ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~田村駒株式会社尾崎正浩さん~
更新日:2017年3月23日 / ライター: JAC Recruitment Vietnam
海外に憧れはあっても、まさか自分が海外、しかもベトナムで働くとは思っていなかった尾崎さん。現在は、企業向けのユニフォーム、スポーツウェア、カジュアルウェアなどを中心に扱い、生地を作ったり、型紙をもらって構成だけ作ったりしておられます。
ベトナム人が大半の中でやっていくことに苦労しつつも、意思疎通できるまで向き合い、やりがいに繋げていく、そんな姿に迫りました!
目次
最初にベトナムに行かれると聞いた時はどう思いましたか。
ベトナムには訪れたことがあって知らない国ではなかったのですが、正直びっくりしました。家族がいるので、まず家族をどうしようかと思いましたね。でもベトナムでよかったと思います。ベトナムはまだまだ発達段階でこれからが楽しみっていう時期なので。あと、ベトナムは親日なところもいいと思います。だから、結構前向きな気持ちでやってきました。
ベトナムに来て尾崎さん自身の働き方は変わりましたか?
基本的に働き方のスタンスは変えていなくて、やらなければならないこと、できることはきちんとやるようにしています。日本にいるときは、できないことも無理してやろうとしていた部分もあったのが、こっちに来て、今は生産の補佐をするようになったので自分本位ではなくなりました。だから相手の工場のことを考え、うまく調整しながら働くようにしています。あとは、周りのスタッフはほぼ全員日本語の話せるベトナム人なのですが、彼らにとって日本語は母国語ではないこともあり、時には意思疎通に時間がかかるので、お互いが分かるまでとことん話す姿勢が持てるようになったのも日本に居た時とは違う働き方です。理解していなかったらなぜ理解していないのかを分かるまでやりますね。
仕事をする上で意識していることはありますか?
社員には何でもやりたいことをするように言っていますね。仕事を任せないと成長しないと思うし、社員が成長することはこれから会社を経営していく上でも重要なことだと思っています。でも任せっぱなしというわけにはいかないですからね。「何かあった時に責任者の私が知らないということが無いように、任せる限りは全部報告しなさい」と伝えています。こう言っても連絡がないときがあるから、週に一回会議を開くようにしていますよ。
ベトナム人の働く姿勢について、どういう発見がありましたか?
そうですね、比較的真面目でよく働く人たちだと思います。言われたことは一生懸命やろうとするし、残業も納得したら進んでしてくれるので助かっています。ベトナムは国全体が非常に活力のある国だとも思いますね。やっぱり若い人が多いのでパワーが違う気がします。この会社は女性が大半ですが、みんな労働に対する意欲があるので、ベトナムで働いてみてベトナム人に持った印象はそういうところですね。
仕事をする上でのやりがいは何ですか?
今の事務所は本社をサポートする業務ですが、日本の本社に「ホーチミンの事務所に仕事を出してよかった」と言われたり、自分が関わっているだとか、この事務所が関わっている営業部署の成績がよかったりしたら非常に嬉しいし、やりがいを感じますね。そういうことが、「やっていてよかった」「もっとサポートして、もっと増やそう」というやる気に繋がったりもします。
尾崎さんの今後のビジョンを教えてください。
今は駐在員事務所から会社を作ったばかりなので、まず会社を黒字にしてから、次の国に行くなり日本に帰るなりですね。行ったことのないよく知らない国に行くことに興味があったりもします。あとは、会社を作ったのだから、次はサポートだけじゃなくて商売もしていかないといけないと思っています。何が売れるのか考慮する必要があるし、そこから違う国に進出していけることもあるはずなので。でも、家族も日本にいるので最終的には日本に戻りたいですね。
最後に、海外進出を考えている方や迷っている方にアドバイスをお願いします。
迷うなら行ってみるべきだと思いますよ。「百聞は一見にしかず」というようにウェブで調べたり、人から聞いた情報だけでは分からないことも多いですし、住んでみるとまた違う印象を持つこともあります。だから、自分がしたいことや行きたいところがあるなら一歩踏み出すことが大切です。何事も自分でクリエイトしていかないと始まらないと思います!
取材を終えて
出身大学が同じということで親近感が持てたからか、いろんな話ができて楽しかったです!話が絶えず、時間が足りないほどでした。大学の頃のお話や仕事についてのお話など、たくさん聞けてすごくいい時間でした。
尾崎さん、お忙しい中貴重なお話をありがとうございました。
取材:藤尾郁花・小池麻里子(JAC Recruitment Vietnam インターンシップ生)