コンダオ島にある8つの収容所跡を訪ねて流刑地としての歴史に触れる (2ページ目)
目次
フートゥオン(Phu Tuong)収容所
1940年に作られた収容所。有名な「虎の檻」はここにあります。
入場料2万ドンを支払ってから入場。
不気味なほど静かな収容所内。
有名な「虎の檻」。下の黒い扉が独房。
虎の檻の上からはこのように拷問を加えられたそうです。木箱の中に入っているのは石灰。石灰と水を浴びさせる拷問も行われていました。石灰は水と反応すると高熱を発し、全身やけどを追うことになります。
別の建屋の檻は全て取り壊されていました。
収容者の様子。右の建物には屋根のない独房が並んでいます。
ベトナム戦争時代に作られた4つの収容所
フーフォン(Phu Puong)収容所
1962年、ベトナム戦争時代にアメリカが支援する南ベトナムにより作られた収容所。
収容所の門は閉じていますが、隣りにあるフーフォン収容所からこの収容所に入ることができます。
女性専用の収容所として使われていたそうです。
フーアン(Phu An)収容所
1968年に作られたフーアン収容所。
収容所内は大部屋が並んでいます。
ここで亡くなった方々を供養する石碑もありました。
フービン(Phu Binh)収容所
「アメリカの虎の檻」とも呼ばれるフービン収容所。
収容所内はAからHの8区画に分かれており、各エリアには48、合わせて384もの牢屋があります。
壁は薄く、劣悪な環境だったと言われています。
中はこのように黒い鉄の扉が並んでいます。
フーフン(Phu Hung)収容所
1971年にフーアン収容所の隣に作られた収容所で、一部がすでに取り壊されています。フーアン収容所の奥の道から建物を見ることができます。
8つの収容所まとめ
コンダオ島の8つの収容所は全てが公開されているわけではないのですが、公開されているものを回るだけでも十分当時の雰囲気を感じることができます。コンダオ島はリゾートという顔と当時の流刑地という顔を今も併せ持っており、訪れる際は是非ベトナムの歴史にも触れてみてください。時間がない方はフートゥオン収容所だけでも訪れることをおすすめします。コンダオ博物館にも是非訪れてみてください。
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ライター情報
aki
旅をするように生きていたい、そう思っていたら気づくとホーチミンにいました。本業の傍ら、ベトナム観光・生活情報ナビ、Samurai Cafe Saigonをやったりしています。ベトナム・ホーチミンから、日本とは一味違うベトナムの日常をお届けします。