ベトナム・ホーチミンで働く日本人~鈴の屋 鈴木知弘さん~
更新日:2016年10月12日 (取材日:2016年8月25日) / ライター: JAC Recruitment Vietnam
日本、シンガポールの飲食店で経験を積み、2014年ベトナム・ホーチミンでもつ鍋居酒屋「鈴の屋」を開業した鈴木さん。そんな鈴木さんにベトナムに来るまでの経緯から、お仕事について熱くお話してくださいました。
日本・シンガポールを経てベトナムへ
Q日本・シンガポールではどのようなお仕事をされていましたか?
ベトナムでもつ鍋居酒屋「鈴の屋」を経営するまで、日本、シンガポールで働いていました。10代から飲食店で働き、飲食店店長を長年勤めている中、友人からバリに一カ月旅行しようと誘われました。一カ月お店を空けるわけにはいかないですがその頃、上の役職になかなか上がれず面白くないと思っていたので思い切って会社を辞め、バリ旅行に行きました。今思えばいい加減な判断だったと思う反面、辞めて良かったなと思います。というのも、やめることをきっかけに上司仲介のもとシンガポールで働かないかと誘いを受けたからです。
どこでも働きたいと思っていたので迷いはなく、23歳でシンガポールに渡航し、日系もつ鍋で働いていました。当時シンガポールの給料は良かったですが、なにより住むこと自体にお金がかかるので切羽詰まった生活を送っていました。
Qなぜベトナムに渡航しようと思われたのでしょうか?
シンガポールで働く中で海外ビジネスをしたいと思うようになりました。働く傍ら東南アジアで事業展開する場所を探していた所、ベトナムで日本食が流行しているのを見て、以前の経験を生かし飲食店を展開出来るのではないかと思ったためです。
Qベトナムでもつ鍋をやろうと思ったきっかけ
シンガポールでのもつ鍋は立ち上げにも加わり、そこでもつ鍋を召し上がる日本人のお客様が多く成功事例の印象が強かったため、可能性があると思ったためです。
Qベトナムで「鈴の屋」を展開するまでどのようなことをしていましたか?
27歳の時、これからレタントンで飲食店を展開する方とご縁があって、その方の下で1年ほど働いて勉強させてもらいました。そこでベトナムのマーケットについて学び、人との繋がりをつくるなど下準備を重ね、29歳で独立し、もつ鍋居酒屋「鈴の屋」を開業しました。
もつ鍋居酒屋「鈴の屋」
Q 主にどのような業務をされていますか?
主に、現場に出ていることが多いですね。それこそ生ビールを作ったり、掃除したり、キッチンに入ったりしています。
Qもつ鍋居酒屋「鈴の屋」の強みを教えてください
現在我々はターゲットを絞ってもつ鍋を提供しています。日本人30代から60代の働くお父様方を応援しようという理念で食事を提供しています。また日本食文化を海外へ伝え、いつかはベトナム人のお客様が来るようなお店をやりたいなと思っていますが、今は日本のお父様方を応援しようというローカライズで食事を提供しています。ベトナム人が美味しくないと思う料理を提供しているかもしれないですが、日本の味にピックスして、そこを曲げないでやっています。
素材にもこだわり、六時間以上煮込んだスープが自慢のもつ鍋屋です。
Qベトナムに来て苦労してことはありますか?
苦労と言う苦労はまだしていないですが、挙げるとすると言語ですね。シンガポールに居た時もそうですが、英語が喋れなくて大変でしたし、ベトナムでもベトナム語が喋れなくて困る時もあります。しかし分からない時はベトナム人従業員やアルバイトの子達が助けてくれるので非常に感謝しています。言語以外の面でも彼らがいなかったら相当苦労していると思います。
Q日本に帰りたいと思ったことはありますか?
ある先輩に「中途半端な気持ちで海外に行くのなら上手くいかない」と言われて、海外で勝負をする時日本に帰らないとだけは決めました。だから、日本には帰りたいですし、今一番旅行したい国は日本です。けれど日本に帰るつもりはありません。日本で死ぬのではなく海外で死ぬ覚悟で来ています!
チャンスはいくらでもある!
Q今後の展望について教えてください
現在、もつ鍋「鈴の屋」の他にもホーチミンで水炊きもしています。これから徐々に展開して緩やかに成長していきたいですし、東南アジアにも拡大しけたらいいなと思っています。
Qベトナムの魅力について教えてください
ベトナム人は親日で優しいです。また豊かになろうというパワーがあり、一緒に働いていて楽しいです。
ベトナムで飲食店を展開することは大変な面も多いけれど同時にチャンスもあります。何時でも飲みに来てください!いくらでも話しますよ!
インタビューを終えて
パワフルでまっすぐな鈴木さん。楽しいことをするから、自分も周りも楽しくなり、職場の雰囲気も良くなるとお話しする姿が印象的でした。
厳選された食材に深みのあるスープ、旨みが濃縮されたもつ鍋の美味しさに驚くこと間違いなしですよ!
取材:8月25日 高山木実(JAC Recruitment Vietnamインターンシップ生)