナム美術館です。今回は、ベトナム美術館にいってみましょう。

美術博物館とは

1987年にホーチミン人民委員会によって美術博物館が創立されるまでは、貿易センターとして使用されていました。

美術博物館の建物3つと、ギャラリー展示をしている店が3つあります。美術博物館内には、抗仏戦争とベトナム戦争時代のサイゴン地区の写真、品々のほか、写生画・絵画、彫像・塑像などの作品やベトナム伝統工芸品や民芸、生活風景などが展示されています。

中に入ってみよう

建物1

ベンタイン市場をでて、バスターミナルの道を進んでいくとクリーム色の建物が見えます。美術博物館です。門をくぐり、右側に受付の建物があるので、そこでチケットを買います。

3つの建物です。この図だと入り口は右下あたりです。

3つの建物です。この図だと入り口は右下あたりです。

入り口付近の建物から順に見ていきます。建物の自体も大きく、中庭を囲むように、建物があります。

大きすぎて、フレーム内に収まりませんでした。

大きすぎて、フレーム内に収まりませんでした。

建物の周りには、ブロンズ像がたくさん置かれており、どれもベトナム戦争時をイメージして作られたそうです。

ブロンズ像は建物の中庭にもあります。

ブロンズ像は建物の中庭にもあります。

美術博物館内の展示物には、たくさんありますが、説明がほとんどありません。そのため、作者がどのような思いで、作品を作ったかがわからなかったのが残念です。

写真とともに、作品を回っていきます。

この建物の部屋の展示物は、壁に絵画、中央に彫像が並んでます。右の絵は、民衆と警備が衝突しています。政府の意向が民衆にそぐわず、民衆が暴徒化しなのでしょうか。左は、子供と母が畑で休憩している絵だと思います。そして、真ん中の彫像は、何か物乞いをしている人を表しているのではないかと。

全体的に暗く、考えさせられる部屋でした。

全体的に暗く、考えさせられる部屋でした。

続いて、こちらの5体の像。手を繋いでいる様子から、家族ではないかなと思います。

家を焼き払われて、路頭に迷っているのか。説明がほしいです。

家を焼き払われて、路頭に迷っているのか。説明がほしいです。

ベトナム戦争でアメリカ軍に焼き尽くされた森林。川の色も部分的に違うところがあり、オイルが流れているのではないか。右上には煙が上がったおり、焼け野原がまだ広がるのではないかと思うと、戦争による自然破壊に胸が痛みます。

現在この焼け野原はどうなっているのか。草木が生えててほしいと切実に思ってしまう。

現在この焼け野原はどうなっているのか。草木が生えててほしいと切実に思ってしまう。

伝統舞踊に使用されている仮面だと勝手に解釈しています。下列の左から2番目はひょっとこみたいですね。中央列の左から2つめと右から2つめの顔がすごい似ています。

この仮面をつけて伝統舞踊を舞う時の衣装もあったらよかったです。

この仮面をつけて伝統舞踊を舞う時の衣装もあったらよかったです。

マクロに見ると男女が向かいあってるが、ミクロにみると男女の顔がいろんなものでできている。左側に書いてある文字Thang Longとはハノイにある遺跡で、800年間ほど王朝の都であった場所です。右側の文字はHanoiとあります。

この絵で何を表しているのでしょうか

この絵で何を表しているのでしょうか

アオザイを身にまとっている女性。銃が置いてあり、女性も戦争に参加していたことがわかります。

一体何を考えているのか。

一体何を考えているのか。

ベトナムで有名な画家、Nguyen Gia Triさんの作品。春の庭をコンセプトにした絵です。

踊っている女性や楽器を奏でている女性など、様々な女性がいます。

踊っている女性や楽器を奏でている女性など、様々な女性がいます。

左のブロンズ像は何かを訴えかけています。右のブロンズ像はアメリカ軍でしょうか。後ろの壁も何か描かれています。扉付近は破損がひどいのか、未完成の作品なのかどちらなんでしょう。

