ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~MKファッションエンジニアリング 伊藤さん~

ベトナム・ホーチミンで働く日本人インタビュー~MKファッションエンジニアリング 伊藤さん~

更新日:2015年12月18日 (取材日:2015年9月7日) / ライター: 泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

今回お伺いしたのは、MKファッション エンジニアリング㈱という紳士スーツの縫製工場でお勤めの伊藤学さん。大阪府堺市出身。2004年10月に今の工場の立ち上げを行い、現在、技術部長として活躍されています。

伊藤学さん

伊藤学さん

MKファッション エンジニアリング㈱は主に紳士スーツ、ジャケット、パンツの品質管理をしている会社で、ベトナムでは日本向けのスーツの生産をしています。

新たなことを学べるということが新鮮

ベトナムで働くきっかけ

アパレル業界は華やかなイメージで憧れていたのもあり、新卒で日本のアパレル業界に就職しました。12年間メンズスーツ業界で働きその後、1年半レディースの営業として働きました。当時、このまま今の仕事を続けようと思うと海外へ進出しなければならないという危機感がありましたが、今の会社に「海外でやってみないか」と声をかけていただき、海外へ行こうという覚悟を決めました。スーツ製造の勉強をさせて頂き、工場の技術者として働き出したとき同じアパレル業界なのに仕事が180度違い、いままでは上辺だけのことをしていたのだなと感じすごく戸惑いました。でも、また1から新たなことを学べるので凄く新鮮でした。北京の工場で約2年半働いて、2004年の10月にベトナムで工場を立ち上げることになりベトナムに来ました。僕が長く仕事を続けていられるのは、どんどん新たなことを学べているからだと思います。

工場内の様子

工場内の様子

「言葉が分からない便利さ」

言葉

北京で働いていた時代は中国語を勉強していたわけではなく、中国の方とのコミュニケーションの中で自然と言葉が身につきました。その中で言葉がわからない便利さというものに気づきました。言葉が完全にはわからないので、現場からの僕の評価がダイレクトに伝わりにくいのです。逆に、こちらが小言を言っていても伝わりにくいのです。通訳がいたのでどうしても伝えないといけないことは伝わりますが、距離感が大切だなと感じました。なのでベトナムに来たときも最低限の言葉以外の勉強はしなかったです。仕事で使う業界用語などは理解しないといけませんが、言葉は理解しすぎると怖いと僕は思っています。

ベトナムで働いていて感じること

ベトナムにいる日本人は個性的な方が多いので面白いです。夢があって来ている方も多くいらっしゃいますし、視野が広く固執せず自由な考え方があって面白いです。それはベトナムが、ゆったりとした時間が流れている国だからだと思います。ベトナムの人たちは基本的に仕事を終わらせて定時に上がるので、日本にいるより自分の時間が多いように思います。休日も友達と大好きなゴルフをしたりお酒を飲んだりと、プライベートと仕事のメリハリがしっかりしている気がします。

働く上で大切だと思うこと

スピード感覚です。時間がゆっくりと流れているベトナムでは、手を抜こうと思えば手を抜ける環境なので、僕はいつ日本に帰っても日本のスピードについて行けるようにという意識は常にあります。あと、アパレル業界なので情報収集は凄く大事です。ファッションのことはもちろん、マーケットの進め方や流れを常に意識しています。仕事がら日本に年8回くらいは帰るようにしています。そして町を歩いたり異業種の人に話を聞いてみたりと常にアンテナを張っておくことが大切です。

作業員の方々

作業員の方々

ベトナムで働こうと考えている方にアドバイスをお願いします

何がしたいかを明確にすること、自分のビジョンをしっかり持つことが大事だと思います。将来像をイメージして今の自分と比較してみると、やらなければならないことがわかります。そうすることで人との接し方が変わり、内容のある話ができたり、チャンスに繋がったりします。何もなしで来るよりも絶対に変われると思うので、ベトナムへ来る際はビジョンを持つことが大切です!

取材を終えて

私はアパレルのお仕事に凄く興味があるので伊藤さんのお話はとても興味深く、記事には載せていませんが個人的な質問を沢山してしまいました。ですが、伊藤さんは笑顔で丁寧に教えてくださり、アパレル業界の社会を知ることができました。「アパレル業界は華やかでキラキラした世界に見えると思うけど実際は違うよ」と伊藤さんはおっしゃり、お仕事について沢山のお話をしてくださいましたが、伊藤さんのお話を聞いてより興味を持ちました。海外のアパレル業界で活躍される伊藤さんはキラキラとしていて、より憧れを持ちました。伊藤さん、ご協力有難うございました。

取材:村中美月(JAC Recruitment Vietnam インターンシップ生)

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ライター情報

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泊 和哉 - Tomari Kazuya - : JAC Recruitment Vietnam Co., Ltd.

大学卒業後、株式会社ジェイエイシー ジャパンに入社。日本(大阪)3年、シンガポール7年の勤務を経て2013年よりベトナムに。これまでに2000名を超える海外就職希望者との面談実績を持ち、日本人以外では主に製造業界におけるミドル~エグゼクティブ領域を担当し、幅広い国籍のご登録者への転職サポート経験あり。プライベートでは2児の父。シンガポールでの出産立会いと育児経験を持ち、現在も海外子育てをエンジョイ中。

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