ベトナム・ホーチミンで働く日本人~TAM HANH NHAT 古居秀明さん~

ベトナム・ホーチミンで働く日本人~TAM HANH NHAT 古居秀明さん~

更新日:2017年9月11日 (取材日:2017年8月26日) / ライター: JAC Recruitment Vietnam

今回は貿易・通訳・ガイドなど幅広い事業を行なっているTAM HANH NHATでコンサルタントとして働いている古居秀明さんにインタビューしてきました!古居さんは25年間ベトナムに住んでいて、当時のベトナムのお話など様々なお話を伺ってきました。

国を超えて人と人の架け橋を

古居秀明さん、会社のデスクで

古居秀明さん、会社のデスクで

現在ベトナムではどのようなお仕事をされていらっしゃいますか?

私の会社は、コンサル、通訳、調査、ガイドを行うベトナムと日本の架け橋となる会社です。日本の各企業から依頼を受けたり、プロジェクトに参加した際、ベトナム語と日本語の通訳や翻訳をしたりしています。他にも、ベトナム進出を考えているメーカーの製品について現地調査などを行っており、日系企業がベトナムに進出する手助けを行っています。

今のお仕事で大変なことなどありますか?

日本人とベトナム人との架け橋をしているのですが、その際に文化や言葉、習慣の違いにより問題が起こることがあります。例えば、日系企業がベトナムの方に業務連絡をする際、その後返事がこず、連絡伝達の確認がとれないという事がよく起きます。また突然に約束も変わることも頻繁にあり、ビジネス習慣はかなり違うという事を、お互いに理解しあうように仲介するということが大変です。

お仕事をされる際に喜びを感じる瞬間などはありますか?

国を超えて人と人を結びつける仕事なので、両者の話がうまくまとまりマッチングした瞬間がとても嬉しいです。また、様々な人が頼ってくれること、関わる人との間に信頼関係築くことができるという点でも喜びを感じます。

日本での生活とベトナムでの生活に違いはありますか?

日本はあらゆるところに不自由がないですね。道も街も綺麗で何も考えずに生活ができます。人なども静かでリラックスするにはとても良い国だと思います。ベトナムでは突然、断水や停電、雨が降れば冠水し、ネットも断線したりします。しかし、このような事が起こると人は必死に対抗策を考えるため、環境に適応しやすい人間として成長させられると思います。ベトナムでは驚く事ばかり起きるので、生存力や忍耐力はかなりついたと思います。ベトナムの食事も大好きで、家庭料理の味はいいです。また、ベトナム人は明るく、オープンで、ファッションなど目立ちたいという国民性があるので、日本人には無いタイプの人間と交流したいという方にベトナムはオススメですね。

自分の意思ではなかったベトナム

何処でもバイクで移動

何処でもバイクで移動

ベトナムに来たきっかけは?

もともと海外に行く構想はありませんでした。東京の製薬会社に就職し、その後研究所に異動し、更に海外事業部に異動になり28年前にシンガポールへ。シンガポールでは、機械や食品を仲介貿易する商社に勤め、ベトナムの水産物などを日本に輸出していたのですが、東京の親会社がベトナムに自動車の工場を作るということでベトナム転勤になりました。当時のベトナムは本当に貧しく、社会主義ガチガチで、街も不潔でまともに食べる所も無いような環境で、自分としては全く行きたくなかったのですが、本社の命令なので行かない選択肢はありませんでした。特に先進国シンガポールでの便利な生活と最悪のベトナムの生活に大きなギャップを感じました。赴任した当初は食事や環境に慣れず、忍耐の一年でした。その後、ベトナムの家庭的で素朴な食事、また生活の中で関わるベトナム人によくしてもらい、だんだんベトナムが好きになっていきました。運命の糸に引っ張られてきたのですね。

日本とシンガポールでの生活を今振り返ってみて

日本は1日のタスクが決まっていて、楽しい楽しくないという不満を言う余裕もない位、朝早くの通勤ラッシュから夜遅くの帰宅で疲れ切っていました。これはやはりサラリーマンとしての宿命であり、身体とメンタルは辛いですよ。海外では、時間の余裕や自由も比べ物にならない位あります。お蔭でメンタルストレスは無くなりましたね。先進国シンガポールでの生活は交通も食事も仕事も超便利社会になっているので、まったく不自由ないですね。それは快適です。しかし、一面ベトナムの様な泥臭さが無くなっています。

発展途上国はたくさんの可能性がある

有機農業の視察

有機農業の視察

これから広げていきたい事業や目標はありますか。

大きな仕事はできないけれど、個人でできる仕事ですね。日本語ができるベトナム人をいろんな会社と提携して国外に送り出すという仕事、あと今考えているのはベトナムにまだ無いビジネスです。例えば、アメリカ発祥で日本でも少ない事業を広げるなどです。ビジネスは誰も手を付けていない事を始めることが一番重要なポイントですね。

これから事業展開したい国はありますか。

東南アジアですね。今ベトナムでやっているので、隣のカンボジア、ラオスのような未発達の土地で事業展開したいです。事業がうまくいけば無限大に拡げられると思います。発展途上のためまだまだハードルが低いので何でもやれますね。

これから海外に転職される方にメッセージをお願いします。

是非、海外を体験してほしいです。不安や躊躇する気持ちもありますが、貪欲に何でも挑戦してみた方が、後にいい経験となります。アジアでは、ベトナム人を始め、中国人、韓国人は、積極的に海外に出ていきます。勢いが違います。人脈を広げる秘訣は心の壁を作らずオープンにすること、苦手な人や仕事と向き合うことで、自分の見えない能力が引き出されると思います。失敗してもそれによって、知識と経験が増えます。仕事をするうえで一番大切なことです。

インタビューの感想

お話を聞いて、とても話しやすく20年以上ベトナムにいらっしゃるということで、ベトナムの経済状況や海外転職などに詳しい方でした。活動的で笑顔が素敵な方でした。常に自分を磨くことや、チャレンジすることに意識されており、私もそのような人になりたいと思いました。

お忙しい中、お時間を割いて頂いた古居さんに感謝申し上げます。

取材日:8月26日 来栖詩織、中本綾香、氏家久美子(JAC Recruitment Vietnamインターンシップ生)

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ライター情報

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JAC Recruitment Vietnam

JAC Recruitmentは1975年に英国ロンドンでスタートした人材紹介会社。JAC Recruitment Vietnamは2013年6月にホーチミンに設立、2015年7月にはハノイに進出。英国・アジア11カ国地域に広がる独自のグローバルネットワークと、東南アジアNo.1のノウハウを活かし、経験豊富なコンサルタントがベトナムにおける日本人の転職活動をサポートしています。ベトナムへの就職・転職をお考えの方はお気軽にご相談ください。ウェブサイト ブログ

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