左の像は肋骨が浮き出てることから、いかに戦争当時の食料が少なかったかがわかります。

左の像は肋骨が浮き出てることから、いかに戦争当時の食料が少なかったかがわかります。

ギャラリー

開店しているギャラリーは全部で3店です。建物1の内部に1つと裏側に2つありました。

廊下ににずらりと。ここに将来美術館に展示されるものがありそうです。

廊下ににずらりと。ここに将来美術館に展示されるものがありそうです。

ギャラリーにある絵でこの絵が一番好きです。

何かすごい惹かれました。黒ベースの背景に、青の花瓶を始め写生されているものの濃淡などがはっきりしています。

何かすごい惹かれました。黒ベースの背景に、青の花瓶を始め写生されているものの濃淡などがはっきりしています。

建物2

建物1のすぐ隣にあります。建物1は戦争テーマのものは多かったですが、建物2は少なかったです。

柱がエンタシス作りになっていました。

柱がエンタシス作りになっていました。

建物1に比べ、一つ一つの部屋が大きいです。建物1が戦争に関して扱った作品が多かったですが、こちらはそのような作品はなく、現代美術の作品が多かったです。

IMG_1676

細かいモザイク絵のようにぼやかして書かれています。モザイク画のため、作品は遠くから見た方が、はっきり見れます。寄り目できる方は、寄り目することをおすすめします。すこし立体的になります。

ベトナムなのか、海外なのか。

ベトナムなのか、海外なのか。

奇妙な置物たち。左上の置物と右側の置物は風が吹くと、風鈴みたいな綺麗な音色を奏でます。

上に口がある置物は、何かを置くためのものなのかな。

上に口がある置物は、何かを置くためのものなのかな。

草原と風車と白い鳥。夏〜〜て感じですね。ベトナムは雨季と乾季しかなく、ほぼ夏らしいですけど。

昔から風景画が好きで、見てるだけで心が落ち着きます。

昔から風景画が好きで、見てるだけで心が落ち着きます。

二人の女子学生。この美術博物館では、人の全体像だけを描いてる珍しい作品でした。

ベトナムでは青色以外のジーンズを見たことないです。

ベトナムでは青色以外のジーンズを見たことないです。

胸像・シャンデリアなどいろんな種類の作品が展示されています。

様々な物がおかれ、いろんなことを考え、ここの部屋が一番見ごたえありました。

様々な物がおかれ、いろんなことを考え、ここの部屋が一番見ごたえありました。

建物3

この建物だけ、外観の色が違いました。

この建物だけ、外観の色が違いました。

建物3は古代から近代以前のものが展示されており、展示物によっては説明書きもあります。

IMG_1688

12世紀に作られた首なしブッダ像。南部のメコンデルタで発見されました。

首がないだけに、どのようなお顔をしているのか想像してしまいます。

首がないだけに、どのようなお顔をしているのか想像してしまいます。

服装から判断するに、かなりのお偉い方なのかと。

金の冠に、金の装飾の服装、一度は着てみたいです。

金の冠に、金の装飾の服装、一度は着てみたいです。

またまた首なし像。この像は神様の像で、7~8世紀に作られた物です。

ベトナムの人が神様を具現化したら、人間みたいな形の神様を作るんですね。

ベトナムの人が神様を具現化したら、人間みたいな形の神様を作るんですね。

お仏壇です。両側に鳥が立っています。鳥自体は15センチぐらいの大きさです。

全体的に黒色ベースです。

全体的に黒色ベースです。

螺旋階段があり、ステンドグラスがありました。

光が建物内に入ってなく、少し残念でした。

光が建物内に入ってなく、少し残念でした。

螺旋階段あるあるの写真撮りました。螺旋階段自体、初めて登ったので、すごい新鮮でした。

壁が柱がわりになっており、真ん中に円柱がないです。

壁が柱がわりになっており、真ん中に円柱がないです。

ホーチミン市美術博物館の観光情報

ホーチミン市美術博物館(Ho Chi Minh City Museum of Fine Arts)
ホーチミン市美術博物館(Ho Chi Minh City Museum of Fine Arts)

住所:97 Phó Đức Chính, Quận 1, TP.HCM

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行ってみた感想

展示物の説明がなかったことが、一つ一つの展示物について自分なりに考え、想像し、新しい展示品の見方をすることができよかったです。回り始めてから見終わるまでに1時間半ぐらいかかりました。人も少なく、自分のペースでまわることができます。

ライター情報

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ベトナム生活・観光情報ナビ編集部

ベトナム生活・観光情報ナビ編集部です。ベトナムをもっともっと楽しめる、そんな情報を日々探しては発信しています。こんなこと知りたい!というリクエストがあればお気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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