コンダオ博物館でコンダオの自然と収容所の歴史を学ぼう

コンダオ博物館でコンダオの自然と収容所の歴史を学ぼう

更新日:2016年4月6日 (取材日:2016年2月20日) / ライター: aki

強制収容所があったことで有名なコンダオ島に大きく立派な博物館ができました。この博物館ではコンダオ島の自然や強制収容所の歴史についての展示があります。コンソン島中心部の海沿いにあるので、コンダオ島観光で訪れるにも便利です。

コンダオ博物館

コンダオ博物館

コンダオの強制収容所の歴史

コンダオにはフランス統治時代に強制収容所が作られ、インドシナ戦争が終わるまでフランス・南ベトナム(米国)によって利用されていました。

強制収容所の歴史

強制収容所の歴史

博物館では強制収容所の歴史について、当時の写真や当時使われていたものを用いて詳しく紹介しています。

収容所内の様子

収容所内の様子

収容所内では様々な拷問などが行われていたそうです。説明は全てベトナム語と英語で書かれています。

収容されていた方々

収容されていた方々

収容されていた方々。後の共産党幹部になる方も多く収容されていました。今は道の名前でよく見かける方も多くおり、ベトナム人観光客もじっくりと眺めていました。

当時の様子

当時の様子

当時の様子が写真で紹介されています。

革命運動の様子

革命運動の様子

当時の半フランス(南ベトナム)分子は北ベトナム側の革命家(指導者)であり、この強制収容所では革命家たちが多く集まったため、革命の学校という側面もありました。

革命についての議論を交わしていたそうです

革命についての議論を交わしていたそうです

収容されていた人々がここからベトナム革命、そして南北統一後の国をどう作っていったのかという議論をしていたのでしょう。

ヴォー・ティ・サウさん

ヴォー・ティ・サウさん

ヴォー・ティ・サウ(Võ Thị Sáu)さんについての展示。ヴォー・ティ・サウさんは1933年に現在のバリアブンタウ省バリア市に生まれ、1952年に19歳という若さでコンダオの強制収容所で処刑された女性革命家です。像の右に貼られている彼女を歌った歌を紹介します。

「英雄的女性の恩を忘れない」

花が咲く季節が巡って来た
私の故郷は赤い大地
村は女性英雄の名を呼んでいる
その女性は春のように美しい
国の独立のため、身を捧げた

出典:女性英雄、ボーティサウ

彼女の墓はコンダオ島内にあり今も多くのベトナム人が参拝する他、心霊スポットとしても知られています。

コンダオ島の発展・自然

コンダオ島についての展示もあります。

コンダオ諸島の地図

コンダオ諸島の地図

コンダオ諸島の地図。一番大きい島がコンソン島で、島北部に空港があります。中央がコン大諸島の最大都市であるコンダオ町。

コンダオ島の発展

コンダオ島の発展

コンダオ諸島の発展についての展示。今後は島内でのリゾート開発なども予定されているそうなので、これからこの島も大きく変わっていきそうです。

コンダオ諸島に生きる生物

コンダオ諸島に生きる生物

コンダオ諸島に生きる生き物の紹介。コンダオ諸島は毎年6月前後になるとウミガメの産卵が見られることでも有名で、その時期になるとウミガメ産卵を見に行くツアーも催行されます。この豊かな自然が開発によって失われないことを願いたいですね。

以上、コンダオ博物館の紹介でした。コンダオ島には見学できる強制収容所などもありますが、博物館で知識を得たあとに訪問することで印象も変わってくると思います。コンダオ観光の第一歩として是非訪れておきたい場所です。

ライター情報

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aki

旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。

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