有名日本人パティシエ直伝、ベトナム産カカオを使ったチョコレートイベントに行ってきました!
更新日:2016年7月8日 (取材日:2016年7月1日) / ライター: ベトナム生活・観光情報ナビ編集部
ホーチミン市1区のチョコレート専門店「Maison Marou Saigon」で2016年7月1日に、東京・富ヶ谷に本店を構える「ベミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」オーナー土屋公二氏を迎え、カカオ豆の違いの解説や、ベトナム産オーガニックカカオを使用したトリュフ・板チョコづくりのデモンストレーションが行われました。
目次
チョコレートができるまで
産地の異なる数種類のカカオ豆の味の違いを、実際に豆を食べて味わいました。
カカオ豆をそのまま食べる機会はとても貴重なはず。
この美しいチョコレートができるまでの過程に迫りたいと思います。
カカオ豆解説
半分に割られたカカオです。初めて見る方も多いのではないでしょうか。
カカオの中身!割るとこのような白い実がでてくるんですね。しかし豆を出すためにさらに割っていきます。
こちらは加工前のカカオ豆。カカオの実から豆まで初めて見るものばかりでした!
加工されたカカオ豆の香りは、チョコレートの香りそのものでしたが、味は苦みがとてもつよかったです。
カカオ豆を乾燥、発酵させ、私たちがイメージするチョコレート色のカカオ豆になります。
産地別チョコレートのテイスティング
次に4種類の産地の異なるチョコレートの試食。人それぞれ好みが分かれていました。
テイスティングの時に使われる表現は、「ミントのような・大地のような」などだそうです。
コーヒー好きな私にとって、コーヒーテイスティングに共通するものがあると感じました。
チョコレートづくりデモンストレーション
板チョコとトリュフづくり開始です。
数種類の板チョコが完成したのですが、その中には驚くべきものが!(後に公開)
プロ流トリュフのつくりかた
「MAROU」さんのベトナム産カカオ使用のチョコレート。
オーガニックカカオと砂糖だけを使用したとてもピュアなもの。
チョコレートを氷水で冷やしながら混ぜていき、お酒をいれます。
チョコレートづくりでは、洋酒が一般的ですが、今回は特別に日本酒を入れていました。
このぐらいのかたさになるには、最適温度は23度!
ベトナムのカカオは油分が多く、クリームを加える加減の調節が難しいそうです。
衛生面のため、最近ではトリュフは手で丸めるのではなくこのように絞って、上から軽く指で押しつくるそうです。
最後にパウダーを付けて完成!
実は難しい板チョコづくり
型にチョコレートを流してから行うこの作業。空気が入らないように慎重にすることがポイント!
実は、この作業がとても難しいそうです。土屋氏の真剣な眼差しからその大変さが伝わってきました。
そして、もう一つ大きな板チョコが!
「MROU」さんのオーナーお二方と土屋氏。
手にあるのは、チョコレートでできたエッフェル塔なんです!チョコレートとは思えないほどの仕上がりでとても驚きました。
試食
こちらのトリュフを試食させて頂きました。日本酒入りということで洋酒とは違う風味が食べた瞬間、口の中に広がりました。とても濃厚で1つ食べただけでもとても満足できました。またぜひ食べたいです!
土屋公二氏プロフィール
1960年静岡県生まれ。日本屈指のトップショコラティエとして数々の受賞歴を持つ。1982年に渡仏し6年間修業した後、東京のショコラ専門店に8年間勤める。1999年、「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」をオープン。多くのフランス人が認める、ショコラの魔術師としてその名をはせている。TVチャンピオンの第1回洋菓子職人選手権優勝。フランス「シャルルプルーストコンクール」銀メダル、フランス「アルパジョンコンクール」銀メダル。その他多数受賞。
感想
チョコレートができるまでの過程を、写真やカカオの実物を見て学ぶことで、鮮明に記憶に残りました。チョコレートづくりの難しさや、ベトナム産カカオ使用のチョコレートの濃厚さにとても驚きました。また土屋氏の「チョコレートづくりは経験と感覚が重要」という言葉がとても印象強かったです。ぜひみなさまも、このベトナム産カカオ使用チョコレートを一度味わってみてはいかがでしょうか。
メゾン・マルゥ・サイゴン(Maison Marou Saigon)住所:169 Calmette, Quận 1, TP.HCM
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ライター情報
ベトナム生活・観光情報ナビ編集部
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