ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~W&S Joint Stock Company 桃田さん~

ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~W&S Joint Stock Company 桃田さん~

更新日:2015年12月11日 (取材日:2015年9月8日) / ライター: 泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

こんにちは!JAC Recruitment インターンシップ生の小倉です。
今回は、ベトナムで市場調査ビジネスを行っているW&S Joint Stock Company桃田さんにインタビューをしました。 桃田さんは、自分からベトナムで働くことを決めこちらに来たそうです。また、芸術大学出身ということもあり趣味はモノづくりだそうです。 そのような背景を持つ桃田さんに現在のお仕事やベトナムに来た経緯、ベトナムでの苦労や仕事のやりがいなどについてお話を伺いました。

桃田さん

桃田さん

Q.現在はどのようなお仕事をされているのですか?
A.弊社W&S Joint Stock Companyはベトナムで市場調査ビジネスをしています。クライアントからの依頼を受け、ベトナム国内の消費者に対して調査を実施します。そこで得た情報を調査結果としてまとめ、クライアントに納品するビジネスです。 現在はW&Sグループとしてベトナム以外にもインドネシアとタイ、そして日本にオフィスがあります。

東南アジアではまだ新しいオンラインリサーチ

Q.W&Sグループはインドネシアとタイにも現地法人を持っているということですが、東南アジアに進出したきっかけは何ですか?
A.私の会社がメインとしているのはB to Cの消費者調査ですが、オンラインリサーチで本格的に消費者調査を行なっている会社が東南アジアでは当時少なかったのがきっかけです。リサーチの歴史は長いのですが、オンラインリサーチはインターネットを使うのでまだ新しく、日本で培ったITノウハウを使って出来るのではないかと。

Q.桃田さんはどのような経緯でベトナムに来ることになったのですか?
A.弊社は日本に岡山、大阪、東京の3つの拠点があり、私はもともと大阪のオフィスで働いていました。 日本ではIT受託をメイン事業にしていた為、その当時は競合他社の増加や海外オフショア、国内ニアショア等で低コストの海外へシフトしている状態でした。 その為、なにか他の事業は出来ないかと6,7年前から新規事業を探していました。そこで上記の競合が少ないニッチな市場を狙い、東南アジアでオンラインリサーチを主軸とした市場調査ビジネスをする事になりました。 そして、現地法人の責任者を人選していましたが自ら希望しベトナムに渡越しました。

Q.なぜその時に海外に出て働こうと思ったのですか?
A.その当時は正直、どうやって自分がIT受託事業で会社に貢献出来るのかわからなかったからですね。 また、日本のIT会社が海外進出をする事も自分には新鮮に感じました。

会社のメンバーと

会社のメンバーと

想像がつかないものだからこそ面白い

Q. 海外で働く前と今とで、海外で働くイメージは変わりましたか?
A. 実際に働く前は何か新しいことというか、日本で働く事とは全く違うことだとイメージしていました。しかし、想像がつかないものだからこそ面白いとも感じていました。
今は実際に働いてみて本当に大変だということを実感しています(笑)。 たとえば、危機感の違いですね。 ベトナムの人は、基本的に「なんとかなる」と思っている方が多いように感じます。しかし、日本人的な考えですが一つのミスが会社を潰してしまうことだってあるはずです。 私としては会社を成功させる為に海外に出てきているわけですから、会社を潰してしまったら意味がなくなってしまいます。そこは難しいなと感じる所の一つですね。

大変であることを楽しむ

Q.実際に大変なことも多いかもしれませんが、海外で働いていてよかったと思うところはどういうところですか?
A.大変であることが、良いところです(笑)。 言葉が違う、感覚が違う、環境が違う、正直日本でここまで大変だと感じたことはありません(笑)。 しかし、「大変だからこそ成長出来る」とも感じますね。 また、一人だけでは出来る事の規模や種類も限られてきますので、ベトナムスタッフと協力して使えるものはなんでも使って(笑)、なんとかするのが海外でビジネスをする面白さだと思います。

Q.海外で働いてから自分自身どのように変化したと思いますか?
A.あまり調子に乗らなくなりました(笑)。 正直、日本で働いていた時は「上司が悪い、会社が悪い、社会が悪い」と自分の力の無さを人のせいにしている所がありました(笑)。現在は結果を出さなければすべて自分の責任になります。 そういう意味で謙虚になりました(笑)。

Q.今後このように働いていきたいというようなビジョンはありますか?
A.「世の中にはまだ見ぬ、もっと素晴らしいものがある」というように実際に見ていないものに期待するのではなく、現在の環境や自分の周りにいてくれる人たちと一緒に素晴らしいものを見たいと考えています。

Q. 仕事以外の事も聞かせていただきたいのですが、休日はどのようにお過ごしですか?
A.プログラミングや絵を描いたり、楽器を演奏したりしています。もともと芸術大学出身でビジュアルデザインを学んでいたので、何かモノづくりをすることが好きですね。

お仕事で発表中の様子

お仕事で発表中の様子

「本当に美味しいベトナム料理は、ベトナム人が知っている」

Q.ちなみに、好きなベトナム料理は何ですか?
A.一つ思う事は、「本当に美味しいベトナム料理は、ベトナム人が知っている」ということです。 日本の方はガイドブックに掲載されているお店に行かれることが多いと思います。しかし、私が思うに「ガイドブックに載っていないところでこそ美味しいベトナム料理が食べられる」とベトナムの人に連れて行ってもらう度思います。 本当に美味しいベトナム料理は気絶するほど美味しいです(笑)。 ベトナムの家庭料理を出してくれるレストランがおすすめですね。

Q.最後に、ベトナムで働きたいと考えている人にアドバイスをお願いします。
A.ベトナムはつらいことも楽しいことも、本当に色々な事を教えてくれる国です。 そういう意味で大変であることを楽しめる人には、ベトナムで働くことは良い選択だと思いますね。

インタビューを終えて

今回のインタビューでは「今いる環境で、今自分の周りにいる人と一緒に成功する」というお言葉が印象的でした。 そのため、桃田さんはできるだけ会社の方と一緒に過ごす時間を大切にしているそうです。このように会社の方との交流を大事にする方が現地代表であることは、働いている人たちにとってもすごく嬉しいことなのではないかと思いました。私もできるだけ良い環境を探すだけでなく、今いる環境でできるだけ頑張ることのできる社会人になりたいと思いました。

取材:小倉 早貴(JAC Recruitment Vietnam インターンシップ生)

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ライター情報

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泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

大学卒業後、株式会社ジェイエイシー ジャパンに入社。日本(大阪)3年、シンガポール7年の勤務を経て2013年よりベトナムに。これまでに2000名を超える海外就職希望者との面談実績を持ち、日本人以外では主に製造業界におけるミドル~エグゼクティブ領域を担当し、幅広い国籍のご登録者への転職サポート経験あり。プライベートでは2児の父。シンガポールでの出産立会いと育児経験を持ち、現在も海外子育てをエンジョイ中。

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